春の結婚式の服装|3月・4月・5月で変わる素材と羽織もののマナー

春の結婚式の服装|3月・4月・5月で変わる素材と羽織もののマナー

春の結婚式の服装を調べると、パステルカラーと軽やかな素材という説明が並びます。ただ、それを3月の式にそのまま当てはめると、当日は寒さで消耗します。

気象庁の平年値で見ると、東京の3月の日最低は5.0度5月の日最高は23.6度です。同じ「春」の中に、コートが手放せない朝と、夏日に近い昼が同居しています。

しかも3月の朝は11月より寒く、5月の昼は10月より暑いのです。春は秋を裏返した季節ではなく、両端が秋の外側まではみ出しています。

この記事では3月・4月・5月を分けて、どこで装いを切り替えるかを整理します。あわせて、春にだけ起きる3つの問題にも触れます。淡い色が写真で白く見えること、卒業式や入学式の服をどう使うか、そして花粉と風です。

「春」は3月と5月で18度以上違う

まず、春をひと括りにできない理由を数字で見ます。

東京の3月・4月・5月の気温と装いの目安 気象庁の平年値では、東京の日最高気温は3月が14.2度、4月が19.4度、5月が23.6度、日最低気温は3月が5.0度、4月が9.8度、5月が14.6度です。3月はまだ冬の装い、4月は春の装いが合い、5月は夏に近い装いになります。3月の日最低5.0度は11月の8.8度より低く、5月の日最高23.6度は10月の22.0度より高くなります。 20度 10度 0度 14.2度 5.0度 19.4度 9.8度 23.6度 14.6度 3月 4月 5月 まだ冬の装い 春の装いが合う もう夏に近い 3月の朝は11月より寒く、5月の昼は10月より暑い 帯は日最高気温と日最低気温の幅(東京の平年値・1991〜2020年)
同じ「春」でも、3月の日最低5.0度と5月の日最高23.6度では18度以上の開きがあります。3月の日最低は11月の8.8度を下回り、5月の日最高は10月の22.0度を上回ります。春をひと括りにすると、必ずどちらかで外します。

3月は日最高が14.2度、日最低が5.0度です。11月の日最低が8.8度ですから、朝晩の冷え込みは秋の終わりより厳しいことになります。桜の写真から受ける印象と、実際の3月の体感はかなり離れています。

4月に入ると日最高が19.4度まで上がります。淡い色と軽い素材が気持ちよく着られるのは、この月からです。

5月は日最高が23.6度で、10月の22.0度を上回ります。秋なら素材を厚いほうへ切り替えていく気温を、春は逆向きに追い越していきます。5月の装いは、春というより初夏として考えるほうが実際に合います。

POINT:月で決めるより、式の3日前くらいに予報を見るほうが確実です。平年値は30年の平均なので、その年の寒の戻りや初夏並みの陽気は反映されません。春は一日の中の振れ幅も大きく、朝と夕方で体感が入れ替わります。会場が海沿いや高原にある場合は、さらに低めに見ておいてください。

3月の結婚式|まだコートが要る

3月の式でいちばん多い失敗は、暦につられて薄着で出てしまうことです。3月は移動用の防寒がまだ要ります

会場に着くまでは冬のまま

コートは必要です。ただし会場に入れば預けるものなので、装いの中心にはなりません。コートの形と素材の選び方、クロークで預けるものと手元に残すものは冬の結婚式の服装に男女別で整理してあります。3月はそちらがそのまま使えます。

コートの色にも春だけの注意があります。暖かくなると明るい色のコートを選びたくなりますが、白と白に近い色は外しておくと安心です。コートは会場で脱ぐものとはいえ、到着と見送りの場面は写真に残ります。会場の中で着るものは、11月とほとんど変わりません。防寒はあくまで移動のための装備で、扉をくぐったら脱ぎます。ここを混同して、会場内で着るものまで真冬に寄せると重たく見えます。

同じ3月でも上旬と下旬で違う

3月は1か月のあいだに冬から春へ動きます。日付でおおまかに分けると迷いにくくなります。

  • 上旬:まだ冬です。厚手の生地で問題ありません。コートも冬に着ていたもので足ります
  • 中旬:気温は上がりますが、寒の戻りがあります。会場の外と中で羽織るものを分けておくと、どちらに振れても困りません
  • 下旬:春の色を出せます。生地は薄くしすぎず、色だけ先に春へ寄せるのが安全です

素材は厚みがあってもかまわない

  • ツイード、ジャガード、厚手のレース:3月ならまだ違和感がありません。表面に凹凸がある生地は、薄手の生地より暖かく見えます
  • ベロア、ベルベット:着るなら3月の上旬までです。中旬を過ぎると、写真の中で季節が半月ぶん遅れて見えます
  • シフォン、チュール、オーガンジーを1枚で:3月には寒すぎます。着るなら袖のある羽織ものと必ず組み合わせてください
木製のラックに掛けた、くすみピンクのジャガード素材のノースリーブドレスと、隣に掛けたベージュのツイードのボレロ
3月は生地に厚みがあってかまいません。ノースリーブを選ぶなら、袖のあるボレロと組み合わせてください。

素材で迷ったときの判断軸は、季節ではなく昼か夜かです。昼は光沢を抑えたもの、夜はツヤのあるものという基準があり、春でも変わりません。この考え方は平服と言われたときの服装マナーで図にしてあります。

寒さは中に着るもので吸収できます。薄いドレスを着たいなら、肌に沿う薄手のインナーを1枚仕込むほうが、生地を厚くするより見た目を変えずに済みます。首元や袖口から見えない形のものを選んでください。貼るタイプの使い捨てカイロを使うなら、肌に直接ではなくインナーの上に貼ってください。肌に触れたままにすると低温やけどを起こします。位置は腰のあたりに1枚で十分です。ドレスの上から貼ると生地が浮いて見えるので、必ず内側に入れます。

春らしさは素材より色で出す

3月に薄い生地へ飛びつくと、寒さを我慢するだけで見た目の得は少ないです。季節感は色のほうが安く手に入ります。ペールブルー、ミントグリーン、ラベンダー、くすみピンクあたりを1つ入れれば、生地に厚みがあっても春に見えます。

4月の結婚式|春の装いがいちばん似合う月

4月は日最高が19.4度で、屋内なら過ごしやすい気温です。一般に春の装いとして紹介されるものが、無理なく着られる月でもあります。

ただし日最低は9.8度で、昼と朝晩に9度以上の開きがあります。昼の披露宴でも、お開きが夕方になれば帰り道は冷えます。

もうひとつ、寒の戻りは4月の上旬まで起こります。桜が咲いていても、その日だけ3月に戻ることがあります。上旬の式なら、コートを持つかどうかは予報を見てから決めてください。

4月の羽織ものは袖の通せるものを選ぶ

  • ジャケットかボレロ:肩に掛けるだけのショールでは、帰り道の風に足りません
  • 袖丈は七分袖が扱いやすい:昼の式でも露出を気にせずに済み、暑ければまくれます
  • ノースリーブは羽織りとセットで:4月の昼は肩を出したままで通すには少し早い時期です

4月はガーデンでの挙式や、テラスでの歓談を組む会場が増える月でもあります。屋外を使うと分かっている場合の備えは、この記事の後半にまとめました。

5月の結婚式|もう夏の装いでいい

5月の日最高は23.6度まで上がります。10月の22.0度より高く、夏日に届く日も出てきます。ここまで来たら、装いは夏のお呼ばれと同じで問題ありません。

変わるのは羽織ものの目的です。この考え方は9月と同じで、秋の結婚式の服装でも同じ整理をしています。

5月の羽織ものは防寒ではなく冷房対策

5月に持っていく1枚は、外気のためではなく会場の冷房に備えるためのものです。

  • 薄手のショールかストール:たたんでバッグに入れておき、寒く感じたときだけ肩に掛けます
  • シフォンのボレロ:袖があるぶん、送風口の近くの席でも安心です
  • 厚手のジャケットは要りません:5月に持っていっても出番がなく、荷物が増えるだけです

5月ならではの事情もあります。連休をはさむため、そもそも式は中旬以降に組まれることが多い時期です。ただし連休中に招かれることもあり、その場合は交通機関と宿が混み合い、料金も上がります。遠方から向かうなら早めに押さえてください。移動が長くなるほど、しわになりにくい生地が効いてきます。荷物が増えるときの持ち方はサブバッグとクロークの使い方にまとめました。

春の色は、季節感より先に「白く見えないか」を通す

ここが春でいちばん事故が起きやすいところです。春に勧められる色は淡いほうへ寄ります。そして淡い色は、会場の照明とカメラのフラッシュで白く見えることがあります。季節に合わせて選んだ結果、新婦の色に近づいてしまうという順序で起きます。

とくに注意が要るのは、アイボリー、シャンパンゴールド、ライトベージュ、それに彩度をかなり落とした淡いピンクやブルーです。加えてサテンのように光沢のある生地は、照明を返して実物より明るく写ります。色と素材が重なると、目で見た印象と写真の印象がずれます。

  • 自分で確かめる:明るい部屋でフラッシュを焚いて写真を撮ります。写真を見て色が言えないなら、その1着は選びません
  • 濃い色で締める:羽織もの、バッグ、靴のどれかに濃い色を置くと、淡いドレスでも白には見えません
  • 小物まで淡色でそろえない:ドレスが淡いうえにバッグも靴もベージュだと、全身が白っぽい塊になります
ラックに並べて掛けた2着のドレス。左はシャンパンベージュの光沢のあるドレスで白に近く見え、右は水色のレースのドレス
左のシャンパンベージュは、会場の明るい照明の下ではほとんど白に見えます。淡い色を選ぶなら、買う前に一度フラッシュを焚いて撮ってみてください。

どこまでが白っぽいと見なされるかの線引きは、お呼ばれドレスのマナーで個別に整理しています。迷った1着があるなら、そちらを先に読んでから決めてください。

もうひとつ、春には全身がぼやける問題があります。淡い色は面積が増えるほど印象が薄くなるので、どこか1か所に締め色か光を足してください。濃い色のバッグ、パールのネックレス、シルバーやゴールドのアクセサリー。ひとつあれば輪郭が出ます。合わせやすいバッグはパーティーバッグの選び方で種類ごとに紹介しました。

卒業式や入学式のスーツで行っていいか

3月と4月は、手元にセレモニースーツがある人が多い時期です。結論から言えば着ていけますが、そのままでは足りません

セレモニースーツは卒業式にも入学式にも使えるよう、紺、黒、グレーといった落ち着いた色でまとめられています。学校の行事では上品に見えますが、披露宴に置くと色数が少なく地味に寄ります。とくに黒のスーツに黒のバッグと黒の靴をそろえると、喪服との違いがほとんどなくなります。この見え方については結婚式に全身黒はアリ?で詳しく書きました。

足すものは決まっています。買い足すとしても、スーツを買い直すより安く済みます。

  • インナーを明るい色に替える:白いブラウスのままだと仕事着に見えます。淡いピンクやブルー、光沢のある素材にすると印象が変わります
  • コサージュかブローチを付ける:胸元に1つあるだけで慶事の装いに寄ります。ただしコサージュは造花のものを選んでください。生花を身につけられるのは花嫁だけとされています
  • パールのネックレスを足す:昼の式でも夜の式でも使えて、格を落としません
  • バッグか靴のどちらかに色を置く:両方を黒でそろえないことが、いちばん効きます
  • ジャケットだけ替える:明るい色のボレロやジャケットに替えると、同じスカートでも別の装いになります

POINT:入学式と結婚式で本当に違うのは、華やかさをどちらに向けるかです。入学式では主役が子どもなので控えめにします。結婚式でも主役は新郎新婦ですが、会場全体が華やかであることが求められます。控えめに寄せた同じ服を、小物のぶんだけ持ち上げると考えてください。

木の床に広げたネイビーのセレモニースーツと、淡いピンクのブラウス、造花のコサージュ、パールのネックレス、ベージュのクラッチバッグ
卒業式や入学式のスーツは、インナーの色と造花のコサージュ、パール、バッグで持ち上げられます。スーツを買い直すより安く済みます。

なお、親族として出席する場合は考え方が変わります。親族はゲストより格を下げないという制約があるため、セレモニースーツでは足りないことがあります。立場ごとの基準は結婚式の親族の服装を見てください。子どもを一緒に連れて行く場合、入学式の服がそのまま使えるかは子どもの服装で年齢別に書きました。

花粉と風|春だけに必要な備え

服装の解説では触れられませんが、春の式で実際に困るのはここです。3月から5月は花粉が飛び、風が強く、屋外の演出が増えます。

マスクは着けていてもいいのか

式のあいだは外すのが基本です。ただし、花粉症で症状が出ている場合は着けてかまいません。くしゃみが続くほうが、周りにも新郎新婦にも気を遣わせます。

現実的な線引きは、移動中と歓談中は着け、挙式と写真のときだけ外すという使い分けです。色は白の不織布より、装いに近いベージュやくすみピンクのほうが写真になじみます。

目と鼻の対策は前日から

  • 薬は当日の朝に頼らない:症状が出てから飲むより、前日から備えるほうが楽です。眠気が出る種類もあるので、初めて使うものを当日に試さないでください
  • ハンカチは肌当たりのよいもの:鼻を押さえる回数が増えるので、ガーゼやシルクなど柔らかい素材が助かります
  • メイクは崩れる前提で:涙で落ちにくいものにしておくと、直しに立つ回数が減ります

持ち物の全体像は結婚式の持ち物リストにまとめてあります。春はそこに薬とハンカチをもう1枚足す、と考えると分かりやすいです。

桜が満開の庭で行われている屋外の挙式。白い椅子に座るゲストの後ろ姿と、風になびくピンクと白のリボンが見える
春は屋外の演出が増えます。リボンがなびくくらいの風は当たり前なので、裾も髪も動く前提で選んでください。

屋外の演出があるときの備え

春はガーデン挙式やフラワーシャワー、テラスでのデザートビュッフェを組む会場が増えます。招待状や式場のサイトで屋外を使うと分かったら、次の点を見ておいてください。

  • :春は風の強い日が多く、軽い生地のロングスカートはあおられます。裾に重みのある生地を選ぶか、丈を少し短めにすると扱いやすいです
  • 芝生:細いピンヒールは沈みます。太めのヒールなら歩けます
  • :屋外での集合写真は風で崩れます。まとめ髪にしておくと直す手間が減ります
  • 日差し:4月と5月の昼の日差しは、もう夏に近い強さです。屋外での撮影が長いと日焼けします

POINT:屋外の演出があるなら、羽織ものはクロークに預けないでください。3月と4月は日が傾くと一気に冷えます。テラスでの歓談が始まってから取りに戻ると、その時間だけ席を外すことになります。

女性は袖と丈で寒暖差を吸収する

色と素材の次に効くのが、袖と丈です。ドレスをここで選んでおくと、当日の寒暖差を羽織もので調整しやすくなります。

袖は月が進むほど短くしていく

  • 3月:長袖か七分袖です。ノースリーブに薄い羽織ものだけでは、行き帰りに寒い思いをします
  • 4月:七分袖がいちばん扱いやすい時期です。暑ければまくれて、寒ければ羽織れます
  • 5月:ノースリーブが選べます。昼の式なら羽織ものと組み合わせてください

ドレスの丈と透け感は3月と5月で変える

3月はミモレ丈やロング丈にすると、着席したときに脚から冷えません。5月は膝下丈で十分です。ただし膝上丈は季節を問わず避けます。丈と露出の基準はお呼ばれドレスのマナーで個別に整理しました。

春に増えるのが、シフォンやオーガンジーのように透ける生地のドレスです。透ける部分の下に何があるかで印象が変わるので、裏地の有無を必ず確認してください。肩や背中が大きく透けるものは、羽織ものを外したときに露出が多く見えます。

脚元は春でもストッキング

暖かくなると素足で行きたくなりますが、フォーマルな場ではベージュのストッキングが基本です。5月でも同じで、暑さは理由になりません。黒いストッキングは弔事の印象になるので選ばず、柄物も避けます。3月に寒さが不安なら、2枚重ねるか会場の手前で履き替える方法があります。

男性は3月と5月で生地を変える

春の服装の解説はドレス中心のものが多く、男性向けの情報が手薄です。基本は通年で変わりませんが、切り替える箇所が3つあります。

  • スーツの生地:3月は通年のウールのままです。薄手に替えるのは5月から。5月でも会場は冷房が入るので、極端に薄いものは選ばなくてかまいません
  • シャツは長袖の白:これは季節を問いません。5月に暑くなっても半袖は選ばないでください
  • ネクタイで季節を出す:基本はシルバーやグレーです。そこにライトブルー、ペールピンク、ペールグリーンを合わせると春になります

色が明るくなる季節なので、行きすぎに注意が要ります。原色に近い色や大きなチェック柄は、格式のある会場では浮きます。親族や主賓として出席するなら、スーツはブラックが確実です。友人や同僚として出席するなら、ネイビーやチャコールグレーも選べます。

3月はコートが要ります。形と素材は冬の結婚式の服装で男女別に整理しました。逆に5月は暑さでジャケットを脱ぎたくなりますが、披露宴のあいだは着たままが基本です。シャツ1枚になると略装になってしまいます。

春に選びがちだけれど避けたいもの

暖かくなると装いが軽くなり、普段着に寄っていきます。次の5つは春らしく見えて、結婚式には向きません。素足で行かないことも、この季節はあわせて意識してください。

  • つま先の出る靴とサンダル:5月に出したくなりますが、フォーマルな場ではつま先の隠れるパンプスが基本です。つま先が出る靴は「妻が先立つ」に通じるとして避ける、という言い方も広く知られています
  • 大きな花柄:春らしい柄ですが、大柄と強い光沢は避けます。小花柄やドットのように細かいものなら問題ありません
  • ニットのワンピース:3月に選びがちです。上質なものでもカジュアルに見えるため、厚みが欲しいなら厚手のレースやジャガードにしてください
  • ファー:3月でも会場内には持ち込みません。フェイクファーも同じ扱いです。取り外せるものは外しておいてください
  • 生花のアクセサリー:花の季節なので付けたくなりますが、生花のコサージュや髪の花飾りは花嫁のものです。ゲストは造花を選びます

よくある質問

Q. 3月の結婚式にコートを着ていっても失礼になりませんか?

なりません。コートは会場に着くまでの防寒具で、受付の前にクロークへ預けます。着たまま会場に入らなければ、形や素材で失礼になることはまずありません。預ける手順は冬の結婚式の服装で詳しく書きました。

Q. 4月の結婚式にノースリーブ1枚で行ってもいいですか?

月ではなく時間帯で決まります。昼の式(18時前まで)は肌の露出を控えるのが基本なので、羽織ものを合わせてください。夜の式なら羽織りなしでも問題ありません。ただし教会や神社仏閣での挙式は、時間帯にかかわらず肩を隠します。4月は気温の面でも、昼に肩を出したままで通すには早い時期です。

Q. 3月でもタイツはだめですか?

3月もベージュのストッキングが基本です。素足と黒いタイツは、どちらも避けます。寒さが不安なら、ストッキングを2枚重ねるか、会場の手前まで別のものを履いて履き替える方法があります。何デニールまでが許容範囲かは冬の結婚式の服装で整理しました。

Q. 入学式に着るスーツで結婚式に行くのは失礼ですか?

失礼にはあたりません。フォーマルの格としては問題ないので、足りないのは華やかさのほうです。インナーの色、コサージュ、パール、バッグや靴の色で持ち上げてください。避けたいのは、黒のスーツに黒の小物をそろえて全身が黒一色になることです。

Q. 5月は暑いのでジャケットを脱いでもいいですか?

披露宴のあいだは着たままでいてください。シャツ1枚になると略装になります。暑さが心配なら、裏地を減らした仕立てのものを選ぶか、シャツを吸湿性のよい生地にするほうで対応します。新郎新婦や主賓が脱いでいない場面で、自分から先に脱ぐのは避けます。

Q. 親族として出席する場合も同じですか?

季節の考え方は同じですが、求められる格が変わります。親族はゲストより格を下げないのが基本で、立場によって着るものが決まります。詳しくは結婚式の親族の服装を見てください。母親として出席するなら結婚式の母親の服装のほうが役に立ちます。

まとめ

  • 東京の平年値では3月の日最低が5.0度、5月の日最高が23.6度。春をひと括りにしない
  • 3月の朝は11月より寒く、5月の昼は10月より暑い。春は秋の裏返しではない
  • 3月は移動用のコートが要る。会場内で着るものは11月と変わらない
  • 4月は昼と朝晩で9度以上の差。羽織ものは袖の通せるものを選ぶ
  • 5月は夏の装いでよい。羽織ものは寒さ対策ではなく冷房対策として持つ
  • 春は淡い色に寄りやすい。季節感より先に、写真で白く見えないかを確かめる
  • 卒業式や入学式のスーツは着ていける。インナー、コサージュ、パール、小物の色で華やかさを足す
  • 花粉の対策は前日から。マスクは移動中と歓談中に着け、挙式と写真では外す
  • 屋外の演出があるなら、風とヒールの太さに備え、羽織ものは手元に置く