付き合ってどれくらいで結婚するのが普通なのか。検索すると「平均3年」「2〜3年」といった数字が並びます。
ただ、この質問に「平均」で答えるのは、あまり意味がありません。リクルートブライダル総研の結婚マーケット調査2025【既婚編】には、出会い方ごとに分けた平均が15通り載っています。開いてみると、いちばん長い出会い方といちばん短い出会い方で、7倍以上ちがいました。
何年付き合って結婚した?全体の平均は4年9ヶ月
まず全体です。2024年4月から2025年3月に結婚した821人の回答で、平均は57.5ヵ月、およそ4年9ヶ月でした。
- 1年未満(0を含む):14.4%
- 1年以上2年未満:19.5%
- 2年以上3年未満:15.4%
- 3年以上5年未満:21.6%
- 5年以上10年未満:18.1%
- 10年以上:10.2%
- 無回答:0.6%
いちばん多いのは1年から2年の19.5%。一方で1年未満が14.4%、10年以上が10.2%います。
平均4年9ヶ月は、真ん中の人の期間ではありません。10年以上の10.2%が全体を引き上げています。「平均より短いから早すぎる」と考える必要はありません。

出会い方で7倍以上ちがう
ここからが本題です。同じ調査に、出会いのきっかけ別の平均が15通り出ています。主なものを並べます。
いちばん長いのは幼なじみ・隣人の115.3ヵ月(9年7ヶ月)、いちばん短いのはお見合いの15.3ヵ月(1年3ヶ月)。7倍以上の開きがあります。
図解に入らなかったぶんも並べておきます。
- 合コンで:104.1ヵ月(23人)
- 合コン以外の友人の紹介で:75.4ヵ月(40人)
- サークルや趣味・習い事を通じて:56.8ヵ月(34人)
- 交流サイトで:55.7ヵ月(33人)
- 街なかや旅先で:52.3ヵ月(17人)
- 家族や親族の紹介で:45.3ヵ月(17人)
- 婚活パーティー・イベントで:33.1ヵ月(8人)
- お見合いで:15.3ヵ月(9人)
並びを見ると、先に関係があって、あとから結婚を意識した出会い方ほど長い。逆に結婚を前提に始まった出会い方ほど短い。当たり前といえば当たり前ですが、その差が数字で7倍という規模なのは、知っておく価値があります。
合コンの104.1ヵ月だけは、この並びから外れています。結婚を意識した場ではあるのに、8年8ヶ月かかっている。ただし23人しか答えていません。

アプリで出会った人が214人、職場が212人|もう同数
この表でいちばん目を引くのは、実は期間ではなく人数のほうです。
- 恋活・婚活サイト、アプリ:214人
- 同じ会社や職場:212人
- 同じ学校やクラス:84人
- 仕事やアルバイトを通じて:71人
- 合コン以外の友人の紹介:40人
アプリと職場が、ほぼ同数で並んでいます。821人のうち、この2つで426人。半分強がどちらかです。
そしてアプリ組の交際期間は32.3ヵ月。全体より25ヵ月、およそ2年短い。人数が多く、期間が短い。この層が全体の平均を押し下げているのに、それでも全体は4年9ヶ月です。ほかの出会い方がどれだけ長いか、逆によく分かります。
「結婚相談所なら3ヶ月から1年」は、実測より短い
出会い方ごとの期間を書いている記事はあります。ただ中身を確かめると、実測ではありませんでした。
検索上位にある記事は「自然な出会い・マッチングアプリなら2〜3年」「結婚相談所なら3ヶ月から1年以内」としています。ただし出典の記載がなく、書いているのは結婚相談所の仲人でした。
実測と並べます。
- アプリ:目安は2〜3年、実測は32.3ヵ月(2年8ヶ月)。ほぼ合っています
- 結婚相談所:目安は3ヶ月から1年、実測は16.0ヵ月(1年4ヶ月)。目安の上限を超えています
ずれているのは結婚相談所のほうだけでした。ただし相談所の実測は22人、お見合いは9人しか答えていません。断定できる数ではないので、幅を持って見てください。それでも「3ヶ月から1年」という短さは、実測に支えられていません。
年齢別はU字|いちばん長いのは24歳以下
年齢別も出ています。ここは予想と逆になるはずです。
- 24歳以下:80.4ヵ月(142人)
- 25歳から29歳:53.1ヵ月(368人)
- 30歳から34歳:48.8ヵ月(166人)
- 35歳から39歳:52.3ヵ月(96人)
- 40歳以上:63.5ヵ月(49人)
いちばん長いのは24歳以下の80.4ヵ月、6年8ヶ月です。いちばん短い30歳から34歳の48.8ヵ月(4年1ヶ月)と比べて、1.6倍。そこから年齢が上がると、また長くなります。
24歳以下は、10年以上付き合っていた人が20.5%います。24歳で10年なら、14歳から。学生時代から続いた関係が、そのまま結婚に至っている層です。若いほど交際期間が短いわけではありません。
いちばん短い30歳から34歳は、結婚を決める年齢と、出会ってからの時間が重なりやすい層です。この年代はアプリでの出会いも多く、短い交際で決めている形が見えます。
再婚のほうが、交際期間は長い
初婚か再婚かでも分かれます。
- 夫が初婚:51.5ヵ月(689人)/夫が再婚:88.8ヵ月(132人)
- 妻が初婚:49.8ヵ月(683人)/妻が再婚:95.6ヵ月(138人)
どちらも再婚のほうが長く、妻側では1.9倍です。一度経験しているぶん急がない、と読むのが自然でしょう。再婚は交際期間が短いという印象とは逆の結果でした。
何年付き合ったかで、何を決めておくか
数字を実務に落とします。
- 短くても珍しくない。1年未満が14.4%います。アプリや相談所で出会ったなら、その層の平均はもっと短い
- 長くても珍しくない。10年以上が10.2%。学生時代からの関係なら平均80.8ヵ月です
- 期間より、決める順番のほうが効く。プロポーズ、両家の顔合わせ、式場、この3つの順番は交際期間では決まりません
- 短いほど、住まいとお金の整理が後ろに来る。同棲していない状態から進むなら、その分の準備が残ります
プロポーズの実態はプロポーズなしで結婚した人は13.7%に、婚約指輪を用意するかどうかは婚約指輪は必要?に、両家の顔合わせと結納は結納はするべき?にまとめました。
住まいについては結婚しても引っ越さない人が38.0%のとおり、76.4%はすでに同居しています。資金の用意は結婚資金の貯金、していない人が32.7%、式をしないという選び方は結婚式をしない選択にあります。

まとめ
- 結婚までの交際期間は平均57.5ヵ月(4年9ヶ月)。ただし1年未満14.4%、10年以上10.2%と幅が広い
- 出会い方で7倍以上ちがう。幼なじみ115.3ヵ月からお見合い15.3ヵ月まで
- アプリ214人と職場212人がほぼ同数。821人の半分強がこの2つ
- 出回っている「結婚相談所なら3ヶ月から1年」は出典がなく、実測の16.0ヵ月より短い
- 再婚のほうが長い。妻側では初婚49.8ヵ月に対し再婚95.6ヵ月
出典はリクルートブライダル総研の結婚マーケット調査2025【既婚編】です。対象は2024年4月から2025年3月に結婚した全国20歳から49歳の男女821人。出会いのきっかけ別・初再婚別はいずれもこの821人の内訳で、結婚相談所22人、お見合い9人、幼なじみ12人など人数の少ない区分がある点に注意してください。合算・比率・年月への換算など、報告書にそのまま載っていない数値は当サイトによる計算です。