プロポーズなしで結婚した人は13.7%|同じ調査にもう1つ、24.4%という数字がある

プロポーズなしで結婚した人は13.7%|同じ調査にもう1つ、24.4%という数字がある

「プロポーズなしで結婚した人の割合」を調べると、9.8%、16.8%、21.3%、約2割と、まったく違う数字が並びます。どれを信じればいいのか分かりません。

結論から書くと、どれも間違いではありません。聞いている内容が違うだけです。しかも同じ調査の中にすら、2つの数字があります

数字はリクルートブライダル総研の結婚マーケット調査2025(既婚編)から、821人に聞いた結果です。

自宅のテーブルで向かい合って話す二人の手元。マグカップが2つと、やることを書いたノートとペン
7組に1組はプロポーズなしで結婚しています。改まった場がなくても、話は進んでいます。

プロポーズなしで結婚した人は13.7%

まず「プロポーズの有無」という設問です。

  • 自分からお相手にプロポーズした:42.5%
  • お相手からプロポーズされた:43.8%
  • なかった:13.7%

7組に1組はプロポーズなしで結婚しています。そしてする側とされる側は42.5%と43.8%でほぼ半々でした。

プロポーズの有無 821人に聞いた結果、自分からお相手にプロポーズした人は42.5パーセント、お相手からプロポーズされた人は43.8パーセント、なかった人は13.7パーセントでした。ただし同じ調査の別の設問では、プロポーズを結婚を機としたイベントとして実施しなかった人が24.4パーセントとなっており、10.7ポイントの差があります。出典はリクルートブライダル総研の結婚マーケット調査2025です。 プロポーズの有無(821人) 自分からした 42.5% 相手からされた 43.8% なかった 13.7% 7組に1組はプロポーズなしで結婚しています ただし同じ調査の別の設問では、実施しなかった人は24.4% 10.7ポイントの差は、イベントとして数えるかどうかの差です リクルートブライダル総研 結婚マーケット調査2025(既婚編)
同じ調査に、なかった人の数字が2つあります。13.7%と24.4%。どちらも正しく、設問が違います。

同じ調査に、もう1つ24.4%という数字がある

ここからが本題です。同じ調査には「結婚を機としたイベントの実施率」という別の設問があり、そちらではプロポーズする/されるの実施率が75.6%非実施率が24.4%となっています。足すとちょうど100%です。

つまり同じ821人に聞いていて、「プロポーズがなかった」が13.7%と24.4%の2通り出てきます。差は10.7ポイント。決して小さくありません。

報告書の注記に理由が書いてあります。実施率のほうは「1回」「2回」「3回」「4回以上」「これから実施する予定で、時期や内容もほぼ決まっている」と回答した人を集計したものです。回数で数える設問だということです。

「イベントとして1回やった」と数えられるプロポーズと、「プロポーズはあった」と感じているプロポーズは、別物です。10.7ポイントの差は、そこに落ちている人たちです。

流れで結婚が決まった、同棲していて自然にそうなった、言葉はあったが改まった場ではなかった。本人は「プロポーズはあった」と答えるけれど、イベントとしては数えない。この層が1割ほどいるということになります。

開いたノートに書かれた2つの数字を指している手元。横にペンが置かれている
同じ調査に13.7%と24.4%どちらも正しく、数え方が違うだけです。

この実施率の数字は、ほかの費目と比べるときにも使えます。婚約指輪は必要?でまとめたとおり、婚約指輪をわたす/もらうの実施率は55.9%結婚指輪の選び方のほうは74.4%プロポーズの75.6%とほぼ同じ水準にあるのは結婚指輪で、婚約指輪は20ポイント落ちます。

プロポーズは、結婚指輪や顔合わせと同じ水準

実施率どうしで並べると、位置関係が見えます。

  • プロポーズする/される:75.6%
  • 結婚指輪をわたす/もらう:74.4%
  • 両家の顔合わせ:74.2%
  • 婚約指輪をわたす/もらう:55.9%

上の3つは75%前後でひとかたまりです。プロポーズ・結婚指輪・両家の顔合わせは、いまも4人に3人が通る工程ということになります。そこから婚約指輪だけが19.7ポイント落ちます

この4つのうち、プロポーズだけがお金のかからない工程です。それでも24.4%が実施していません。やらない理由は費用ではないということが、この並びから読めます。

出回っている数字が9.8%から21.3%まで散らばる理由

検索して上位に出てくる記事を読んで確かめました。

  • 9.8%:ゼクシィ結婚トレンド調査2024。この調査は2024年版が最後で、2025年から結婚マーケット調査に統合されました
  • 21.3%:式場予約サイトの記事。出典は生理日管理アプリで取得した自社アンケートで、調査年も回答者の人数も書かれていません
  • 16.8%:男性だけに聞いた「どちらからもプロポーズはなかった」の割合

母集団も設問も年もばらばらです。とくに21.3%は、アプリの利用者という偏りのある集団に聞いたもので、全体の姿とは限りません。

それでも、この記事の13.7%と24.4%を含めて並べてみると幅が見えますプロポーズがなかった人は、およそ1割から2割強のあいだどの数字を引いても「珍しいことではない」という結論は変わりません

年齢が上がるほど、自分から動いている

年齢別に3つの割合を並べます。

  • 24歳以下:自分から33.2% / 相手から52.0% / なかった14.9%
  • 25歳から29歳:自分から44.5% / 相手から42.6% / なかった12.9%
  • 30歳から34歳:自分から43.5% / 相手から45.1% / なかった11.4%
  • 35歳から39歳:自分から43.9% / 相手から40.3% / なかった15.8%
  • 40歳以上自分から48.3%相手から32.1%なかった19.6%

24歳以下と40歳以上で、形がひっくり返ります。24歳以下は「相手からされた」が52.0%で最も高く、「自分から」は33.2%で最も低い。40歳以上はその逆で、「自分から」48.3%が最多、「相手から」32.1%が最少です。

年齢が上がるほど、待つのをやめて自分から動いています。同時に「なかった」も19.6%まで増えます。動く人と、そもそも儀式を挟まない人。両方が増えるのがこの層の特徴です。

いちばん「なかった」が少ないのは30歳から34歳の11.4%でした。結婚のための貯金をしていた割合も、この層が74.7%でピークです(結婚資金の貯金、していない人が32.7%)。段取りを踏む層という共通点があります。

ただし35歳から39歳は96人、40歳以上は49人しか答えていません。幅を持って見てください。

プロポーズなしで結婚したことを、あとから気にするか

13.7%という数字は「なくても構わない」という意味ではありません。気にするかどうかは、あとから決められます

言葉が欲しいなら、あとからでも成立する

プロポーズは式の前に済ませないといけないものではありません。入籍後でも、式の当日でも、言葉として残せます。片方が心残りに思っているなら、そこは埋められる部分です。

形にするなら、指輪とは分けて考える

婚約指輪は必要?のとおり、婚約記念品が「なかった」人は32.9%います。プロポーズの13.7%より、ずっと多い言葉はあったが物は渡していない、という組み合わせが普通にあるということです。順番として、言葉と物は分けて決められます。

やらない選択は、この領域ではどこにでもある

プロポーズ13.7%、婚約指輪32.9%、新婚旅行に行かない人は24.2%、そして結婚式をしない選択では何もしない人が最多でした。どの費目でも、やらない人が1割から3割います

「みんなやっている」という前提は、この領域ではだいたい成り立ちません。やる・やらないを自分たちで決めていい範囲は、思っているより広いということです。

夕方の窓辺に並んで座る二人の後ろ姿。外に街の明かりが見えている
気にするかどうかは、あとから決められます。言葉は入籍後でも式の当日でも残せます。

まとめ

  • プロポーズがなかった人は13.7%。自分から42.5%、相手から43.8%でする側とされる側はほぼ半々
  • 同じ調査の別の設問では、実施しなかった人が24.4%。差は10.7ポイントで、イベントとして回数で数えるかどうかの違いです
  • 出回っている9.8%は2024年で終了した旧調査、21.3%はアプリ利用者への自社アンケート(年も人数も不明)
  • どの数字でもおよそ1割から2割強珍しいことではないという結論は変わりません
  • 24歳以下は「相手からされた」52.0%が最多、40歳以上は「自分から」48.3%が最多年齢が上がるほど自分から動いています
  • 「なかった」が最も少ないのは30歳から34歳の11.4%、最も多いのは40歳以上の19.6%
  • 数字はリクルートブライダル総研 結婚マーケット調査2025(既婚編・821人)