ご祝儀の相場、招待状の返信、当日の服装。結婚式のマナーは「一度出たことがあれば分かる」ものが多いぶん、経験がないと調べようがありません。
その「経験がない人」が、どれくらいいるのか。リクルートブライダル総研の結婚マーケット調査2025【既婚編】は、結婚した821人に、自分が結婚するまでに何回結婚式に出たかを、時期を3つに分けて聞いています。
結婚式に出席した回数|社会人になってから0回が23.9%
まず「学生を卒業した後」です。社会人になってから、自分が結婚するまでに何回出席したか。
0回が23.9%で最多です。およそ4人に1人。1回19.5%と2回20.0%を足しても、0回とほぼ並びます。
この23.9%の人は、ご祝儀を包んだことも、招待状に返信したことも、席次表を見たこともありません。それなのに、自分の式では招く側としてすべてを決めることになります。

学生時代はもっと少ない|47.0%が0回
ほかの2つの時期も出ています。いずれも「0回」の割合です。
- 幼少期:0回41.5%(1回26.7%/2回18.4%/3回9.1%)
- 学生の期間:0回47.0%(1回22.0%/2回15.5%/3回9.0%)
- 学生を卒業した後:0回23.9%
学生の期間がいちばん少なく、47.0%が0回です。ほぼ半数。社会人になってから増えるのは自然ですが、それでも4人に1人は0回のままでした。
逆にいうと、結婚式の作法を身につける機会は、社会人になってからの数年に集中していることになります。その数年で招かれなければ、経験のないまま自分の番が来ます。
若いほど経験がない|24歳以下は36.3%
「学生を卒業した後に0回」を年齢別に見ます。
- 24歳以下:36.3%(142人)
- 25歳から29歳:26.0%(368人)
- 30歳から34歳:18.0%(166人)
- 35歳から39歳:14.1%(96人)
- 40歳以上:12.0%(49人)
24歳以下は36.3%で、40歳以上の3倍です。社会人の年数が短いのだから当然ではありますが、3人に1人以上が完全に初めてということになります。
結婚までに何年付き合った?のとおり、24歳以下は交際期間がいちばん長く、平均80.4ヵ月でした。付き合いは長いのに、結婚式の経験はいちばん少ない。そういう層です。ただし35歳以上は96人と49人しか答えていません。幅を持って見てください。

25歳から29歳は、子どものころから招かれていない
幼少期と学生の期間も、年齢別が出ています。どちらも「0回」の割合です。
- 幼少期:24歳以下31.5%/25歳から29歳47.7%/30歳から34歳39.1%/35歳から39歳36.8%/40歳以上40.5%
- 学生の期間:24歳以下37.3%/25歳から29歳53.8%/30歳から34歳45.0%/35歳から39歳42.5%/40歳以上39.7%
25歳から29歳だけ、幼少期も学生の期間も0回がいちばん多い層でした。学生の期間にいたっては53.8%で半数を超えます。この層は368人と、5つの年代でいちばん人数が多いところです。
ところが社会人になってからは26.0%で、24歳以下の36.3%より低くなります。子どものころも学生時代も招かれず、就職してから一気に経験している形です。なお、この調査は理由を聞いていません。ここから先は推測になるので書きません。
「経験なし17.7%」という別の数字との違い
同じテーマで、別の数字も出回っています。マイナビウーマンが300人に聞いたアンケートで「出席した経験がない」が17.7%というものです(1回から3回44.3%、4回から6回22.0%、7回から9回9.0%、20回以上0.7%)。
この記事の23.9%と6.2ポイント違います。聞いている範囲が違うからです。
- 17.7%:これまでに一度も出席した経験がない人
- 23.9%:学生を卒業した後に出席が0回だった人(幼少期や学生時代に出た人を含む)
範囲が狭いほうが高く出るのは、当たり前のことです。並べて「増えた」「減った」と読むと間違えます。なお比較に使った調査は回答者300人で、実施年が書かれていませんでした。
どちらの数字を取っても、結論は同じです。2割前後の人が、ゲストとしての経験がほとんどないまま結婚式を準備している。これは珍しいことではありません。
初めてでも困らない|ゲストマナーをどこから見るか
経験がない側からすると、何を知らないのかが分かりません。ゲストとして受け取る側の作法を先に見ておくと、招く側の判断が早くなります。
- ご祝儀の相場を知る。友人は3万円が相場です。招く側に立つと、この金額が料理と引き出物の予算を決めます
- 招待状の返信を知る。返ってくる側になると、いつ届いていつ返るかの感覚が要ります
- 当日ゲストが何を持ってくるかを知る。クロークや受付の準備につながります
- 受付を頼まれる側の負担を知る。誰に何を頼むかが決められるようになります
それぞれ結婚式のご祝儀はいくら包む?、結婚式招待状の返信マナー、結婚式の持ち物リスト、結婚式の受付をお願いされたら何をする?にまとめています。服装の基準は「これって結婚式にOK?」お呼ばれドレスのマナーにあります。
招く側として、ご祝儀が実際にいくら集まるのかはご祝儀は結局いくら集まる?にまとめました。平均161.7万円ですが、3人に1人は100万円未満です。

まとめ
- 社会人になってから結婚式に出た回数は「0回」が23.9%で最多。およそ4人に1人
- 学生の期間は47.0%が0回、幼少期は41.5%。経験は社会人になってからの数年に集中する
- 24歳以下は36.3%が0回で、40歳以上の3倍
- 別の300人調査の「経験なし17.7%」とは聞いている範囲が違う。並べて読まない
- 経験がないのは珍しくない。ゲスト側の作法から先に見ると、招く側の判断が早くなります
出典はリクルートブライダル総研の結婚マーケット調査2025【既婚編】です。対象は2024年4月から2025年3月に結婚した全国20歳から49歳の男女821人で、幼少期・学生の期間・学生を卒業した後の3つに分けて回数を聞いています。年齢別の人数は24歳以下142人、25歳から29歳368人、30歳から34歳166人、35歳から39歳96人、40歳以上49人。比較に用いた300人調査は本文中に実施主体と回答者数を記載しています。合算・比率・年月への換算など、報告書にそのまま載っていない数値は当サイトによる計算です。