国内リゾート婚は4組に1組|北海道と沖縄が同率20.9%、軽井沢は3位

国内リゾート婚は4組に1組|北海道と沖縄が同率20.9%、軽井沢は3位

国内のリゾート婚といえば沖縄。そう書いてある記事がほとんどです。

ところが実際に挙げた場所を見ると、北海道と沖縄が同率20.9%で並びます。2位として推されることが多い軽井沢は、3位の14.1%でした。

数字はリクルートブライダル総研の結婚マーケット調査2025(トレンド編)から、国内で挙式した583人と、そのうちリゾート地で挙げた161人の結果です。合算・比率・年月への換算など、報告書にそのまま載っていない数値は当サイトによる計算です。

北海道の高原にあるチャペルの前の芝生に立つ新婦と新郎。背景に白樺の林と残雪の残る山並み
国内挙式の27.7%はリゾート地です。北海道は沖縄と同率の20.9%でした。

国内挙式の27.7%はリゾート地|検討まで入れると54.5%

まず、どれくらいの人が選んでいるのか。国内で挙式した583人への単一回答です。

  • 実際に国内のリゾート地で挙式をした:27.7%
  • 具体的に検討したが行わなかった:15.3%
  • 少しは検討したが行わなかった:11.5%
  • 検討しなかった:45.6%

実施は4組に1組をやや超える27.7%。検討した人まで含めると54.5%で、半数を超えます。候補に入れること自体は珍しくありません。

いちばん多いのは35歳から39歳の32.5%

年齢別の実施率です。

  • 24歳以下:29.5%(48人)
  • 25歳から29歳:24.0%(151人)
  • 30歳から34歳:26.9%(141人)
  • 35歳から39歳:32.5%(114人)
  • 40歳以上:27.7%(129人)

35歳から39歳の32.5%が最高、25歳から29歳の24.0%が最低です。差は8.5ポイントで、若いほど選ぶという形にはなっていません。

24歳以下は74.9%が候補に入れる。でも実行は29.5%

「検討しなかった」の裏返しで、候補に入れた人の割合も出せます。全体では54.4%です。

  • 24歳以下:候補に入れた74.9%/実施29.5%
  • 25歳から29歳:候補に入れた53.6%/実施24.0%
  • 30歳から34歳:候補に入れた46.5%/実施26.9%
  • 35歳から39歳:候補に入れた53.7%/実施32.5%
  • 40歳以上:候補に入れた57.0%/実施27.7%

24歳以下は4人に3人が候補に入れています。全体の54.4%より20ポイント以上高い。ところが実施は29.5%で全体並みでした。

候補に入れた人のうち実際に挙げた割合を出すと、向きがはっきりします。24歳以下39.4%、25歳から29歳44.8%、30歳から34歳57.8%、35歳から39歳60.5%、40歳以上48.6%。若いほど候補には入れるが、実行までは届かない。年齢が上がるほど、候補に入れたら実際に挙げています。この割合は当サイトによる計算です。

移動と宿泊の費用を誰がどう持つかで決まる部分なので、使えるお金の差がそのまま出ていると読むのが自然です。ただし、この調査は理由を聞いていません。

北海道と沖縄が同率20.9%|軽井沢は3位の14.1%

その161人が、どこで挙げたのかです。19の地名からの複数回答です。

国内リゾート挙式の実施場所(上位8か所) 国内のリゾート地で挙式した161人への複数回答。北海道と沖縄がともに20.9パーセントで並び、軽井沢が14.1パーセント、葉山が8.8パーセント、舞浜が7.6パーセント、日光が6.7パーセント、那須が4.3パーセント、京都が3.9パーセントでした。 国内リゾート挙式の実施場所(上位8か所) リゾート地で挙式した161人。19の地名から複数回答 北海道 20.9% 沖縄 20.9% 軽井沢 14.1% 葉山 8.8% 舞浜 7.6% 日光 6.7% 那須 4.3% 京都 3.9% 結婚マーケット調査2025【トレンド編】より作成
上の2本が同じ長さです。沖縄だけが突出しているわけではありません。

9位以下も並べておきます。鎌倉3.7%、伊勢2.7%、箱根2.6%、湘南2.4%、淡路島0.9%、能登0.4%、伊豆0.3%、出雲0.2%。信州アルプスと山梨は0%でした。その他が2.2%です。

複数回答なので合計は102.6%になります。2か所で挙げた人が少しだけいるということです。

北海道と沖縄が並び、軽井沢は6.8ポイント離れた3位です。上位2つで4割を占めますが、その2つのあいだに差はありません。「リゾート婚といえば沖縄」という前提は、実際に挙げた場所の分布とは合っていません。

沖縄の白い砂浜に立つ新婦と新郎。背景にエメラルドグリーンの遠浅の海と琉球石灰岩の岩場
沖縄も20.9%。上位2つのあいだに差はありません。

「1位沖縄、2位軽井沢、3位北海道」との違いは何か

検索して出てくる順位は、どこもほぼ同じです。実際に上位の記事を読んで確かめました。

  • ある式場紹介サイトは自社調査として「1位沖縄、2位軽井沢、3位北海道」と書いています。あわせて35.3%が国内または海外のリゾート婚を検討、費用は100万円から200万円が59.5%という数字も出しています
  • 別の大手の会場検索サイトは沖縄と軽井沢だけを特集として前に出し、北海道はエリアの一覧に並ぶだけでした。順位の根拠は書かれていません

どちらも間違いではありません。聞いていることが違います。

  • 人気エリアの順位は、挙げたい場所を聞いた結果です。検討している人も含まれます
  • この記事の20.9%は、実際に挙げた場所です。母数は国内リゾート地で挙式した161人だけです

憧れの順位と、実際に挙げた場所の順位は別です。北海道は挙げたい場所としては3番手に置かれますが、実際に挙げた人は沖縄と同じだけいます。検討の段階で北海道を外す理由は、この数字にはありません。

5位に舞浜が入る|リゾートの範囲は思っているより広い

もうひとつ、見落とされているところがあります。4位が葉山8.8%、5位が舞浜7.6%です。

どちらも都心から1時間半ほどで行ける場所です。19の地名にはほかに鎌倉と湘南、箱根も入っています。葉山8.8%、舞浜7.6%、鎌倉3.7%、箱根2.6%、湘南2.4%の5か所を足すと25.1%。4組に1組は、飛行機を使わない場所で挙げていることになります。

飛行機で移動する場所だけがリゾート婚ではありません。ゲストの移動と宿泊を軽くしたいなら、近場のリゾート地という選び方があります。結婚式のお車代はいくら渡す?のとおり、遠方ゲストの負担は招く側が持つのが基本なので、距離はそのまま費用に効きます。

ダイニングテーブルに日本地図と式場のパンフレットを広げて相談している女性と男性
飛行機を使わない場所で挙げた人が4組に1組。まず決めるのは、ゲストが何人来られるかです。

結婚式をリゾート地で挙げると決めたら|先に効いてくること

  1. ゲストの人数が先に決まる。移動と宿泊が必要になるぶん、呼べる人数は自然に絞られます。少人数の費用の作り方は少人数結婚式・家族婚の費用相場にあります
  2. お車代と宿泊費を先に積む。会場費より、ここで総額が動きます
  3. ご祝儀は当てにしにくくなる。人数が減れば総額も減ります。ご祝儀は結局いくら集まる?で目安を確かめてください
  4. 下見の回数が限られる。行ける回数が少ないぶん、1回で確かめることを決めておく必要があります。結婚式場見学は何件行くべき?と結婚式場の選び方が使えます
  5. 親の意向が出やすい。親族の移動が絡むぶん、相談の場面が増えます。分担の決め方は結婚式の費用は誰が出す?にまとめました

まとめ

  • 国内で挙式した人の27.7%がリゾート地で挙げています。検討まで含めると54.5%
  • 実際に挙げた場所は北海道20.9%と沖縄20.9%が同率。軽井沢は3位の14.1%でした
  • 出回っている「1位沖縄、2位軽井沢、3位北海道」は挙げたい場所の順位です。実際に挙げた場所とは別の数字です
  • 4位は葉山8.8%、5位は舞浜7.6%。葉山・舞浜・鎌倉・箱根・湘南の5か所を足すと25.1%です
  • 実施率がいちばん高いのは35歳から39歳の32.5%。若いほど選ぶ形にはなっていません
  • 24歳以下は74.9%が候補に入れるのに、実施は29.5%。候補に入れた人のうち実際に挙げたのは39.4%で、年齢別ではいちばん低い割合です
  • 数字はリクルートブライダル総研 結婚マーケット調査2025(トレンド編)。国内挙式者583人、うちリゾート挙式161人が母数です

沖縄に決めてから探すと、選択肢が半分になります。実際に挙げられている場所は、思っているより散らばっています。まず「どこで挙げたいか」ではなく「ゲストが何人来られるか」から決めると、候補の広げ方が見えてきます。