結婚式のムービーの費用を調べると、「オープニングもプロフィールも3万円から8万円」「式場に頼むと7万円から15万円」といった数字が並びます。
ただ、一次データを見ると72.3%が2万5千円未満で、平均は3.0万円でした。
数字はリクルートブライダル総研の結婚マーケット調査2025(トレンド編)から、映像演出を二人が行った人のうち、金額を答えた196人の結果です。

結婚式のムービーの費用相場は?72.3%が2万5千円未満
金額の分布です。
- 2万5千円未満:72.3%
- 2万5千円から5万円未満:4.8%
- 5万円から7万5千円未満:7.1%/7万5千円から10万円未満:1.9%
- 10万円から12万5千円未満:7.0%/25万円以上:2.3%
7割以上が2万5千円未満に固まっています。5万円未満まで広げると77.1%。10万円以上は14.0%でした。
母数について書いておきます。この196人は、映像演出を二人が行い、なおかつ金額を答えた人だけです。調査は自作か外注かを聞いていません。ただ、この分布の低さは自作した人がかなり含まれていると読むのが自然です。
「3万円から8万円」と書いているのは誰か
映像演出の費用で検索して上位に出てくる記事を読んで確かめました。
- オープニングムービー、プロフィールムービーとも3万円から8万円
- 式場提携の業者なら7万円から15万円
- 外部業者に外注するなら2万円から5万円
これらを書いているのは、いずれもムービーを制作している側の会社です。映像制作会社が運営するメディアや、ムービー専門の制作スタジオでした。相場を書いている人が、その相場の商品を売っています。
同じ構図はほかの費目でも見てきました。両親贈呈品の選び方で「約85%が1万円から1万5千円」と書いていたのはギフトの通販サイトで、実測ではその区分は8.0%でした。数字の出どころと、その数字で得をする人は、たいてい重なります。
ただ、正確に書いておきます。業者の価格帯そのものが嘘というわけではありません。実測でも10万円以上を払った人が14.0%います。その価格帯を選ぶ人は確かにいて、ただ多数派ではないというだけです。
ムービーは何種類あるのか。そして単位が違う
ここは注意して読んでください。比べている単位が違います。
結婚式で流す映像は、ふつう1本ではありません。
- オープニングムービー:入場前に流す。1分から3分ほど
- プロフィールムービー:生い立ちを紹介する。5分から8分ほど
- エンドロール:お開き前に流す。3分から5分ほど
- ほかに余興ムービーや、中座中に流す映像を入れる人もいます
業者が書いている「3万円から8万円」は1本あたりの値段です。一方この記事の数字は「映像を使った余興や演出の費用総額」。2本作れば6万円から16万円になる計算ですが、実測の総額の平均は3.0万円でした。
単位をそろえると、開きはむしろ大きくなります。1本あたりの業者価格を2本ぶん積んだ額と、実際に払われている総額が、これだけ違う。それだけ自作が多いと読むのが自然です。
30歳から34歳だけ、はっきり高い
年齢別に見ると、1つの層だけ形が違います。2万5千円未満だった人の割合と、平均額を並べます。
- 25歳から29歳:83.9%が2万5千円未満(平均1.3万円)
- 30歳から34歳:61.7%(平均4.7万円)
- 35歳から39歳:69.0%(平均3.6万円)
- 40歳以上:70.9%(平均3.1万円)
30歳から34歳だけ、2万5千円未満の割合がいちばん低く、平均額がいちばん高い。25歳から29歳の1.3万円と比べると3.4万円の差があります。
この層はほかの費目でも同じ形です。両親贈呈品では贈呈率72.5%が最多で0円の割合が最少、結婚資金の貯金では貯めていた割合74.7%がピークでした。段取りを踏んで、お金もかける層です。
なお24歳以下は11人、35歳から39歳は21人しか答えていません。幅を持って見てください。
映像演出は自作するか、外注するか
かかるのはお金より時間
自作なら素材費だけで済みます。ただ写真を選ぶ工程がいちばん時間を食います。実家に連絡して幼少期の写真を送ってもらうところから始まるからです。
コメントを考える手間も見落とされがちです。結婚式プロフィールムービーのコメント例文100選に、写真別・シーン別の文例をまとめました。ここで詰まると、制作全体が止まります。
自作で最初にやることは、素材集め
順番を決めておくと止まりません。
- 写真を集める。二人ぶんの幼少期から現在まで。実家への連絡がいちばん時間を食います
- 枚数を決める。プロフィールムービーなら片方15枚から20枚が目安です
- コメントを書く。ここで詰まる人が多いところです
- 曲を決める。会場で使えるかどうかは先に確認してください
4つ目は見落とされます。市販の楽曲を使う場合、会場によっては使用料の扱いが変わります。編集を始める前に聞いておくところです。

当日の上映で確かめること
自作でも外注でも、当日その会場で流せるかは別の話です。データ形式、画面比率、音量。持ち込み料がかかる会場もあります。
上映のタイミングは進行に組み込まれます。披露宴の流れとタイムテーブルのとおり、披露宴は分刻みで動きます。上映が押すと後ろが全部ずれるので、結婚式の司会は誰に頼む?で書いた進行管理とセットの話になります。

エンドロールだけは別に考える
エンドロールは自作しにくい映像です。当日の様子を撮って、その日のうちに流す「撮って出し」があるためです。結婚式のエンドロールに、撮って出しと事前制作の違いと費用の目安をまとめました。
削る方向で考えるならお金がかかりにくい演出アイデア集もあわせてどうぞ。映像は、実測で見るかぎり削りやすい費目です。
まとめ
- 映像演出の費用は72.3%が2万5千円未満、平均3.0万円です
- 5万円未満まで広げると77.1%。10万円以上は14.0%にとどまります
- よく見る「3万円から8万円」「式場なら7万円から15万円」を書いているのは、ムービーを制作している側でした
- ただしその価格帯を選ぶ人もいます。多数派ではない、というだけです
- 30歳から34歳だけ平均4.7万円と突出。25歳から29歳の1.3万円と3.4万円の差があります
- 調査は自作か外注かを聞いていません。この分布の低さは自作が多いためと読むのが自然です
- 数字はリクルートブライダル総研 結婚マーケット調査2025(トレンド編・196人)