結婚式場はどこで見つけるのか。情報誌かサイトか、と考えがちなところです。
ところが実際に使われた情報源の1位は、「親の紹介・口コミ」の27.1%でした。インターネット系のどれかを使った人を合わせても25.3%なので、親ひとつがネット全部を上回っています。
数字はリクルートブライダル総研の結婚マーケット調査2025(トレンド編)から、挙式や披露宴、食事会を実施した817人の結果です。25項目からの複数回答になります。合算・比率・年月への換算など、報告書にそのまま載っていない数値は当サイトによる計算です。
結婚式場の情報源1位は「親の紹介・口コミ」27.1%|ネット全部より多い
会場を検討したときに使った情報源です。上位から並べます。
- 親の紹介・口コミ:27.1%
- 友人・知人の紹介・口コミ:21.1%
- 結婚情報誌:17.4%
- その他のWebサイト上の口コミ:17.0%
- 結婚情報サイト:16.4%
- 有名人やインフルエンサーなどの紹介・口コミ:14.9%
- 結婚式場の紹介(提携):14.7%
- 会場の公式ホームページ:14.2%
- ブライダルイベント(結婚式場):10.9%
- 結婚式相談カウンター:8.5%/SNSや動画共有サイト:8.2%
上位2つが、どちらも人からの紹介です。媒体でいちばん上に来るのは3位の結婚情報誌17.4%で、親とは10ポイント近い差があります。
その会場探しは、満足度も高く出ています。結婚式の満足度は当日85.4%・準備62.8%のとおり、「結婚式会場探しの総合満足度」は78.6%で28項目の2位、不満は3.8%で下から2番目でした。探している時間そのものは、わりと評価されている工程です。
「インターネット・計」の25.3%は、単純な足し算ではありません。ネット系の項目を足すと61.1%になりますが、報告書の計は25.3%。同じ人が複数のサイトを見ているぶんを差し引いた、ネットを使った人の割合です。それでも親の27.1%が上回ります。
この形は当サイトの既存記事と一本の線でつながります。披露宴をやる理由のとおりやる理由のトップ3は全部「親・親族」で、結婚式の準備、どこまで二人で決めている?のとおり親が準備に入るのは会場の工程でした。その会場を見つけてくる入口も、親がいちばん多いということになります。

35歳から39歳は44.8%|年齢で式場探しの入口が入れ替わる
年齢別です。左が「親の紹介・口コミ」、右が「ネット系のどれか」の割合になります。
- 24歳以下:親8.4%/ネット15.5%(57人)
- 25歳から29歳:親23.3%/ネット21.0%(192人)
- 30歳から34歳:親18.9%/ネット35.2%(194人)
- 35歳から39歳:親44.8%/ネット18.2%(148人)
- 40歳以上:親30.5%/ネット27.5%(226人)
親がいちばん多いのは35歳から39歳の44.8%、いちばん少ないのは24歳以下の8.4%です。その差は36.4ポイント。若いほど親を頼る、という形にはなっていません。
親とネットの大小も入れ替わります。24歳以下と30歳から34歳はネットのほうが多く、25歳から29歳・35歳以上は親のほうが多い。とくに35歳から39歳は親44.8%に対してネット18.2%で、2倍以上の開きがありました。
30歳から34歳だけ、動き方が違います。ネット35.2%が最高で、ブライダルイベント21.8%、結婚式相談カウンター14.4%、結婚情報サイト24.1%もこの層が最多でした。いちばん自分で情報を集めに行く層です。ただし、この調査は理由を聞いていません。

「情報サイトが1位」との違いは、選択肢に人が入っているかどうか
式場の探し方を検索すると、違う順位が出てきます。上位の記事を読んで確かめました。
ある大手メディアは、情報源として次の数字を挙げています。ゼクシィのサイト28.3%、ゼクシィの雑誌16.7%、式場へ直接問い合わせ15.2%、ゼクシィの相談カウンター11.6%、その他の式場紹介サイト11.6%、その他の式場紹介雑誌5.8%、その他の相談カウンター5.8%、その他5.1%。
足すとちょうど100%になるので、1つだけ選ぶ形の設問だと分かります。ただし調査の主体も時期も対象者も人数も書かれていません。
いちばん大きな違いは、選択肢です。この8項目には「親の紹介」も「友人の紹介」も入っていません。媒体だけを並べれば、1位は媒体になります。人を選択肢に入れると、1位は親になる。どちらも間違いではなく、何を並べたかが違います。
実際に使われた媒体|雑誌のゼクシィ53.6%が、サイトの35.2%より高い
同じ調査に、どの媒体を使ったかを具体名で聞いた表もあります。母数は情報誌・雑誌、Webサイト・SNS、ブライダルイベント、相談カウンターのいずれかを利用した362人で、817人のうち44.3%にあたります。
- 雑誌のゼクシィ:53.6%
- サイトのゼクシィ:35.2%
- サイトのみんなのウェディング:21.5%
- サイトのマイナビウエディング:19.8%
- サイトのハナユメ:19.7%
- 会場のホームページ:19.3%
- 雑誌の25ans ウエディング:11.1%
- サイトのウエディングニュース7.5%/ウエディングパーク6.9%/楽婚6.3%/プラコレウエディング4.7%
- プレ花嫁や卒花嫁など一般の人のブログ:4.3%
同じゼクシィでも、雑誌53.6%がサイト35.2%を18.4ポイント上回ります。紙はもう読まれていない、という前提とは逆の結果です。会場の公式ホームページも19.3%あり、一般の人のブログは4.3%にとどまりました。
先ほどの大手メディアの「ゼクシィのサイト28.3%」とは、母数も設問の形も違うので直接は比べられません。ただ水準としては近い数字です。

有名人・インフルエンサーの14.9%が、SNSの8.2%より多い
もうひとつ、順位が意外なところがあります。
- 有名人やインフルエンサーなどの紹介・口コミ:14.9%
- SNSや動画共有サイト:8.2%
有名人やインフルエンサーの情報は、多くがSNSで流れているはずです。それでも「有名人の口コミ」のほうが「SNS」より6.7ポイント多い。回答した人が媒体ではなく、誰が言っていたかで記憶しているということかもしれません。
年齢別でも有名人・インフルエンサーは12.8%から17.3%の範囲に収まり、どの層でも一定して使われています。年齢で大きく動く親の紹介とは対照的です。
式場探しに、この数字をどう使うか
- 親に一度聞いてみる。いちばん使われている入口です。親族の式に出た記憶や、地元の評判は、サイトには載っていません
- ただし親の案を前提にしない。披露宴をやる理由のとおり親のために挙げる人は多いのですが、決めるのは二人です
- 友人の口コミは2位の21.1%。最近その式場で挙げた人がいれば、いちばん新しい情報が手に入ります
- サイトと情報誌は「探す」より「確かめる」に使う。1位2位が人からの紹介なので、名前が挙がった会場を調べる順番のほうが早く進みます
- 15.5%は何も使っていません。特に情報源を持たずに決めた人も、6人に1人弱います
見学の回り方は結婚式場見学は何件行くべき?と式場見学前に知っておくべき7つのことに、会場選びの確認項目は結婚式場の選び方にまとめました。案内してくれた担当者が契約後も同じとは限らない点は式場見学の担当者は契約後も同じ人?にあります。
まとめ
- 式場を検討したときの情報源の1位は「親の紹介・口コミ」27.1%。2位は友人・知人の紹介・口コミ21.1%です
- ネット系のどれかを使った人は合わせて25.3%。親ひとつがネット全部を上回ります
- 媒体の最上位は結婚情報誌17.4%、次いでその他のWebサイト上の口コミ17.0%、結婚情報サイト16.4%でした
- 35歳から39歳は親44.8%、24歳以下は8.4%。差は36.4ポイントで、若いほど親を頼る形ではありません
- 出回っている「情報サイトが1位」の調査は、選択肢に親も友人も入っていません。並べたものが違います
- 有名人・インフルエンサーの14.9%が、SNSの8.2%より多いという順位も出ました
- 数字はリクルートブライダル総研 結婚マーケット調査2025(トレンド編)。実施した817人が母数で、25項目からの複数回答です
式場探しは、検索から始めるものだと思われています。実際にいちばん使われている入口は、親と友人でした。サイトを開く前に、一度聞いてみる価値はあります。