前撮りやフォトウェディングの記事は、たいてい「撮る前」で終わります。いつ撮るか、どこで撮るか、いくらかかるか。撮ったあとに何をしたのかを、数字で書いた記事が見当たりません。
実測があります。結婚にまつわるイベントで何をしたかを16項目で聞いた結果、1位は「撮影したウエディングフォトの動画化」で22.0%でした。2位は「ウエディングフォトを複数回実施」20.6%。写真を撮りに行って、動画にして持ち帰る。1回で終わらせず、もう一度撮る。そういう人が、それぞれ5人に1人前後います。
数字はリクルートブライダル総研の結婚マーケット調査2025(既婚編)からです。答えたのは、挙式・披露宴・食事会・写真撮影のいずれかを実施した704人(予定を含む)。前撮りをした人だけに聞いたものではありません。複数回答です。比較のため、写真撮影(スタジオ撮影・ロケーション撮影・エンゲージメントフォト・その他のフォトグラファーに依頼したフォトのいずれか)を実施した人は、全体821人の61.5%でした。差の計算や倍率など、報告書に載っていない計算を当サイトで行った場合は、その都度ことわりを入れています。
前撮りをした理由とよくなかったことは結婚式の前撮りをした理由1位は「記念に残したかった」44.4%に、時期と費用は結婚式の前撮りはいつ・いくら?にまとめています。この記事は撮影の前後に何をしたかに絞ります。
いちばん多いのは「撮影したウエディングフォトの動画化」22.0%
16項目を多い順に並べます。
- 撮影したウエディングフォトの動画化:22.0%
- ウエディングフォトを複数回実施:20.6%
- 思い出の場所など好きな場所で撮影:20.4%
- 家族や友人、ペットも一緒に撮影:18.6%
- 撮影の様子を動画化:18.5%
- 挙式中のフォト・動画撮影:16.1%
- プロポーズ動画撮影:15.8%
- 挙式の「誓いの場」を写真に残すこと:11.3%/結婚式準備中の動画・フォト:10.4%
- 撮影した結婚式の様子を上映する:9.5%/披露宴・ウエディングパーティーの「誓いの場」を写真に残すこと:8.6%
- 家族や友人と宿泊+フォト撮影:8.4%/自分たちで結婚式当日のフォトグラファーを手配し1日を密着撮影:8.2%
- 実施後に、感想を誰かに伝えること(SNSや口コミ投稿を含む):7.6%/結婚式当日の親目線での動画撮影:6.2%/その他:5.2%
2割を超えたのは上位3つだけです。1位の動画化と、2位の複数回、3位の思い出の場所での撮影が、ほぼ横並びで並んでいます。
目を引くのは、上位7つのうち4つに「動画」という言葉が入っていることです。前撮りやフォトウェディングは写真を撮るサービスとして申し込みますが、実際には動画まで含めて考えている人が少なくないということになります。

名前に「動画」が入る項目は6つ|撮る前から撮ったあとまで
16項目のうち、名前に「動画」が入るものを時間の順に並べ直します。
- プロポーズのとき:プロポーズ動画撮影 15.8%
- 準備のあいだ:結婚式準備中の動画・フォト 10.4%
- 撮影の最中:撮影の様子を動画化 18.5%
- 挙式の当日:挙式中のフォト・動画撮影 16.1%/結婚式当日の親目線での動画撮影 6.2%
- 撮ったあと:撮影したウエディングフォトの動画化 22.0%
撮ったあとの動画化22.0%がいちばん多く、撮影の様子そのものを動画に残す18.5%がそれに続きます。差は3.5ポイントです(この差は当サイトによる計算です)。完成した写真をつないだ動画と、撮っている現場を残したメイキング動画。この2つがどちらも2割前後あります。
映像を流すほうでは、「撮影した結婚式の様子を上映する」が9.5%ありました。これは結婚式の映像の話で、前撮り写真を動画にしたものとは限りません。披露宴で流す映像の種類と作り方は結婚式のエンドロールに、紹介映像に添える文章はプロフィールムービーのコメント例文にまとめています。
POINT:前撮りを申し込むとき、動画にするかどうかを先に決めておくと話が早く進みます。写真をあとから動画にするだけなら、撮影はふだんどおりで構いません。撮影の様子まで動画に残したいなら、撮影日に動画担当がいるかどうかで中身が変わります。どちらも2割前後の人がやっているので、特別な要望ではありません。

複数回撮った人は20.6%|5人に1人は1回で終わらせていない
2位の「ウエディングフォトを複数回実施」20.6%は、5人に1人が2回以上撮っているということです。そして3位以下にも、撮り方を工夫した項目が並びます。
- 思い出の場所など好きな場所で撮影:20.4%
- 家族や友人、ペットも一緒に撮影:18.6%
- 家族や友人と宿泊+フォト撮影:8.4%
- 自分たちで結婚式当日のフォトグラファーを手配し1日を密着撮影:8.2%
複数回撮る人がこれだけいると、費用の見え方も変わります。前撮りをした理由とよくなかったことで紹介したとおり、1年間に実施した撮影費を1人ごとに合計した平均は39.9万円でした。この合計には、複数回撮った分が全部入っています。1回あたりの料金は前撮りの料金はいくら?や前撮りはいつ・いくら?で確かめてください。
家族や友人、ペットも一緒に撮った人が18.6%いるのも見ておきたい点です。スタジオ撮影をしてよくなかったことの上位は「人」に関することでした(1位は友人などに感謝を伝えられなかった20.4%)。後悔の上位が「人」だったことと並べると、人を呼んで撮る選び方は、すでに2割近くの人がしているということになります。

年齢で割れる|35歳から39歳だけ、動画化が12.2%
年齢別に見ると、同じ1位でもかなり幅があります。「撮影したウエディングフォトの動画化」です。カッコ内は調査数です。
- 25歳から29歳(330人):24.2%(最も高い)
- 30歳から34歳(136人):23.5%
- 24歳以下(126人):21.9%
- 40歳以上(32人):17.3%
- 35歳から39歳(79人):12.2%(最も低い)
35歳から39歳は12.2%で、25歳から29歳の24.2%のほぼ半分です(この比較は当サイトによるものです)。この年代では動画化は8位まで下がり、1位は「ウエディングフォトを複数回実施」24.3%になります。複数回撮る割合は、5つの年代でこの年代がいちばん高い結果でした。
ほかにも、年代ごとに目立つ項目があります。
- 40歳以上は「撮影の様子を動画化」27.3%が1位。5つの年代で最も高く、最も低い25歳から29歳の14.3%の倍近くあります
- 40歳以上は「実施後に、感想を誰かに伝えること」も17.3%と、全体の7.6%の2倍以上です
- 24歳以下は「結婚式準備中の動画・フォト」が20.3%と、全体の10.4%の約2倍です
- 30歳から34歳は「思い出の場所など好きな場所で撮影」26.0%が5つの年代で最も高くなります
40歳以上は32人、35歳から39歳は79人と調査数が小さいので、幅のある数字として見てください。40歳以上は1人の回答が3ポイントほど動かします。調査は理由を聞いていないので、なぜ35歳から39歳だけ動画化が少ないのかは読み取れません。
申し込む前に決めておきたいこと
- 動画にするかどうか。1位は撮影したウエディングフォトの動画化22.0%です。写真だけのプランか、動画まで入るプランかで、見積もりも当日の段取りも変わります
- 撮影の様子も残すかどうか。メイキングにあたる「撮影の様子を動画化」は18.5%。撮影日に動画の担当者がつくかどうかを確認してください
- 1回で終えるか、複数回に分けるか。複数回撮った人が20.6%います。和装と洋装を別日に分ける、季節を変えて撮るなど、最初から2回を前提にするなら予算もそのつもりで組んでください
- 誰と撮るか。家族や友人、ペットも一緒に撮った人が18.6%。人数が増えると撮影時間と移動が変わるので、申し込みの時点で伝えておきます
- どこで撮るか。思い出の場所など好きな場所で撮った人が20.4%。スタジオのプランでは行けない場所もあるので、ロケーション撮影の可否を先に確認します。場所の候補は東京・神奈川・千葉の前撮り人気スポットにまとめています
- どこに頼むか。動画や複数回の撮影まで頼めるかは、依頼先で違います。依頼先の種類の比べ方は前撮りって何から始める?にあります
よくある質問
Q. 前撮りの写真を動画にする人は多いですか?
ウエディングイベントで行ったことの1位が「撮影したウエディングフォトの動画化」22.0%でした。ただし答えたのは挙式・披露宴・食事会・写真撮影のいずれかをした704人で、前撮りをした人だけに聞いた数字ではありません。写真撮影をした人だけに絞った割合は、報告書には出ていません。
Q. 前撮りを2回する人もいますか?
います。「ウエディングフォトを複数回実施」は20.6%で、2位でした。35歳から39歳では24.3%で、この年代の1位です。費用は回数ぶん積み上がるので、前撮りをした理由とよくなかったことにある年間合計の平均39.9万円も、その前提で見てください。
Q. 撮影の様子を動画に残すのは珍しいですか?
珍しくありません。「撮影の様子を動画化」は18.5%で、5位です。40歳以上では27.3%で、この年代の1位でした(調査数32人)。
結婚式当日の撮影については、別の数字があります。結婚式当日のビデオを撮らなかった人は42.6%で、写真を撮らなかった29.3%より多くなっています(挙式・披露宴・食事会のいずれかをした817人)。写真は撮ってもビデオは撮らなかった人が、少なくとも13.3%います(この下限は当サイトによる計算です)。
Q. 撮った映像を披露宴で流す人はいますか?
います。「撮影した結婚式の様子を上映する」は9.5%でした。前撮り写真を動画にした人がそれをどこで使ったかまでは、調査からは分かりません。オープニングやプロフィール、エンドロールの使い分けは結婚式のエンドロールにまとめています。
Q. 結婚式をしないなら、前撮りも要りませんか?
別の話です。写真撮影を実施した人は全体の61.5%で、挙式を実施した48.9%より多くなっています。式をせずに写真だけ残す選び方は結婚式をしない選択にまとめています。
まとめ
- ウエディングイベントで行ったことの1位は「撮影したウエディングフォトの動画化」22.0%。2位は「複数回実施」20.6%、3位は「思い出の場所など好きな場所で撮影」20.4%。2割を超えたのはこの3つだけです
- 上位7つのうち4つに「動画」が入ります。撮ったあとの動画化22.0%と、撮影の様子を残す18.5%が、どちらも2割前後
- 5人に1人は2回以上撮っています。家族や友人、ペットも一緒に撮った人も18.6%
- 年齢で割れます。動画化は25歳から29歳が24.2%で最多、35歳から39歳は12.2%でほぼ半分。35歳から39歳の1位は複数回24.3%、40歳以上の1位は撮影の様子の動画化27.3%
- 答えたのは何かしらのウエディングイベントをした704人で、前撮りをした人だけの数字ではありません
前撮りは写真を撮るサービスとして申し込みますが、実際に何をしたかを見ると、動画と2回目が上位に来ます。申し込む前に、その2つをどうするかだけ決めておいてください。前撮りの理由とよくなかったことは前撮りをした理由とよくなかったこと、時期と費用は結婚式の前撮りはいつ・いくら?に続きます。