結婚式に子どもを連れて行くときの服装|男の子・女の子・赤ちゃんの年齢別マナー

結婚式に子どもを連れて行くときの服装|男の子・女の子・赤ちゃんの年齢別マナー

結婚式に子どもを連れて行くとき、服装は「フォーマルにすればいい」と言われがちです。ただ実際に売り場に立つと、どこまできちんとさせればいいのか、白は本当にだめなのか、制服でいいのかと迷うところが次々に出てきます。

しかも子どもの服装は、親族の子か友人の子かで求められる格が変わります。ここを取り違えると、きちんとさせたつもりが浮いてしまうことがあります。

この記事では、赤ちゃん・未就学児・小学生・中学生と高校生の年齢別に、男の子と女の子それぞれの服装を整理します。あわせて靴と靴下、白い服がどこまで許されるか、リングボーイやフラワーガールを頼まれた場合まで解説します。

最初に決めるのは「どこまで格を上げるか」

子どもの服装も、大人と同じ格の考え方の中にあります。子どもだから何でもよいわけではなく、その子がどの立場で出席するかで基準が動きます。

親族の子か、友人の子か

  • 親族の子(甥・姪・いとこの子):親族の並びの一員です。両親や兄弟姉妹より目立たない範囲でまとめます
  • 友人の子:ゲストの一員です。カジュアルになりすぎない程度にフォーマルであれば十分です

親族として出席する場合は、その家全体の装いと足並みをそろえます。親族の格の並び方は親族の服装マナーで立場別に整理しているので、両親や兄弟姉妹の装いと見比べてみてください。

POINT:子どもだけ張り切って豪華にすると、親族の並びの中で浮きます。親の装いより格が上にならないことを目安にすると失敗しません。

制服があるなら、それが正装です

幼稚園や保育園、学校に制服があるなら、それが子どもの正装になります。あらためて買いそろえる必要はありません。中学生・高校生はもちろん、制服のある園に通っている小さな子も同じです。

ただし制服でなければいけないわけでもありません。入園式や入学式で着たフォーマルウェアがあれば、そのまま使えます。

赤ちゃん(0〜1歳)の服装

この時期はマナーの決まりがもっともゆるく、過ごしやすさを優先して構いません。長時間の式で機嫌が変わりやすいので、締めつけの少ないものを選びます。

  • 男の子:タキシード風のデザインが入ったロンパースなら、それだけでフォーマルに見えます
  • 女の子:ドレス風のロンパースや、チュールを重ねたものが定番です
  • 素材:会場は空調が効いていても人の熱で暑くなります。通気性のよいものを選び、着替えを1枚持っておくと安心です
  • 前が全部開くタイプにしておくと、おむつ替えのたびに脱がせずに済みます。飾りの多いドレス型は、着替えのたびに手間がかかります

白い服については、赤ちゃんなら許容されることが多いとされています。気になる場合はクリーム色やごく淡い色にしておけば迷いません。

結婚式の赤ちゃんの服装例。ネイビーのタキシード風ロンパースに蝶ネクタイ、白の靴下
決まりがもっともゆるい時期なので、過ごしやすさを優先して構いません。前がスナップで開くタイプなら、おむつ替えのたびに脱がせずに済みます。

未就学児(2〜6歳)の服装

いちばん選択肢が多く、写真映えもする年齢です。この時期から白は避けるのが基本になります。

男の子|シャツにベストかジャケットを重ねる

  • 基本の形:襟のあるシャツに、ベストかジャケットを重ねます
  • 首元:蝶ネクタイかネクタイを足すと一気にフォーマルになります。子どもらしさを残すなら蝶ネクタイです
  • ズボン:この年齢はハーフパンツでも問題ありません。ハイソックスを合わせるとまとまります

女の子|ワンピースかフォーマルドレス

  • 基本の形:ワンピースかフォーマルドレスです
  • :大人と違い、明るい色や淡い色を選んで構いません。ピンクや水色など、その子に似合う色で大丈夫です
  • 羽織もの:ボレロやカーディガンがあると、空調が寒いときに調整できます

POINT:動き回る年齢なので、裾が長すぎるドレスは転びやすいという実務上の問題があります。写真だけで決めず、歩ける丈かどうかを試着で確かめてください。

もうひとつ現実的な問題が食べこぼしです。淡い色ほど汚れが目立つので、心配なら濃いめの色を選ぶか、エプロンや前掛けを持って行ってください。食事のあいだだけ着けさせれば、写真に残る場面には影響しません。

結婚式の未就学児の服装例。男の子は水色のシャツにネイビーのベストと蝶ネクタイ、ハーフパンツに白のハイソックス。女の子はくすみピンクのワンピースにクリーム色のボレロと白のソックス
この年齢はハーフパンツで問題ありません。女の子は大人と違って明るい色を選べます。どちらも靴下は白、靴は黒でそろえています。

小学生の服装

大人のフォーマルに近づける年齢です。未就学児と同じ感覚で選ぶと、少し幼く見えることがあります。

男の子|長ズボンに切り替える

  • 基本の形:ジャケットかベストに長ズボンを合わせます。半ズボンでもマナー違反ではありませんが、小学生になると長ズボンのほうが大人のフォーマルに近づきます
  • シャツ:白の無地が使いやすく、入学式などにも着回せます
  • 首元:ネクタイでも蝶ネクタイでも構いません

女の子|フォーマルドレスかワンピース

  • 基本の形:フォーマルドレスかワンピースです。丈は膝が隠れるくらいが落ち着きます
  • 脚元:ストッキングでも靴下でも構いません。素足だけは避けます
  • :まとめ髪にリボンやバレッタを添える程度で十分です
結婚式の小学生の服装例。男の子は白のシャツにチャコールグレーのジャケットとネイビーのネクタイ、長ズボンに黒の革靴。女の子は袖のあるダークグリーンのドレスに白のソックス
未就学児の写真と見比べると、半ズボンが長ズボンに変わっているのが分かります。女の子の丈は膝が隠れるくらいが落ち着きます。

中学生・高校生の服装

この年代は制服が正装です。学校の制服があるなら、それを着ていけば格の面でまったく問題ありません。ブレザーでも学ランでもセーラー服でも同じです。

とはいえ「制服では味気ない」と感じる本人や保護者もいます。制服を着ない場合の選択肢は次のとおりです。

  • 男子:紺や濃いグレーのダークスーツ、またはジャケットとパンツの組み合わせ。靴は黒か茶色の革靴で、靴下は黒・ネイビー・白から選びます
  • 女子:パーティードレスやワンピース。ローヒールのパンプスにストッキングを合わせます

髪型やメイクは、清潔感があれば十分です。メイクは無理にしなくても構わず、するとしてもナチュラルに留めます。

POINT:制服にするか私服にするかで迷ったら、新郎新婦に一言聞いてしまうのがいちばん早いです。写真の雰囲気をそろえたくて私服を希望する場合もあれば、制服姿を喜ぶ場合もあります。「制服で伺おうと思っていますが、いかがでしょうか」と具体的に聞けば答えやすくなります。

買うかレンタルか|子ども服はサイズアウトが早い

大人の礼服と違い、子どものフォーマルウェアは次に着るころにはサイズが合わなくなっていることがあります。買うか借りるかは、ここを踏まえて決めます。

  • 買うのが向いている場合:入園式や入学式、七五三など着る機会が続くときです。式のためだけでなく、一年のうちで何回か出番があるなら手元にあるほうが楽になります
  • 借りるのが向いている場合:その式のためだけに必要なときです。各社が示す最低価格は1,500円前後から6,600円ほどまで開きがあり、デザインやセットの内容で変わります。レンタル期間も3泊4日など店によって違うので、返却日を先に確かめてください
  • サイズ展開:ベビー用の70センチ台からキッズの170センチまでそろっている店が多く、中学生・高校生でも借りられます

子ども向けのフォーマルを扱うレンタル店には、ルルティやこどもレンタルドレスワールドなどがあります。判断の軸は「この先もう一度着る場面があるか」と「そのときサイズが合うか」の2つで、これは母親の衣装を選ぶときと同じ考え方です。詳しくは母親の服装マナーでも解説しています。

POINT:買う場合も借りる場合も、採寸は式の直前にしてください。数か月前に用意すると、当日になって丈が足りないということが起こります。

足元と髪型で差がつく

靴と靴下でカジュアルに寄る

服がきちんとしていても、足元がカジュアルだと全体が崩れます。大人と同じで、靴はいちばん目につくところです。

  • 選ぶもの:黒や茶色の革靴風のもの、女の子ならエナメルのストラップシューズが定番です
  • 避けるもの:スニーカー、サンダル、ブーツはフォーマルには向きません。ライトが光る靴や音の鳴る靴も普段用にしておきます
  • 靴下:素足はフォーマルの場ではいけません。小さいうちは男女とも白が基本で、黒か茶色の革靴に白いソックスを合わせます。大人のゲストは黒なのでここは逆になりますが、中学生・高校生は大人に近づくため黒や紺でも構いません

POINT:新品の靴を当日おろすと、慣れない場所で歩きにくくなります。一度は家で履かせて、痛がらないか確かめておくと当日が楽になります。

結婚式の子どもの靴と靴下。男の子用の黒の革靴と白のハイソックス、女の子用の黒のエナメルのストラップシューズとレース付きの白いソックス
靴は黒、靴下は白が基本です。大人のゲストは黒い靴下を履くので、子どもだけ逆になります。

髪型は崩れにくさで選ぶ

結婚式は拘束時間が長く、子どもはその間ずっと動きます。朝きれいに仕上げても、披露宴が始まるころには崩れていることを前提に選んでください。

  • 女の子:三つ編みを取り入れたハーフアップや、等間隔にゴムで結ぶまとめ方なら、多少動いてもほどけません。凝ったアレンジより持ちを優先します
  • 男の子:整える程度で十分です。固めすぎるとかえって不自然に見えます

白い服はどこまで避けるべきか

白は花嫁の色なので大人のゲストは避けますが、子どもについては扱いが分かれます。年齢と役割で線を引くと分かりやすくなります。

子どもの白い服がどこまで許されるか 赤ちゃんの白は許容されることが多く、2歳以上の子どもは避けるのが基本、リングガールやフラワーガールなど役割がある場合は白が正式とされています。 赤ちゃん(0〜1歳) 白でも許容されることが多い 2歳以上の子ども 避ける。淡い色ならクリーム系まで リングガール・フラワーガール 白が正式とされる。例外にあたる 迷ったら新郎新婦に確認するのがいちばん早い
白は花嫁の色なので大人のゲストは避けますが、子どもについては年齢と役割で扱いが変わります。赤ちゃんは決まりがゆるく、2歳を過ぎたあたりから避けるのが無難です。リングガールやフラワーガールは花嫁と同じ白を着るのが正式とされているので、この場合だけは例外になります。

とはいえ全身が白でなければよいので、白いシャツに濃い色のベストを重ねるような組み合わせは問題ありません。判断に迷う色味なら、新郎新婦に聞いてしまうのが確実です。

リングボーイ・フラワーガールを頼まれたら

子どもが式の演出に加わる場合は、装いの考え方が変わります。ゲストではなく式を構成する側になるためです。

  • 年齢の目安:指輪を運ぶリングボーイ・リングガールは3歳から10歳くらい、花びらをまくフラワーガール・フラワーボーイは2歳くらいから8歳から9歳くらいまでで頼まれることが多い役割です
  • 衣装の色:この役割に限っては白を着せて構いません。淡い色や明るい色も合わせやすくなります
  • 目立ちすぎない:白が着られるといっても主役は花嫁です。装飾の多すぎるものは避けます

見落としやすいのが衣装を誰が用意するかです。保護者が用意するのが一般的ですが、お礼として新郎新婦が衣装代を負担することもあり、決まった形はありません。引き受けた時点で確認しておくと、あとで気まずくなりません。

POINT:衣装は購入よりレンタルのほうが現実的なことが多いです。子どもはすぐにサイズが変わるうえ、この役割の衣装は次に着る機会がほとんどありません。

子どもの服装で避けたいこと

子どもだから多少は許されるとはいえ、写真に残るものなので最低限の線はあります。

  • キャラクターものやコスプレ風の服:着ぐるみのようなデザインも含め、お祝いの場には向きません
  • 全身が黒:大人と同じで弔事を思わせます。差し色を入れます
  • デニム・Tシャツ・スウェット:どれだけきれいなものでも普段着に見えます
  • ファーやアニマル柄:殺生を思わせるため慶事では避けます
  • 肩や背中の大きく開いたデザイン:子どもでも露出は控えます。ボレロやカーディガンで隠せるものを選びます
  • 素足:靴下やストッキングを必ず履かせます

【新郎新婦向け】子ども連れのゲストを迎えるとき

招く側にも準備があります。ゲストが「迷惑にならないか」と気にしていることが多いので、こちらから聞いてしまうほうがお互い楽になります。

  • 先に確認すること:子どもの年齢、食事が必要か、子ども用の椅子が必要か、ベビーカーを使うか、アレルギーの有無。詳しい聞き方はWeb招待状の返信マナーにまとめています
  • 席の位置:出入り口に近い席にしておくと、泣いたときや授乳のときに動きやすくなります。席次の決め方で配慮の考え方を解説しています
  • 役割を頼むなら早めに:リングボーイなどを頼む場合は、衣装の色みと費用の負担を最初に伝えます

よくある質問

Q. 子どもの分のご祝儀はどうすればいい?

料理と席が必要かどうかで変わります。席を使わない小さな子なら追加は不要とされることが多く、子ども用の料理が出る場合は5,000円から1万円程度、大人と同じ料理なら1万円から2万円程度を足すのが目安です。金額別の考え方はご祝儀の相場にまとめています。

このとき気をつけたいのが合計金額です。大人の分と足して4万円になる場合は、金額を変えるか品物を添えるかで調整してください。

Q. 招待状に子どもの名前が入っていない場合は?

連れて行ってよいか確認してから返信します。名前がないのは単純な書き漏れのこともあれば、大人だけの式にしたいという意向のこともあります。勝手に人数を増やして返信すると、席と料理の手配が狂います。

Q. 式の途中で泣いてしまったらどうする?

無理に席で我慢させず、いったん外に出るのが一般的な対応です。挙式中でも構いません。あらかじめ出入り口に近い席にしてもらえないか相談しておくと、席を立ちやすくなります。

Q. 授乳やおむつ替えの場所はある?

会場によります。専用の場所がないこともあるので、事前に式場へ確認しておくか、新郎新婦を通じて聞いておくと安心です。持ち物は結婚式の持ち物リストで子ども連れの場合をまとめています。

Q. 親の服装はどう合わせる?

子どもに合わせて親が格を下げなくて構いません。親は自分の立場に応じた装いを選びます。親族として出席するなら親族の服装マナーを、「平服で」と言われているなら平服と言われたときの服装マナーを参考にしてください。

まとめ

  • 子どもの服装も格の中にある。親族の子は親族の並びに、友人の子はゲストとしてまとめる
  • 制服があるなら、園でも学校でもそれが正装。中学生・高校生は特に制服が確実
  • 赤ちゃんは過ごしやすさ優先、未就学児はハーフパンツ可、小学生からは長ズボンが落ち着く
  • 靴はスニーカーやサンダルを避け、素足にはしない。靴下は大人と逆で白が基本
  • 白は2歳以上なら避ける。ただしリングボーイやフラワーガールは白が正式
  • 着る機会が続くなら購入、その式だけならレンタル。採寸は直前にする
  • ご祝儀は料理と席の有無で決まる。合計が4万円にならないように調整する

子どもの服装で悩むのは、基準がはっきり示されないからです。立場と年齢の2つで考えれば、選ぶものはだいぶ絞れます。それでも迷う部分が残ったら、新郎新婦に具体的に聞いてしまってください。