結婚式の二次会の会費はいくら?ご祝儀は必要?渡し方と欠席したときのマナー

結婚式の二次会の会費はいくら?ご祝儀は必要?渡し方と欠席したときのマナー

二次会の案内に会費だけが書かれていると、当日までにいくつか迷いが出ます。ご祝儀は別に要るのか、新札を用意するのか、おつりは出るのか。

先に結論だけ書きます。二次会は会費を払えばそれで足ります。ご祝儀は要りません。新札も要りません。ご祝儀袋にも入れません。用意するのは、おつりの出ない金額だけです。

この記事では、そう決まっている理由から、当日の渡し方、披露宴から続けて出る場合の負担、そしていちばん迷う「欠席するときに会費を払うのか」までを整理します。

二次会にご祝儀が要らないのは、会費の性質が違うから

ご祝儀と会費は、名前が違うだけでなくお金の性質そのものが違います

  • ご祝儀:お祝いとして新郎新婦に贈るお金です。料理や引き出物でもてなしを受けたぶんも含んだ金額を包みます
  • 会費:その場でかかる費用を、参加する人数で割ったお金です。飲食代、会場代、景品や装飾の代金にそのまま消えます

会費は新郎新婦の手元に残ることを前提に集めていません。それどころか、集めた会費で足りなかったぶんは新郎新婦が補うのが普通です。二次会の総額は45万円から55万円ほどで、ゲストの人数は平均47人ほどと言われています。1人あたり1万円前後かかっている計算になり、会費だけでは収まらない前提で組まれています。

つまり会費は、お祝いを渡すための封筒ではなく、その日の実費を分け合うためのお金です。だから会費を払った時点で、ゲストとしての務めは果たしています。上乗せしてご祝儀を出す必要はありません。

POINT:会費のほかにご祝儀を渡すと、受け取る側が困ります。二次会の受付は会費を集めて数える場所で、ご祝儀袋を預かる想定になっていません。幹事が管理する現金と混ざると、その場で仕分けの手間が増えます。お祝いを別に渡したい事情があるときは、当日ではなく後述の方法にしてください。

会費の相場は地域と会場で決まる

会費は案内に書かれているので、ゲストが選ぶものではありません。それでも相場を知っておくと、案内が届いたときに「この金額は妥当か」を判断できます

  • 都市部:6,000円から8,000円あたりが中心です。東京では男性8,000円から10,000円、女性7,000円から8,000円に設定する会場もあります
  • 地方:4,000円から6,000円あたりが中心です
  • 男女で差をつける場合:男性を数百円から1,000円ほど高くする設定があります。飲む量の違いを見込んだもので、失礼にあたるものではありません

よく引用される全国平均は男性6,200円前後、女性5,500円前後ですが、これは2018年の調査による数字です。二次会の会費をまとめた新しい大規模調査は見当たらないため、平均値そのものより、上に挙げた地域ごとの幅で見るほうが実態に近くなります。

8,000円という設定を高いと感じる人は確かに多いのですが、首都圏や関西では平均的な水準です。先ほどの総額と人数から計算すると1人あたりの原価は1万円前後なので、8,000円でもまだ足りていません。会費が高いと感じたら、会場の格が高いか、景品に予算をかけているかのどちらかだと考えてください。

ウェルカムボードが置かれた貸切のレストラン。白いクロスをかけた立食用の丸テーブルに花とキャンドルが並び、天井に電球が渡されている
会費は会場代、飲食代、装花や照明にそのまま消えていきます。この規模を借りると、1人あたりの原価は会費を上回ります。

会費の渡し方|当日迷わないための準備

出欠の返信は1週間以内に

準備の前に返信です。二次会の案内は招待状ではなく、メッセージアプリやWebの出欠フォームで届くことが多く、気軽な形式であるぶん返事が遅れがちになります。

届いてから1週間以内には返してください。幹事は人数によって会場を選び直すことがあるため、早い返事がそのまま会費の安さにつながります。迷っている場合も、いつまでに答えられるかだけ先に伝えると助かります。返信の書き方はWeb招待状の返信マナーにまとめました。

おつりが出ない金額をそろえる

これがいちばん大事です。二次会の受付は開始前の短い時間に人が集中します。両替を頼まれると、そのぶん列が止まります。

会費が8,000円なら、5,000円札1枚と1,000円札3枚。7,000円なら5,000円札1枚と1,000円札2枚です。用意するのは前日までにしてください。当日は披露宴に出ていたり移動していたりで、両替する時間がありません。

新札でなくてかまわない

ご祝儀は新札を用意するのが基本ですが、会費は新札である必要がありません。新札を包むのは「この日のために用意しました」という意味を持たせるためで、実費を分担する会費にはその意味づけがないからです。

むしろあえて新札を選ばないほうが親切だという考え方もあります。受付ではその場で枚数を数えるのですが、おろしたての新札は貼り付いて数えにくいためです。わざわざ両替に行く必要はありません。

ただし、破れているものや折り目の深いものは使わないでおきます。集めたお金はそのまま会場への支払いに回ります。

ご祝儀袋にもふくさにも入れない

会費は財布から出してそのまま手渡してかまいません。ご祝儀袋に入れると、受付の人がその場で開けて中身を数える手間が生まれます。ふくさも要りません。

裸で持ち歩くのが気になる場合は、白い封筒か小さなポチ袋に入れて持参し、受付では中身だけ出して渡します。封筒ごと渡すと、やはり開ける手間をかけます。ご祝儀袋の書き方や包み方が必要になるのは披露宴のほうで、そちらはご祝儀袋の書き方と選び方にまとめました。

二次会会場の入口に置かれた受付テーブル。参加者名簿をはさんだクリップボードとペン、集金用の黒い金庫箱、白い花が置かれている
受付は会費を集めて数える場所です。ご祝儀袋に入れると、その場で開けて数える手間が増えます。

披露宴から続けて出るときの負担

披露宴と二次会の両方に呼ばれた場合、ご祝儀と会費は別々に必要です。ご祝儀を包んだからといって、会費が免除されることはありません。

友人として出席するなら、ご祝儀3万円に会費8,000円で、その日の出費は4万円近くになります。そこに交通費と、必要ならヘアセット代が乗ります。招待された時点でこの金額を見込んでおくと、当日あわてません。ご祝儀の金額そのものは結婚式のご祝儀はいくら包む?で立場別に整理しています。

逆に、二次会に出るからといってご祝儀を減らすのはやめておきます。ご祝儀の相場は披露宴でのもてなしに対するもので、二次会の会費とは別の勘定です。

当日の実務として困るのが荷物です。披露宴の引き出物を持ったまま二次会へ移動することになります。会場に預けられるか、幹事に置き場所があるかを先に聞いておくと安心です。持ち方は結婚式の荷物が多いときどうする?にまとめました。

クロークのカウンターに置かれた引き出物の紙袋と、紺色のパーティーバッグ、たたんだベージュのショール
披露宴の引き出物を持ったまま二次会へ向かうことになります。預けられるかどうかを先に確認しておくと動きが楽です。

二次会だけ招待されたとき

披露宴には呼ばれず二次会だけ、という場合も会費だけで足ります。ご祝儀は要りません。

お祝いを別に渡すのはどんなときか

ただし例外がひとつあります。自分の結婚式でその人からご祝儀をもらっている場合です。3万円を包んでもらった相手に会費6,000円だけ、というのは釣り合いません。この場合はお祝いを別に用意します。

金額はもらった額から、その人が自分の式で受け取ったもてなしのぶんを引いて考えます。ご祝儀3万円の内訳は、おおよそ料理と飲み物で1万5,000円から2万円、引き出物で5,000円から6,000円です。もてなしにかかっているぶんは当日返しているので、純粋なお祝いとして受け取ったのは1万円ほどということになります。二次会だけに出るなら、会費とは別にその1万円前後を返すと釣り合います。

  • 金額の目安:現金なら5,000円から10,000円ほどです。多すぎると相手に気を遣わせます
  • プレゼントでもかまいません:品物なら3,000円から7,000円あたりが選ばれています。金額の決め方は結婚式に出席しないときの結婚祝いで詳しく整理しました。現金を渡しにくい間柄ならこちらが向きます
  • 渡すのは当日ではなく1週間ほど前まで:直接会って渡すか送ります。当日の会場では新郎新婦も幹事も動けません

もらった金額との釣り合いをどう考えるかは、結婚式を欠席するときのご祝儀で使った物差しがそのまま使えます。式に出られない相手へのお祝いという点で、状況がよく似ているためです。

木のテーブルに置かれた、くすみピンクのリボンをかけたクラフト紙のギフトボックスと、文字の入っていない生成りのメッセージタグ。奥にかすみ草
自分の式でご祝儀をもらった相手には、会費とは別にお祝いを用意します。渡すのは当日ではなく、1週間ほど前までに。

欠席するときに会費を払うかは、時期で決まる

ここがいちばん判断に迷うところです。答えはいつ伝えるかで変わります。

二次会を欠席する時期と会費の扱い 案内が届いた段階で断れば会費は要りません。出席と答えたあとでも、会場への最終人数の報告より前なら原則として要りません。最終人数の報告は二次会の3日から1週間前に行われ、それを過ぎてからの欠席は会費の全額を払うつもりで考えます。 案内が届いた段階 出席と答えたあと 最終人数の確定後 会費は要りません 原則は要りません 全額を払うつもりで 会場への最終人数の報告(3日〜1週間前) ここを過ぎると、来なくても会場への支払いは同じだけ発生します 差額は幹事か新郎新婦が自分で埋めることになります
会費を払うかどうかの分かれ目は、幹事が会場へ最終人数を報告したかどうかです。報告を過ぎると席と料理は確保されたままなので、欠席しても会場への支払いは減りません。

案内が届いた段階で断る場合

会費は要りません。人数に入っていないので、幹事にも会場にも負担が出ていない段階です。返事は早いほうがよく、案内から1週間以内を目安に伝えてください。

親しい間柄で何も渡さないのが気になるなら、3,000円から5,000円ほどの品物を送る方法があります。義務ではありません。会費を払わない後ろめたさから贈るものではなく、行けないぶんお祝いを伝えたいときの選択肢です。

出席と答えたあとに欠席へ変える場合

最終人数の報告より前なら、原則として会費は要りません。ただし分かった時点ですぐ幹事へ伝えてください。連絡が1日早いだけで、まだ人数を減らせることがあります。

連絡先は新郎新婦ではなく幹事です。新郎新婦は当日まで準備で手一杯なうえ、人数を管理しているのは幹事だからです。

最終人数が確定したあとの欠席

多くの会場は二次会の3日前から1週間前に最終人数を報告し、それ以降のキャンセルには100パーセントの料金がかかります。つまり、来なくても料理と席の代金は発生しています。

このときは会費を払うつもりで考えてください。払わなければ、その差額は幹事か新郎新婦が自分の財布から埋めます。体調不良や仕事など、やむを得ない理由であっても会場への支払いは変わりません

渡し方は、幹事に相談して振り込むか、後日会ったときに手渡します。封筒に入れて「当日行けなくて申し訳なかった」と一言添えれば十分です。

POINT:幹事から「気にしないで」と言われることもあります。それでも一度は払う意思を伝えてください。断られたうえで引き下がるのと、はじめから何も言わないのとでは、あとに残る印象がまったく違います。披露宴を欠席する場合の考え方は結婚式を欠席するときのご祝儀で詳しく書きました。

受付や幹事を頼まれたとき

二次会の受付は、披露宴の受付と役割が違います。ご祝儀を預かるのではなく、会費を集めて数え、名簿と突き合わせるのが仕事です。

  • 開始の30分前には入る:受付は開始直前に集中します。釣り銭の準備と名簿の確認を先に済ませます
  • 釣り銭は幹事が用意する:おつりが出ないよう案内していても、必ず崩せない人が来ます。1,000円札を多めに持っておきます
  • 集めたお金の置き場所を決めておく:受付台の上に現金を置いたままにしないでください
  • 自分の会費の扱いを先に確認する:受付や幹事も会費を払うのか、新郎新婦が持つのかは、その二次会の取り決め次第です。当日にその場で聞くと気まずくなります

披露宴の受付を頼まれた場合の流れやお礼の相場は、結婚式の受付をお願いされたら何をする?結婚式の受付のお礼はいくら?にまとめています。

「会費制の結婚式」「1.5次会」は二次会と別のもの

招待状に「会費制」と書かれていても、それが二次会とは限りません。披露宴そのものを会費制で行うかたちがあり、1.5次会とも呼ばれます。

  • 会費の額が違います:二次会が5,000円から8,000円なのに対し、会費制の結婚式は1万円から1万5,000円が中心です。ビュッフェなら1万円前後、着席のコース料理なら1万5,000円から2万円まで上がります。食事の形式で決まると考えてください
  • ご祝儀は要りません:会費制と明記されている以上、会費が招待側の答えです。上乗せは不要です
  • ご祝儀袋には入れません:これは二次会と同じです。受付でそのまま渡します

迷ったときは案内に「会費」と書かれているかどうかで判断してください。会費と書いてあれば、その金額を持っていけば足ります。金額が書かれておらず「ご出席をお願いします」とだけある場合は、ご祝儀の必要な披露宴です。

服装は会場の格に合わせる

二次会の服装は会場によって幅があります。ホテルや式場の一室なら披露宴と同じ装いのままで問題ありません。レストランやバーを借り切る場合は、少し崩したきれいめの服装が合います。

披露宴から続けて出るなら、着替えずにそのまま向かうのがいちばん確実です。判断の軸と「平服」と言われたときの読み方は平服でお越しくださいは何を着る?に、色や丈の基準はお呼ばれドレスのマナーにまとめました。

【新郎新婦・幹事向け】会費の決め方

招く側として会費を決めるなら、順番は実費から逆算です。会場の見積もりを取り、飲食代、会場費、景品、装飾、備品を足して、招く人数で割ります。

  • 欠席を見込んでおく:当日に2人から3人減ることは珍しくありません。人数ぎりぎりで会費を決めると、その時点で赤字が確定します
  • 足が出るぶんは持つと決めておく:会費で全額をまかなおうとすると金額が上がり、来られない人が出ます
  • 案内にキャンセルの期限を書く:「〇月〇日以降のキャンセルは会費をいただきます」と先に伝えておけば、当日の欠席でも話が早く済みます

会費を高く設定するほど、来たい人が来られなくなります。8,000円を超えるなら、景品や装飾を削って金額を下げるほうが、結果として人は集まります。

よくある質問

Q. 会費とは別に、ご祝儀を渡してはいけませんか?

渡してはいけないわけではありませんが、二次会の受付で渡すのは避けてください。会費を数えている場に現金が混ざると、幹事の仕事が増えます。どうしても渡したい事情があるなら、当日を外して別の機会に手渡してください。

Q. 会費は誰に渡しますか?

会場の入口に設けられた受付で、幹事か受付係に渡します。新郎新婦に直接渡すものではありません。新郎新婦は会場内で挨拶を受けていることが多く、お金のやり取りをする場面ではありません。

Q. 二次会に子どもを連れて行く場合、会費はどうなりますか?

会場によって扱いが違うので、幹事に確認してください。子ども用の料理を出す場合は別の金額が設定されますし、飲食が要らない年齢なら無料になる会場もあります。そもそも子どもの同伴が想定されていない会場もあるため、連れて行ってよいかを先に聞くのが確実です。

Q. 三次会に誘われたら、その費用はどうなりますか?

三次会は基本的にその場の割り勘です。二次会と違って新郎新婦が主催しているものではなく、流れで集まる場だからです。帰りたければ二次会で抜けて問題ありません。

Q. 会費を立て替えてもらった場合はどうしますか?

その日のうちに返すのが基本です。二次会の会費は幹事が会場へ支払う原資なので、精算が遅れるとその人が持ち出したままになります。金額が分かった時点で送金するか、翌日までに手渡してください。

Q. 会費を多めに渡して、お釣りを断ってもいいですか?

やめておいてください。受付は集めた会費の合計と参加人数を突き合わせます。1人だけ金額が違うと、その場では気づかれないまま、あとで集計が合わなくなって幹事が原因を探すことになります。お祝いの気持ちを足したいなら、金額ではなく別の形にしてください。

まとめ

  • 二次会は会費を払えば足りる。ご祝儀は要らない。会費は実費を分担するお金だから
  • 相場は都市部6,000円から8,000円、地方4,000円から6,000円。よく見る全国平均は2018年の数字
  • おつりが出ない金額を前日までにそろえる。新札は不要、ご祝儀袋もふくさも要らない
  • 披露宴と両方出るなら、ご祝儀と会費は別々に必要。1日で4万円近くになる
  • 二次会だけの招待でもご祝儀は不要。ただし自分の式でご祝儀をもらった相手には別にお祝いを
  • 欠席時に会費を払うかは、会場への最終人数の報告(3日から1週間前)を過ぎたかで決まる
  • 欠席の連絡は新郎新婦ではなく幹事へ。分かった時点ですぐ伝える
  • 「会費制の結婚式」は二次会と別物。会費は1万円から1万5,000円ほどだが、ご祝儀は同じく不要