婚約返しの相場は平均18.6万円|婚約指輪の半額には届かず、お返しをした人は44.3%

婚約返しの相場は平均18.6万円|婚約指輪の半額には届かず、お返しをした人は44.3%

婚約指輪をもらったあとで、「お返しはいくらくらいが普通なのか」と迷う人は多いと思います。調べると「半返し」と書かれていて、40万円の指輪なら20万円かと身構えてしまいます。

実際に結婚した人の数字を見ると、印象は少し変わります。婚約記念品のお返しにかかった金額は平均18万6,000円でした。いちばん多いのは10万円から12万円未満の帯(26.0%)です。婚約記念品があった人のうち、お返しを贈ったのは44.3%で、贈らなかった人(50.4%)のほうが多くなっています。

この記事では、2つの調査を組み合わせて使います。金額はリクルートブライダル総研の結婚マーケット調査2025(既婚編)です。2024年4月から2025年3月に結婚した全国の20歳から49歳が答えていて、お返しの金額を答えたのは132人でした。

お返しを贈った割合・贈った品物・地域ごとの違いは、新しい調査の公開報告書に表がありません。そのためゼクシィ結婚トレンド調査2024の首都圏版を使います。ゼクシィ結婚トレンド調査は2024年版が最後で、2025年からは結婚マーケット調査に統合されました。首都圏版には全国の推計値と地域別の表も載っています。答えたのは2023年4月から2024年3月に挙式か披露宴をした人で、調査票の記入は妻に頼む形です。比率や合計など、報告書に載っていない計算を当サイトで行った箇所は、その都度ことわりを入れています。

婚約指輪そのものを用意するかどうかは婚約指輪は必要?に、結納をするかどうかは結納はするべき?にまとめています。この記事は婚約記念品をもらった側が、お返しをするか、するなら何をいくらで贈るかに絞ります。

婚約指輪のお返しをした人は44.3%|半数以上は贈っていない

まず、お返しをするかどうかです。ゼクシィ結婚トレンド調査2024で、婚約記念品があった人にお返しを贈ったか聞いた結果(全国推計値)はこうなっています。

  • 贈った:44.3%
  • 贈らなかった:50.4%
  • 無回答:5.2%

贈らなかった人が半数を超えています。お返しは「するのが当たり前」とまでは言えない、というのが実態です。

一時的な数字でもありません。首都圏の「贈った」は、2018年調査から2024年調査までの7回、43.9%から50.0%のあいだで動いています。半数を上回った回は一度もありません。

  • 2018年調査:49.0%(577人)
  • 2019年調査:43.9%(574人)
  • 2020年調査:44.0%(689人)
  • 2021年調査:48.3%(505人)
  • 2022年調査:48.9%(401人)
  • 2023年調査:50.0%(390人)
  • 2024年調査:47.4%(306人)

ネット上には「約6割がお返しをしている」と書いた記事もあります。ゼクシィの記事には、結婚マーケット調査2025の数字として59.0%が載っているものもあります。ただ、公開されている同調査の詳細報告書では、お返しをしたかどうかの表を確認できませんでした。誰に聞いた数字なのかが分からないため、この記事では表を確認できた44.3%を使います。

和室の木のテーブルに婚約指輪のケースと湯呑みが置かれ、ニットの女性とシャツの男性が並んで話している手元
婚約記念品があった人のうち、お返しを贈ったのは44.3%。贈らなかった人(50.4%)のほうが多くなっています。

POINT:トレンド調査の記入は妻なので、この44.3%は主に「婚約指輪をもらった妻の側が、夫にお返しをしたか」の数字として読めます。結婚マーケット調査2025では、婚約記念品を「二人で購入した」人も13.0%いました。二人で買ったなら、そもそもお返しの話にはなりません。

婚約返しの相場は平均18.6万円|いちばん多いのは10万円台前半

次に金額です。結婚マーケット調査2025で、お返しをした人のうち金額を答えた132人の分布を、当サイトで5つの帯にまとめました。

  • 10万円未満:32.4%
  • 10万円から12万円未満:26.0%(いちばん多い帯)
  • 12万円から20万円未満:6.2%
  • 20万円から30万円未満:12.8%
  • 30万円以上:22.5%
  • 平均:18万6,000円

形を見ると、山が2つあります。10万円台前半に1つ、30万円以上に1つです。12万円から20万円未満はわずか6.2%で、「10万円前後で収める人」と「30万円以上かける人」に分かれていることが分かります。

平均の18万6,000円は、30万円以上の22.5%に引っ張られた数字です。12万円未満までで58.4%になるので、真ん中の人は10万円から12万円未満の帯にいます(この累計は当サイトによる計算です)。「平均が18万円台だから、自分も20万円近く用意しなければ」と考える必要はありません。

婚約記念品のお返しにかかった金額の分布 婚約記念品のお返しにかかった金額の分布です。結婚マーケット調査2025では、10万円未満が32.4パーセント、10万〜12万円が26.0パーセント、12万〜20万円が6.2パーセント、20万〜30万円が12.8パーセント、30万円以上が22.5パーセント。ゼクシィ結婚トレンド調査2024の全国推計値では、10万円未満が42.7パーセント、10万〜12万円が17.0パーセント、12万〜20万円が17.5パーセント、20万〜30万円が11.8パーセント、30万円以上が11.1パーセントです。どちらの調査でも、いちばん多いのは10万円から12万円未満の帯です。 2025年調査(平均18.6万円) 2024年調査(平均14.0万円) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 10万円未満 32.4% 42.7% 10万〜12万円 26.0% 17.0% 12万〜20万円 6.2% 17.5% 20万〜30万円 12.8% 11.8% 30万円以上 22.5% 11.1%
婚約記念品のお返しにかかった金額(お返しをした人のうち金額を答えた人)。出典:リクルートブライダル総研「結婚マーケット調査2025」既婚編(132人)、「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」首都圏版に載っている全国推計値。帯のまとめ方は当サイトによるものです。

ゼクシィ結婚トレンド調査2024の全国推計値でも、いちばん多いのは同じ10万円から12万円未満の帯(17.0%)でした。平均は14万円で、30万円以上は11.1%です。30万円以上の割合は、2025年調査が2024年調査の約2倍になっています。

ただし、2つの調査は答えた人が違います。2024年調査はゼクシィの読者や会員で挙式か披露宴をした人、2025年調査は結婚した人全体です。この差を「1年でお返しが高くなった」とは読まないでください。言えるのは、どちらの調査でも10万円台前半がいちばん多いということです。

婚約指輪の何割を返している?|平均どうしで比べると3分の1強から4割

「半返し」が本当かどうか、婚約指輪の金額と並べてみます。同じ調査の中で、指輪の平均とお返しの平均を割り算しました(比率はすべて当サイトによる計算です)。

  • 結婚マーケット調査2025:婚約指輪の平均43.8万円(258人)に対し、お返しの平均18.6万円。42.5%
  • トレンド調査2024(全国推計値):婚約指輪の平均39.0万円に対し、お返しの平均14.0万円。35.9%

どちらも半分には届いていません。半返しなら、2025年調査では21万9,000円、2024年調査では19万5,000円になるはずです。実際の平均はそれぞれ3万3,000円、5万5,000円下回っています。平均で見る限り、お返しは指輪の3分の1強から4割ほどです。

40万円の婚約指輪に当てはめると、14万4,000円から17万円くらいになります。ゼクシィの記事は、婚約指輪の半額から3分の1くらいを目安にしています。実際の数字は、その幅の中でも3分の1寄りにあると考えてください。

注意点もあります。指輪の金額を答えた人とお返しの金額を答えた人は、同じ集まりではありません。1組ずつ「指輪の何割を返したか」を聞いた数字ではないので、平均どうしを比べたおおよその目安として使ってください。

関東は半返し、関西は1割?|地域で比べても差は小さい

「関東は半返し、関西は1割」という言い方を見かけることがあります。これは本来、結納金に対する結納返しの話です。関東式では結納金の半額ほどを返し、関西式では1割程度か、結納返しをしないことが多いとされます。結納の流れは結納はするべき?で整理しています。結納をする場合も、結納金と婚約指輪は別のものとして考えるのが一般的です。ただ、婚約記念品を結納品に加える形もあり、扱いは家によって違います。結納返しと婚約指輪のお返しをどうするか、両方を先に決めておきます。

では、婚約指輪のお返しにも東西の差があるのか。トレンド調査2024の地域別の数字で確かめました。

金額の比率は首都圏も関西もほぼ同じ

  • 首都圏:指輪43.2万円、お返し15.9万円。36.8%
  • 関西:指輪39.8万円、お返し14.3万円。35.9%
  • 東海:指輪37.0万円、お返し14.3万円。38.6%
  • 九州:指輪32.6万円、お返し12.2万円。37.4%

首都圏と関西の差は0.9ポイントしかありません。婚約指輪のお返しについては、関西だけ1割で済ませている様子は数字に出ていません。お返しの金額の人数は、首都圏133人、関西124人、東海92人、九州58人です(比率は当サイトによる計算です)。

差が出るのは「贈るかどうか」のほう

地域で差が大きいのは、金額よりも贈った割合です。15の地域のうち、半数を超えたのは福島(53.2%)だけでした。いちばん低いのは九州の35.1%で、福島との差は18.1ポイントあります。首都圏は47.4%、関西は44.9%で、差は2.5ポイントです。

両家の出身地が違うと、「お返しはするもの」と思っている側と、そうでない側に分かれることがあります。親が気にするかどうかは、顔合わせの前に一度聞いておくと安心です。

婚約返しに何を贈った?|腕時計29.4%、次に多いのは「その他」

お返しを贈った人に品物を聞いた結果です(トレンド調査2024の全国推計値、複数回答)。

  • 腕時計:29.4%
  • その他:23.7%
  • スーツ:15.9%
  • 財布:8.5%
  • カバン:6.2%
  • 電化製品:5.8%
  • 靴:5.6%
  • 洋服(スーツを除く):4.8%
  • ネクタイピン:3.1%、メンズアクセサリー・ジュエリー:2.4%、カフスボタン:1.3%、旅行券:1.3%、筆記具:0.9%、バイク・自転車:0.4%

腕時計がいちばん多いのは定番どおりです。ゼクシィの記事が紹介している結婚マーケット調査2025の順位でも、1位は腕時計(27.0%)でした。

目を留めたいのは2位です。選択肢にない品物を選んだ「その他」が23.7%で、スーツより多い。4人に1人近くが、定番の一覧に収まらないものを贈っています。

首都圏では腕時計が5割から3割まで下がった

首都圏の推移を見ると、この変化がはっきりします。

  • 腕時計:2019年調査52.4%、2023年調査40.5%、2024年調査29.0%
  • その他:2019年調査9.1%、2023年調査20.5%、2024年調査25.5%

2018年調査から2023年調査までは、腕時計が毎回4割を超えていました。それが2024年調査では29.0%で、2019年調査から23.4ポイント下がっています。入れ替わるように「その他」は2019年調査の約2.8倍に増えました(倍率は当サイトによる計算です)。2024年調査で品物を答えたのは145人で、1年だけの動きかどうかはまだ分かりません。それでも、「お返しは腕時計」が決まりごとではなくなりつつあることは読み取れます。

和食店の個室で、女性が紺色の箱に入った男性用の腕時計を、スーツ姿の男性に手渡しているところ
お返しの品物は腕時計が29.4%で最多。ただし首都圏では2019年調査の52.4%から、2024年調査は29.0%まで下がっています。

品物を選ぶときの考え方

  • ふだん身に着けるか:腕時計を贈るなら、相手がスマートウォッチ派かどうかを先に確かめます。使わない時計は引き出しにしまわれたままになります
  • 結婚式で使えるか:スーツや靴、カフスボタンは、顔合わせや結婚式の当日に身に着けてもらえます
  • 二人で使えるか:電化製品や旅行券は、新生活や新婚旅行にそのまま回せます
  • 本人に聞いてよいか:サプライズにこだわらず、欲しいものを聞いて一緒に選ぶ人もいます。外れがありません

婚約返しはいつ渡す?|顔合わせか結納の席に合わせると迷わない

渡す時期に決まりはありません。よくあるのは次の3つです。

  • 結納の席で交換する:結納をする場合は、婚約記念品とそのお返しを式次第の中で披露する形があります。結納品を省いて、記念品の交換だけを残すこともできます
  • 両家の顔合わせ食事会で渡す:結納をしない場合は、顔合わせの場がちょうどよい区切りになります。親の前で披露すると、指輪とお返しの両方を見てもらえます
  • 二人だけのときに渡す:親を交えない場合は、指輪を受け取ってから間を空けすぎないほうが、何のお返しかが伝わりやすくなります

顔合わせで渡すなら、当日の段取りと一緒に考えておきます。親が用意する手土産は両家顔合わせの手土産に、当日の服装は両家顔合わせの服装にまとめています。

オーダーのスーツや名入れをする品物は、仕上がりまで時間がかかります。顔合わせに合わせたいなら、日取りが決まった時点で注文の時期を逆算してください。

料亭の個室に両家がそろい、漆塗りの座卓に会席料理が並んでいる顔合わせの食事会
渡す時期に決まりはありません。結納か両家の顔合わせの席に合わせると、区切りがつきます。

婚約返しをしない・品物にしない選び方

贈らなかった人が50.4%いる以上、「しない」も普通の選択です。ただ、何もしないと決めるより、別の形にすると決めておくほうが、あとで気持ちのずれが残りにくくなります。

  • 結婚指輪の費用を多めに持つ:夫の結婚指輪の代金を妻側が払う形です。結婚指輪の相場は結婚指輪の選び方完全ガイドにあります
  • 新生活のものに回す:家具や家電を妻側が負担します。品物の一覧に電化製品(5.8%)が入っているのも、この考え方に近いものです
  • 新婚旅行の費用を持つ:旅行券(1.3%)と同じで、二人の思い出に変える形です
  • 手紙を添えるだけにする:金額をかけない代わりに、気持ちを言葉で残します

どの形にするにしても、二人で話して決めることが前提です。婚約指輪を贈った側が「お返しはいらない」と言っていても、その親が気にしていることはあります。顔合わせで「お返しは何にしたの」と聞かれたときの答えを、二人でそろえておいてください。

POINT:婚約指輪がなかった場合や、二人で購入した場合は、お返しを考える必要はありません。結婚マーケット調査2025では、結婚した人の32.9%に婚約記念品そのものがありませんでした。プロポーズがなかった人の割合はプロポーズなしで結婚した人は13.7%にまとめています。

結婚祝いのお返し(内祝い)とは考え方が違う

「半返し」という言葉は、結婚祝いのお返しでもよく使われます。友人や同僚からいただいた結婚祝いには、半額ほどを内祝いとして返すのが一般的な目安です。詳しくは結婚内祝いのマナーガイドにまとめました。

婚約返しは、それとは性格が違います。贈り合うのは夫婦になる二人で、家計もいずれ一緒になります。この記事の数字でも、お返しは指輪の3分の1強から4割ほどで、贈らない人のほうが多い。内祝いの「半返し」をそのまま当てはめる必要はありません。

よくある質問

Q. 婚約指輪のお返しは必要ですか?

必ずしも必要ではありません。婚約記念品があった人のうち、お返しを贈ったのは44.3%で、贈らなかった人(50.4%)のほうが多いのが実態です。ただ、親が「お返しはするもの」と考えていることもあるので、二人で決めたら顔合わせの前に親にも伝えておくと安心です。

Q. 婚約返しの相場はいくらですか?

結婚マーケット調査2025では平均18万6,000円(132人)でした。ただ、いちばん多いのは10万円から12万円未満(26.0%)で、真ん中の人もこの帯にいます。トレンド調査2024の全国推計値では平均14万円でした。

Q. 婚約指輪の半額を返すべきですか?

半額にこだわる必要はありません。指輪の平均とお返しの平均を割ると、2025年調査で42.5%、2024年調査で35.9%でした(当サイトによる計算)。40万円の指輪なら、14万4,000円から17万円くらいが実際の数字に近い目安です。

Q. 婚約返しで多い品物は何ですか?

いちばん多いのは腕時計(29.4%)で、スーツ(15.9%)、財布(8.5%)と続きます。一方で、選択肢にない品物を選んだ「その他」も23.7%ありました。定番にこだわらず、相手がふだん使うものを選んでかまいません。

まとめ|婚約返しは「10万円前後」か「しない」が多数派

  • 婚約記念品があった人のうち、お返しを贈ったのは44.3%。贈らなかった50.4%のほうが多い
  • 金額の平均は18万6,000円。ただし最多は10万円から12万円未満(26.0%)で、真ん中の人もこの帯にいる
  • 平均どうしで比べると、お返しは婚約指輪の3分の1強から4割ほど。半返しには届いていない
  • 「関西は1割」は結納返しの話。婚約指輪のお返しの比率は、首都圏36.8%、関西35.9%でほぼ同じ
  • 品物は腕時計29.4%が最多。ただし首都圏では2019年調査の52.4%から2024年調査は29.0%に下がり、「その他」が増えている
  • 渡すなら、結納か顔合わせの席に合わせると区切りがつく。しないなら、別の形にすると二人で決めておく

相場の数字は、決めるための材料です。「平均より安いから失礼」ということはありません。相手が使うものを、二人が無理なく出せる額で選んでください。婚約指輪そのものの考え方は婚約指輪は必要?で、結婚指輪を用意しなかった人の割合は結婚指輪を用意しなかったのは夫側14.2%・妻側14.4%で確かめられます。

出典:リクルートブライダル総研「結婚マーケット調査2025」既婚編(2024年4月から2025年3月に結婚した全国20歳から49歳、821人)。同「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」首都圏版(2023年4月から2024年3月に挙式または披露宴・ウエディングパーティーを実施した人。全国の数字は、地域ごとの婚姻件数に合わせて重み付けした推計値)。比率・累計・差の計算と帯のまとめ方は当サイトによるものです。