結婚式のプチギフト|相場・持ち込み料・もらって困らない選び方

結婚式のプチギフト|相場・持ち込み料・もらって困らない選び方

プチギフトは、お見送りのときにゲスト一人ひとりへ手渡す小さな贈り物です。平均は1つ295円。金額としては小さいのに、選び方でつまずく人が多いアイテムでもあります。

理由は2つあります。ひとつは持ち込み料が商品代を上回ることがあること。もうひとつは、もらう側にとって「困るもの」がはっきりあることです。

この記事では引き出物との違いから相場、持ち込み料の落とし穴、渡すタイミング、そしてもらう側から見たときに何が喜ばれて何が困るのかまでを整理します。

プチギフトと引き出物は数え方が違う

まず押さえておきたいのが、配る単位です。ここを間違えると数が足りません。

  • プチギフトは1人1つ:出席した全員に渡します。夫婦で来ていれば2つです
  • 引き出物は1家族1つ:夫婦や家族で出席した場合はまとめて1つになります

もうひとつの違いは、贈り分けをするかどうかです。引き出物は親族向けと友人向けで金額や中身を変えることがありますが、プチギフトは全員同じもので構いません。単価が小さいぶん差をつける意味がなく、むしろ受け取る側から見て「隣の人と違う」ほうが気になります。

引き出物と引き菓子、縁起物の組み合わせ方は結婚式の引き出物の選び方にまとめました。プチギフトはそれとは別に、お見送りの場面で渡すものと考えてください。

相場は200円から500円、平均は295円

金額の分布は200円から300円未満が29%、300円から400円未満が29%で、この帯に6割近くが集まります。全体の平均は1つ295円です。

総額は単価×招待人数で決まります。招待人数の平均は52人なので、1つ300円なら1万5,600円ほど。披露宴全体の費用から見れば小さな項目です。

ここで単価を100円下げても、浮くのは5,000円程度にしかなりません。プチギフトは節約の対象として効率が悪い項目です。削るなら装花や演出のほうが効きます。費用を抑える工夫はお金がかかりにくい演出アイデア集にまとめました。

白いクロスの上に置かれた平たいかごに、透明な袋へ入れてリボンで結んだクッキーがぎっしり並んでいる
個包装の焼き菓子は定番です。実際に選ばれているものの84.8%はお菓子で、迷ったらここに寄せると外しません。

持ち込み料で総額が逆転する

ここが最大の落とし穴です。式場で頼まず自分で用意する場合、持ち込み料が1つあたり300円から500円かかることがあります

プチギフトの持ち込み料による総額の違い 式場で頼む場合は商品代のみで、平均は1つ295円です。自分で用意して持ち込む場合は、商品代に加えて1つあたり300円から500円の持ち込み料がかかることがあります。持ち込み料のほうが商品代より高くなる場合もあり、安い品を選んでも総額は上がります。 1つあたりにかかる金額 式場で頼む 商品代のみ 平均295円 自分で持ち込む 商品代 +持ち込み料 商品代+300〜500円 持ち込み料のほうが高いことも 安い品を選んでも、持ち込み料で総額は上がります 持ち込み料の有無と金額は式場によって違います
単価295円の品に1つ500円の持ち込み料がかかると、持ち込み料のほうが商品より高くなります。安く買うほど逆転の幅は広がります。

持ち込み料は式場によって大きく違います。無料のところもあれば、品目ごとに設定されているところもあります。確認するのは契約の前です。契約後に「持ち込み料がかかると知らなかった」と言っても、金額は動きません。

POINT:見積もりの段階で「持ち込み料がかかるのはどの品目か」を一覧で出してもらうと確実です。プチギフトのほかに引き出物、ペーパーアイテム、ドレスなども対象になります。引き出物で持ち込みと式場注文を比べた結果は引き出物は持ち込みと式場注文どっちがお得?に、契約前に確認しておくことは結婚式場を契約する前に確認したいことにまとめました。

渡すタイミングは3つ|お見送りが最多

  • お見送りのとき:いちばん多い形です。一人ひとりに手渡しながらお礼を言えます
  • テーブルラウンドのとき:お色直し後の入場でテーブルを回りながら配ります。会話の時間を取れます
  • 席に置いておく:時間が取れないときの方法です。渡す場面はなくなります

お見送りの列には両家の親も並びます。ゲストは新郎新婦と親の両方に挨拶しながら進むので、渡す側は一言だけにして列を止めないでください。親の動きは結婚式での親の役割にまとめています。

会場の出口で、透明な袋に入った小さな焼き菓子を差し出す礼服姿の男性と、両手で受け取る女性。二人とも顔は写っていない。手前のテーブルにかごが置かれている
お見送りで渡すのがいちばん多い形です。ゲストは引き出物とバッグで手がふさがっているので、片手で受け取れる大きさにします。

もらう側から見た選び方|何が喜ばれて何が困るのか

選ぶときは「かわいいかどうか」で決めがちですが、受け取る側の事情も見ておくと外しません。

実際に選ばれているものは、はっきり偏っています。お菓子が84.8%で、バス用品4.5%、キッチン用品3.3%、その他の日用品7.2%です。8割以上が食べ物という結果で、迷ったらここに寄せるのが無難だと分かります。

喜ばれるのは消えるもの

  • 焼き菓子:クッキーやフィナンシェ。個包装で日持ちし、誰にでも渡せます
  • ドラジェやキャンディ:軽くてかさばらず、見た目も華やかです
  • 紅茶やコーヒー:好みが分かれにくく、常温で持ち帰れます
  • ご当地の銘菓:二人の出身地にちなむものなら、話のきっかけにもなります
  • 入浴剤:食べ物以外で選ぶならこのあたりが無難です

避けたほうがよいもの

  • 二人の名前が入ったもの:もらった側は使いどころに困ります。日付や名前は、包装やカードに入れるくらいがちょうどよい線です
  • 形に残るもの:タオルやグラスは、好みや家にあるものと合わないと使われません
  • 用途が限られるもの:香水、アロマ、調味料。男性ゲストには使いにくく、好みも分かれます
  • かさばるもの、重いもの:後述しますが、これがいちばん実害があります

ゲストは両手がふさがっている

見落とされがちなのがここです。お見送りの時点で、ゲストは引き出物の紙袋とバッグを持っています。コートを預けていれば、それも受け取ったあとです。

その状態で受け取るので、片手で受け取れて、紙袋に入る大きさが条件になります。箱物や重いものを選ぶと、その場では笑顔でも、電車で持ち帰るのは大変です。二次会に向かう人なら、さらにその荷物を持ち歩くことになります。

ゲスト側がどれだけの荷物を抱えているかは結婚式の荷物が多いときどうする?に書きました。渡す側になったときも、この前提を覚えておいてください。

季節と当日の段取りで気をつけること

夏はチョコレートを避ける

プチギフトはお見送りまで会場に置かれ、そのあとゲストが持ち帰ります。夏場のチョコレートは、その道中で溶けます。冷房の効いた会場では平気に見えても、外に出た瞬間から条件が変わります。

暑い時期は焼き菓子やキャンディ、飴類のように常温で崩れないものを選んでください。逆に冬は季節感のあるパッケージが使いやすく、選択肢が広がります。

原材料が分かる状態にしておく

食べ物を配る以上、アレルギーの表示が見える状態にしておくのが親切です。個包装の裏に原材料が印字されているものなら、そのまま渡せます。

詰め替えたり、無地の袋にラッピングし直したりすると表示が消えます。見た目を優先するあまり、受け取った人が中身を判断できなくなる形は避けてください。アレルギーのあるゲストは、招待状の返信で知らせてくれていることもあります。

当日は誰が持ち、どこに置くかを決めておく

意外と抜けるのがここです。お見送りのとき、新郎新婦が両手で持てる数ではありません。かごやトレーに入れて出口のそばに置き、そこから取って渡す形にします。

  • 置き場所:出口の脇にテーブルを用意してもらえるか、事前に会場へ確認します
  • 並べる人:会場スタッフが並べてくれるのか、自分たちで準備するのかを決めておきます
  • 持ち込む日:前日までに搬入できることが多いので、当日に運ばずに済ませます
披露宴会場の出口脇に置かれた丸いテーブル。リボンをかけた焼き菓子の袋を並べたかごと、花とキャンドルがある
新郎新婦が両手で持てる数ではありません。出口の脇にテーブルを用意してもらい、かごから取って渡す形にします。

手作りは慎重に判断する

手作りのお菓子は、賛否が分かれます。気持ちは伝わりますが、他人の作った食品に抵抗を感じる人は一定数います。誰が作ったか分からない状態で配られると、持ち帰っても食べない人が出ます。

加えて、衛生上の理由で食品の持ち込みを断る式場があります。手作りを考えているなら、まず持ち込みの可否を確認してください。

親族だけの少人数の式なら、手作りが喜ばれることもあります。判断に迷うなら中身は市販のもの、ラッピングやカードだけ手作りにする折衷案が安全です。

カードを添えると印象が変わる

小さなカードを1枚添えるだけで、受け取り方が変わります。長い文章は要りません。

  • 本日はお越しいただきありがとうございます。ささやかですが感謝の気持ちです
  • お忙しいなかご出席いただき、ありがとうございました

二人の名前と日付をカードに入れるなら、ここが適した場所です。品物そのものに名前を入れるより、あとで処分しやすくなります。

よくある質問

Q. プチギフトは必ず用意しないといけませんか?

決まりではありません。ただ9割近くのカップルが用意しているため、無いと目立ちます。お見送りで何も渡さずに握手だけ、という形にもできますが、その場合は言葉を丁寧にしてください。

Q. ゲストによって中身を変えるべきですか?

変えなくて構いません。引き出物は贈り分けをすることがありますが、プチギフトは全員同じもので問題ありません。お見送りの列で隣の人と違うと、かえって気になります

Q. 子どものゲストにも同じものを渡しますか?

同じもので構いませんが、小さな子どもにはお菓子やシールなど、その子が喜ぶものを別に用意すると喜ばれます。アレルギーの有無は事前に確認しておきます。

Q. 当日欠席が出たぶんはどうしますか?

手元に残ります。日持ちするものを選んでおけば、後日渡すことも自分たちで食べることもできます。数は少し多めに用意しておくほうが安全です。足りないほうが困ります。

数えるときに漏れやすいのが、受付をお願いした人や、当日に手伝ってくれる友人です。招待客リストの人数だけで発注すると足りなくなります。余裕をみて5つほど足しておくと安心です。

Q. 二次会でもプチギフトを渡しますか?

二次会は会費制で、景品やゲームがあることも多いので必須ではありません。用意するなら、披露宴のものより軽いものにしてください。二次会の費用の考え方は二次会の会費とご祝儀にまとめました。

まとめ

  • プチギフトは1人1つ、引き出物は1家族1つ。数え方が違う
  • 相場は200円から500円、平均は1つ295円。贈り分けは不要
  • 持ち込み料は1つ300円から500円。商品代より高くなることがある
  • 持ち込み料の有無は契約の前に、品目の一覧で確認する
  • 渡すのはお見送りが最多。列を止めないよう一言で切り上げる
  • 喜ばれるのは消えるもの。名入れ、形に残るもの、用途が限られるものは避ける
  • ゲストは引き出物とバッグで両手がふさがっている。片手で受け取れる大きさに
  • 手作りは持ち込みの可否と衛生面を確認。迷うならラッピングだけ手作りに