式場見学で「この人なら」と思って決めた。ところが打ち合わせが始まったら、違う人が出てきた。
同じ人だったのは75.5%。4組に1組は別の人に変わっています。そして変わるかどうかとは別に、対応の中身も契約の前後で入れ替わります。
数字はリクルートブライダル総研の結婚マーケット調査2025(トレンド編)から、担当プランナーがいた699人の結果です。合算・比率・年月への換算など、報告書にそのまま載っていない数値は当サイトによる計算です。

担当プランナーが同じ人だったのは75.5%|4組に1組は別の人に
会場を決める前の打ち合わせ担当者と、決めたあとの担当プランナーが同じだったかを聞いた結果です。
- 同じ人だった:75.5%
- 違う人だった:24.4%
- その他:0.1%
年齢別も並べます。左が「同じ人だった」の割合です。
- 24歳以下:68.0%(50人)
- 25歳から29歳:75.4%(172人)
- 30歳から34歳:68.8%(177人)
- 35歳から39歳:70.9%(120人)
- 40歳以上:87.3%(180人)
40歳以上だけ87.3%と突出していて、変わったのは12.7%しかありません。ほかの4つは68.0%から75.4%のあいだに収まっています。
この調査は理由を聞いていません。ここから先は推測になりますが、40歳以上は少人数や食事会を選ぶ割合が高い層です。規模が小さいほど分業する必要が薄いということかもしれません。
「分業制だから」と書いてあるが、割合を出しているところはない
担当が変わる仕組みそのものは、あちこちで説明されています。上位の記事を読んで確かめました。
- ある専門サイトは、ホテルや専門式場で分業が多いとして「見学の案内担当は申し込み手続きまで、打ち合わせは違う担当者、当日はサービス専門の担当者」という3段階の仕組みを説明しています
- 別の大手メディアは、プランナーにも得意不得意があるため、営業担当と打ち合わせ担当を分ける会場が多いと書いています。契約前に規約や割引特典を確かめ、書面に残すことも勧めています
どこも「よくあること」とは書きますが、割合の数字を出しているところはありませんでした。実際には4組に3組は同じ人のままです。変わるほうが当たり前、というわけではありません。

契約の前後で、プランナーの対応は入れ替わる
同じ調査に、会場を決める前と決めたあとで、プランナーとのやりとりがどうだったかを聞いた設問があります。33項目それぞれについて、決定前と決定後の両方を答える形です。
上がり幅と下がり幅の大きい5項目ずつを並べます。
増えるのは、親とゲストのこと
- プランナーと信頼関係を築けた:10.5%から15.5%へ(+5.0)
- 親・親族が満足するような提案があった:7.0%から9.9%へ(+2.9)
- 相談したことに対し、「実現できる方法」を考えようとしてくれた:11.7%から14.2%へ(+2.5)
- 自分やお相手の親について深掘りして聞いてくれた:7.6%から9.8%へ(+2.2)
- ゲストとの関係性について深掘りして聞いてくれた:7.7%から9.8%へ(+2.1)
上がり幅の5つのうち3つが、親かゲストについての項目です。さらに下を見ても「家族や友人の性格について深掘りして聞いてくれた」が+2.0、「親・親族やゲストについて知ろうとしてくれた」が+1.8で続きます。
減るのは、二人自身のことと、速さ
- 提案やアドバイスを通じて、「挙式」を行う意味を改めて感じた:11.8%から8.9%へ(-2.9)
- 疑問に対してスピーディーに答えてくれた/返事や回答が早かった:15.4%から12.7%へ(-2.7)
- 「挙式」について、自分たちでは思いつかないような提案があった:13.7%から11.0%へ(-2.7)
- 自分たちの出会いやこれまでの交際について深掘りして聞いてくれた:11.5%から9.1%へ(-2.4)
- できること・できないことを正直に教えてくれ、選択肢を示してくれた:14.2%から12.2%へ(-2.0)
「コミュニケーションはなかった」も2.5%から3.7%に増えています。わずか1.2ポイントですが、向きは同じです。
動かない項目もある|いちばん多い答えは前後とも同じ
差の大きいところばかり見ると動きが激しく思えますが、33項目のいちばん上は前後で変わりません。
- プランナーと一緒に、自分たちらしい結婚式を考えることができた:決定前16.3%、決定後16.5%。どちらも1位です
- 自分たちの要望や意図を理解してくれた:決定前15.4%、決定後15.4%。まったく同じ数字でした
入れ替わるのは2位です。決定前の2位は「疑問や不安などがないか親身になってくれた」15.5%でしたが、これは決定後に14.1%へ下がります。かわりに決定後の2位に上がってくるのが「プランナーと信頼関係を築けた」15.5%です。決定前は10.5%で、33項目中21番目でした。
「契約前だけ熱心」という言われ方は、半分当たっていて半分外れています。返事の速さも提案も、たしかに落ちます。それでも「信頼関係を築けた」だけは10.5%から15.5%へ、33項目でいちばん伸びました。冷めるのではなく、聞かれる相手が二人から親とゲストに移っていくという形です。
当日そばにいる人は、さらに別のことがあります。結婚式の満足度は当日85.4%・準備62.8%のとおり、「当日の担当スタッフ」への満足度は61.0%で、28項目のうち下から2番目でした。打ち合わせを重ねた相手と、当日会場に立つ人が同じとは限りません。
この形は結婚式の準備、どこまで二人で決めている?とも合います。親が準備に入るのは会場や料理といった工程で、そこはちょうど契約後の打ち合わせに当たります。
式場見学のときに聞いておくこと
- 「契約後も担当していただけますか」と直接聞く。4組に1組は変わります。聞くのが失礼になる質問ではありません
- 変わるなら、いつ誰に引き継がれるかを聞く。申し込み直後なのか、日程が決まってからなのかで、準備の組み方が変わります
- 口約束は書面に残してもらう。割引や特典を案内した人が、そのまま担当とは限りません。各社もここを揃って指摘しています
- 返事の速さは落ちる前提で組む。15.4%から12.7%へ下がる項目です。連絡手段と、返事を待つ期間を先に決めておくと詰まりません
- 親とゲストの話は、契約後にまとめて出す。そこは相手の関心が向く時期です
担当が合わないと感じたときの動き方は結婚式のプランナー変更ってアリ?に、満足度と打ち合わせ回数は結婚式のプランナーは当たり外れがある?にまとめました。
契約前に確かめることの全体像は結婚式場を契約する前に確認したいことと結婚式場の選び方に、見学の回り方は結婚式場見学は何件行くべき?にあります。

まとめ
- 見学の担当者と契約後のプランナーが同じ人だったのは75.5%。4組に1組(24.4%)は別の人になります
- 40歳以上だけ87.3%と高く、変わったのは12.7%でした
- 各社は「分業制」の説明はしますが、割合の数字は出していません。変わるほうが当たり前ではありません
- 契約後に増えるのは親とゲストについての項目。上がり幅の5つのうち3つがそれです
- 減るのは二人自身のことと、返事の速さ。「返事や回答が早かった」は15.4%から12.7%へ下がります
- それでも「信頼関係を築けた」は10.5%から15.5%へ、33項目でいちばん伸びました
- 数字はリクルートブライダル総研 結婚マーケット調査2025(トレンド編)。担当プランナーがいた699人が母数です
担当が変わること自体は、悪いことではありません。困るのは、変わると知らないまま決めてしまうことです。見学のときに一言聞いておけば、それだけで避けられます。