婚約指輪を見に行くと、最初に聞かれるのがダイヤの大きさです。0.2ctと0.3ctでどれくらい違うのか、周りはどのくらいを選んでいるのか、基準がないと決めにくいところです。
実際に婚約指輪を買った人の数字があります。ダイヤのカラット数でいちばん多いのは0.2ctから0.3ct未満で34.6%でした。次が0.3ctから0.4ct未満の24.8%で、この2つで59.4%になります。1ct以上は2.6%です。デザインはソリティア(一粒石)が50.4%、素材はプラチナが86.3%、作り方は既製品が57.1%でした。
数字はリクルートブライダル総研のゼクシィ結婚トレンド調査2024の首都圏版からです。答えたのは2023年4月から2024年3月に挙式か披露宴をした人で、調査票は妻が記入しています。首都圏版には、地域ごとの婚姻件数に合わせて重み付けした全国の推計値も載っていて、この記事で「全国」と書いた数字はその推計値です。
ゼクシィ結婚トレンド調査は2024年版が最後で、2025年からは結婚マーケット調査に統合されました。ただ、統合後の結婚マーケット調査2025にはカラットやデザインの設問がないため、トレンド調査2024を使います。合計や差など、報告書に載っていない計算を当サイトで行った箇所は、その都度ことわりを入れています。
婚約指輪を用意するかどうかと金額の相場は婚約指輪は必要?に、結婚指輪の選び方は結婚指輪の選び方完全ガイドにまとめています。この記事は婚約指輪を買うと決めたあと、何カラットの、どんなデザインを、どう選ぶかに絞ります。
婚約指輪のダイヤは何カラット?|0.2ctから0.3ct未満が34.6%で最多
ダイヤの指輪を買った人に、ダイヤのカラット数を聞いた結果です(全国)。
- 0.2ct未満:8.3%
- 0.2ctから0.3ct未満:34.6%(いちばん多い)
- 0.3ctから0.4ct未満:24.8%
- 0.4ctから0.5ct未満:8.3%
- 0.5ctから0.6ct未満:7.4%
- 0.6ctから1.0ct未満:7.4%(0.1ct刻みの4つの区分の合計)
- 1.0ct以上:2.6%
- 無回答:6.5%
0.4ct未満で67.7%、つまり3人に2人です。無回答を除いて数えると、答えた人の真ん中は0.3ctから0.4ct未満の帯にいます(どちらも当サイトによる計算です)。0.5ct以上は合わせて17.4%でした。
報告書には平均のカラット数は載っていません。「平均は0.3ct」と書く記事もありますが、分布から言えるのは0.2ctから0.4ctが中心で、0.3ct前後を選んでおけば多数派に入るということです。
カラットは重さの単位で、1ctは0.2gです。ダイヤの品質を表す4C(カット・カラー・クラリティ・カラット)のひとつで、大きさだけでなく輝きや色でも価格は変わります。ゼクシィの記事では、一般的なラウンドブリリアントカットの場合、直径の目安を0.2ctで約3.8mm、0.3ctで約4.3mmとしています。数字ほど見た目の差は大きくないので、店で並べて比べてみるのがいちばん確かです。

首都圏では7年間ほとんど変わっていない
首都圏の2018年調査から2024年調査までを見ると、0.2ctから0.3ct未満は毎回いちばん多く、割合は29.5%から33.3%のあいだで動いています。1ct以上も1.3%から3.4%のあいだです。ダイヤの大きさの選び方は、この7年で大きくは動いていません。2024年調査の首都圏でダイヤのカラット数を答えたのは228人です。
カラットより「デザイン」|重視したのはデザイン72.6%、石のサイズは10.4%
婚約指輪を決めるときに重視したことです(全国、複数回答)。
- デザイン:72.6%
- 価格:32.2%
- ついている石の品質(カット・クラリティ・カラット・カラーなど):26.0%
- ブランド:22.0%
- リングの品質:12.5%
- リングの素材:10.4%、ついている石のサイズ:10.4%、ついている石の種類:9.9%
- わからない:16.8%
デザインは石のサイズの約7倍です(倍率は当サイトによる計算です)。店ではカラットの話から入ることが多いのですが、買った人が最後に決め手にしたのはデザインでした。「わからない」が16.8%あるのは、夫がひとりで選んで渡した場合、記入した妻には重視点が分からないためだと考えられます。
首都圏では、2018年調査から2024年調査にかけて、デザインが80.0%から72.3%、価格が42.4%から31.8%、石の品質が42.6%から30.2%に下がりました。どの項目も下がっていて、「わからない」は11.6%から14.9%に増えています。この変化は、次に見る「誰が選んだか」とつながっています。
デザインと素材|ソリティア50.4%、プラチナ86.3%
ダイヤの指輪を買った人のデザインです(全国)。
- ソリティア(中央に一粒のダイヤ。爪留め・爪なしを含む):50.4%
- メレ(中央の石の脇に小さなダイヤを添える):34.4%
- パヴェ(小さなダイヤを敷き詰める):8.8%
- エタニティ(同じ大きさの石を並べる。ハーフエタニティを含む):4.9%
ソリティアとメレで84.8%です(合計は当サイトによる計算です)。首都圏に限るとソリティアは43.0%で、パヴェが13.6%と全国より4.8ポイント高くなっています。

石の種類はダイヤが95.2%で、ほぼすべてです。リングの素材はプラチナが86.3%、ゴールド(ホワイト・ピンクを含む)が8.6%、プラチナとゴールドのコンビが2.1%でした。結婚指輪と重ねづけする場合は、素材の色をそろえると並べたときになじみます。結婚指輪の素材の違いは結婚指輪の選び方完全ガイドで比べています。
既製品かオーダーか|既製品57.1%、セミオーダー33.0%、フルオーダー8.3%
婚約指輪を買った人の作り方です(全国)。
- 既製品:57.1%
- セミオーダー品:33.0%
- フルオーダー品:8.3%
- 自分たちで手作りした:0.7%
オーダーは合わせて41.3%です(合計は当サイトによる計算です)。婚約指輪があった人のうち新しく買った人は95.4%で、受け継いだ指輪のリフォームはごくわずかでした。
首都圏では既製品が47.5%から59.5%に増えた
首都圏の推移を見ると、作り方ははっきり動いています。2018年調査では既製品が47.5%で半数に届かず、セミオーダーが42.2%ありました。2024年調査では既製品が59.5%に増え、セミオーダーは28.9%に減っています。既製品は12.0ポイント増、セミオーダーは13.3ポイント減です(差は当サイトによる計算です)。
年齢でも違いがあり、首都圏で既製品を選んだのは、妻が25歳から29歳の層で65.3%(147人)、30歳から34歳で50.7%(67人)でした。
誰が選んだ?|夫48.5%、二人で34.5%、妻16.7%
婚約指輪を決めた人です(全国)。夫が決めたのが48.5%、二人で決めたのが34.5%、妻が決めたのが16.7%でした。
首都圏では、2018年調査は二人で決めた人が42.4%でいちばん多く、夫が決めたのは34.8%でした。2024年調査では夫が47.1%、二人が35.1%と逆転しています。夫が12.3ポイント増え、二人は7.3ポイント減りました(差は当サイトによる計算です)。夫がひとりで選ぶ場合は、デザインを決めればサイズを直すだけで済む既製品が選ばれやすいと考えられます。既製品の増加と、重視点の「わからない」の増加は、この変化と同じ向きです。
年齢では、首都圏で夫が決めたのは、妻が25歳から29歳の層で53.1%、30歳から34歳で34.3%でした。プロポーズのときに指輪を渡すかどうかはプロポーズなしで結婚した人は13.7%で、指輪をもらった側のお返しは婚約返しの相場は平均18.6万円で扱っています。

何店舗回って、いつ決めた?|平均2.6店舗、挙式の約1年前
婚約指輪を探すときに検討した店の数は、買った店を含めて平均2.6店舗でした(全国)。1店舗だけで決めた人が34.8%でいちばん多く、次が3店舗の23.3%です。
時期は、挙式をした人で見ると、検討を始めたのが平均で挙式の14.3か月前、決めたのが12.8か月前でした。検討期間は1か月未満が33.7%、1か月から2か月未満が27.4%で、61.1%が2か月未満で決めています(合計は当サイトによる計算です)。平均は1.5か月です。
決めてから受け取るまでの期間は、既製品かオーダーかで変わります。プロポーズの日や両家の顔合わせに間に合わせたいなら、店で受け取りまでの日数を先に確かめてください。結婚指輪も同じ店で探す場合は、婚約指輪と一緒に見積もりを取っておくと、セット割引の有無が分かります。
婚約指輪の選び方|数字から決める4つの順番
- 予算を先に決める:全国の平均は39万円です。カラットが大きくなるほど価格は上がるので、予算が決まらないままカラットの話に入ると比べられなくなります。金額の分布は婚約指輪は必要?で確認できます
- デザインを2つまで絞る:ソリティアかメレで84.8%です。重視点の1位もデザインなので、ここが決まれば迷いの大半はなくなります
- カラットは0.2ctから0.4ctを起点に考える:59.4%がこの範囲です。予算に余裕があれば大きくする、という順番にすると決めやすくなります
- 既製品かオーダーかは、渡す日から逆算する:急ぐなら既製品、こだわりたい部分があるならセミオーダーです
サプライズで渡したい場合も、デザインの好みだけは事前に知っておくと外れません。二人で店に行き、仮のサイズとデザインだけ決めてから、プロポーズの日に渡すという形もあります。
よくある質問
Q. 婚約指輪のダイヤの平均は何カラットですか?
調査の報告書に平均は載っていませんが、いちばん多いのは0.2ctから0.3ct未満(34.6%)で、0.3ctから0.4ct未満と合わせると59.4%です。答えた人の真ん中は0.3ctから0.4ct未満の帯にいます。
Q. 0.2ctの婚約指輪は小さいですか?
小さすぎることはありません。0.2ctから0.3ct未満がいちばん多い区分で、0.2ct未満も8.3%います。重視点でも石のサイズを挙げた人は10.4%にとどまり、デザインの72.6%を大きく下回っています。
Q. 婚約指輪は既製品でも大丈夫ですか?
大丈夫です。全国では既製品が57.1%で、いちばん多い選び方です。首都圏では2018年調査の47.5%から2024年調査の59.5%に増えています。
Q. 婚約指輪は一緒に選ぶべきですか、サプライズにすべきですか?
どちらも多い選び方です。全国では夫が決めた人が48.5%、二人で決めた人が34.5%でした。サプライズにする場合でも、デザインの好みと指のサイズだけは先に確かめておくと安心です。
まとめ|0.3ct前後のソリティアかメレ、プラチナ、既製品が多数派
- カラットは0.2ctから0.3ct未満が34.6%で最多。0.3ctから0.4ct未満と合わせて59.4%、1ct以上は2.6%
- 首都圏では7年間、0.2ctから0.3ct未満が毎回いちばん多い
- 重視したのはデザイン(72.6%)で、石のサイズは10.4%
- デザインはソリティア50.4%、メレ34.4%。素材はプラチナ86.3%
- 作り方は既製品57.1%。首都圏では47.5%から59.5%に増えた
- 決めたのは夫48.5%、二人で34.5%。検討は平均2.6店舗、挙式の約1年前に決めている
数字で見ると、婚約指輪の多数派ははっきりしています。そのうえで、最後に決め手になるのは二人が気に入るデザインです。結納や顔合わせで指輪を披露する場合の段取りは結納はするべき?にまとめています。
出典:リクルートブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」首都圏版(2023年4月から2024年3月に挙式または披露宴・ウエディングパーティーを実施した人。全国の数字は、地域ごとの婚姻件数に合わせて重み付けした推計値)。合計・差・倍率の計算は当サイトによるものです。