結婚式の前撮りはいつ・いくら?時期の逆算と費用相場、当日の流れを解説

結婚式の前撮りはいつ・いくら?時期の逆算と費用相場、当日の流れを解説

前撮りは、結婚式当日とはまったく違う時間の使い方ができる撮影です。当日は進行に追われて写真は駆け足になりますが、前撮りなら1カットに時間をかけられますし、当日は着られない衣装を選ぶこともできます。

ただ、いざ決めようとすると「いつ撮るのが正解なのか」「結局いくらかかるのか」が分かりにくいところです。時期の解説は「3ヶ月前がおすすめ」「1〜3ヶ月前が一般的」と記事によって幅があり、費用も5万円から30万円超まで開きがあります。

この記事では、時期は写真の使い道の締切から逆算するという考え方で整理し、費用は先輩カップルが実際に払った金額の分布から見ていきます。撮影場所そのものの候補は東京・神奈川・千葉の前撮りロケーションでまとめているので、場所から決めたい場合はそちらをご覧ください。依頼先の種類や選び方は前撮りの依頼方法4パターン比較で整理しています。式を挙げずに写真だけ残す選択については、結婚式をしない選択で扱っています。

前撮り・後撮り・フォトウェディングは何が違う?

まず言葉を整理しておきます。3つの違いは、撮影するタイミングと、結婚式を挙げるかどうかだけです。

  • 前撮り:結婚式より前に撮影します。写真が式より先に手元に届くので、当日のアイテムやムービーに使えます
  • 後撮り:結婚式のあとに撮影します。式の準備と重ならないぶん落ち着いて臨めます。費用は前撮りと大きく変わらず、プランの内容で決まります
  • フォトウェディング:挙式や披露宴をせず、写真だけで結婚の記念を残す形です。前撮りと同じスタジオやプランを使うことが多く、呼び分けの境界はあいまいです

みんなのウェディングが2026年6月に行った調査(181名)では、撮影した人のうち92.3%が結婚式も挙げており、写真だけで済ませたのは7.7%でした。多くの人は、式とセットで撮っているということです。

POINT:前撮りにしかない利点は「写真が式より先に届く」ことです。ウェルカムボードやプロフィールムービーに使いたいものがあるなら、それだけで前撮りを選ぶ理由になります。

前撮りはいつ撮る?「写真の使い道」の締切から逆算する

時期の目安は解説によって幅がありますが、迷ったときの決め方はひとつです。撮った写真を何に使うかを先に決めて、その締切から逆算することです。

当日のアイテムに使うなら、式の2〜3ヶ月前までに撮影する

撮影したその日に写真が届くわけではありません。データの納品には数週間から1ヶ月ほどかかり、アルバムまで作るなら撮影日から3ヶ月ほど見ておく必要があります。

ウェルカムボードは式の1ヶ月前には仕上げておきたいものなので、そこから逆算すると撮影は式の2〜3ヶ月前が現実的なラインです。

招待状に使うなら、さらに前倒しになる

招待状は式の2〜3ヶ月前に発送するのが目安です。写真を招待状に入れるなら、デザインや印刷、式場のチェックの時間も必要になるため、式の4〜5ヶ月前には撮影を終えている必要があります。準備全体のどこに前撮りを入れるかは式場決定後の流れで整理しています。

使い道が決まっていないなら、季節と予約の取りやすさで選んでよい

写真を当日に使う予定がなければ、式からの逆算にこだわる必要はありません。前掲の調査で撮影した時期としてもっとも多かった回答は「入籍から数ヶ月後」で45.3%でした。式の何ヶ月前かではなく、ふたりの生活の節目で撮っている人も多いということです。

予約は撮影日の3ヶ月前が目安。春と秋はもっと早い

撮影日そのものの予約は、3ヶ月前が目安になります。ただし桜と紅葉の時期は枠が集中するため、春に撮りたいなら前年の12月ごろ、秋なら夏前には相談しておくと希望の日が取りやすくなります。

季節ごとの向き不向き

  • 春(3〜5月):桜と新緑がねらえる人気シーズンです。枠が早く埋まるうえ、桜は見頃が年によって前後するため、日程を動かしにくい人には難しさもあります
  • 夏(6〜8月):海やプールサイドが映える季節です。日差しと暑さが強いので、早朝か夕方の時間帯を選ぶと負担が減ります。和装は特に暑さがこたえます
  • 秋(9〜11月):紅葉と安定した気温で、春と並ぶ人気の時期です。紅葉の見頃も年によってずれます
  • 冬(12〜2月):寒さは厳しいものの、雪景色やイルミネーションという冬だけの背景が使えます。閑散期なので予約が取りやすく、料金が下がることもあります

梅雨や真夏、真冬は敬遠されがちですが、そのぶん人混みを避けてゆっくり撮れる、直前でも予約できる、料金を抑えられるといった利点があります。人気シーズンの裏返しとして覚えておくと、選択肢が広がります。

POINT:桜や紅葉をねらう場合、見頃は年によって1〜2週間ずれます。日程を動かせないなら、その花や葉が色づいていなくても成立する構図をカメラマンと一緒に考えておくと、当日の落胆を避けられます。

費用の相場|プラン料金と実際に払った額は別

前撮りの費用は、調べる先によって数字が大きく違います。撮影会社が示すプラン料金の目安はスタジオで5万〜10万円、ロケーションで15万〜25万円前後です。一方、先輩カップルが実際に払った平均は次のとおりでした(みんなのウェディング、2026年6月、181名)。

  • スタジオのみ:平均13万3,929円
  • ロケーションのみ:平均17万1,214円
  • スタジオとロケーションの両方:平均18万1,980円

プラン料金の目安と実際の支出には、これだけ差が出ます。プラン料金は「そこから足していく出発点」だと考えておくと、見積もりを見たときに驚きません。

実際に払った金額の分布

  • 10万円未満:22.1%
  • 10万〜20万円未満:32.8%(最多)
  • 20万〜30万円未満:19.8%
  • 30万〜50万円未満:15.3%
  • 50万円以上:7.6%

10万円台に3割強が集まり、10万円未満と20万円台がそれぞれ2割前後です。ただし30万円を超えた人も2割強いて、同じ前撮りでも支出はかなり広く散らばっています。

総額を押し上げやすい費用|データの枚数とアルバムが効く

差がつくのは撮影そのものの料金ではなく、あとから足す部分です。目安の金額とあわせて挙げます。

  • 衣装の追加:1着あたり5,000円〜3万円前後
  • 写真の全データ購入:5万〜10万円程度。プランは「何枚まで」と枚数が決まっていることが多いです
  • アルバム:3万〜15万円程度
  • レタッチ(写真の補正):1枚500円〜1万円以上
  • ロケ地の使用料や申請料:1万〜6万円前後
  • ドローン撮影:4万〜10万円前後
  • 割増や指名料:土日祝、繁忙期、カメラマンの指名で加算されます

POINT:契約前にいちばん確認しておきたいのは「データが何枚含まれるか」です。撮影後に全データを足すと5万〜10万円かかることがあり、ここが総額をもっとも大きく動かします。

抑えたいときに効く順番

  • 平日に撮る。土日祝は割増になりやすい部分です
  • 衣装を1着に絞る。和装と洋装の両方を着たいなら、あとから足すよりセットのプランのほうが安いことが多いです
  • 梅雨や真夏、真冬のオフシーズンを選ぶ
  • ロケーションではなくスタジオにする
  • 受け取る写真の枚数を絞る

反対に、削ると後悔しやすいのが写真の枚数です。前撮りは当日と違って撮り直せないので、絞りすぎると使いたいカットが手元に残りません。

スタジオとロケーション、どちらを選ぶか

前掲の調査では、屋外のロケーションのみが42.7%、スタジオと屋外の両方が29.0%、スタジオのみが24.4%でした。屋外が主流ですが、3割は両方を組み合わせています。

  • スタジオが向いている:天候に左右されたくない、移動や着替えの負担を減らしたい、費用を抑えたい、背景やセットを選んで撮りたい
  • ロケーションが向いている:季節感やその場所の思い出を写真に入れたい、和装を庭園や街並みで撮りたい、広い背景で開放的に撮りたい
  • 両方が向いている:和装は庭園、洋装はスタジオのように、衣装ごとに背景を変えたい

ロケーションを選ぶなら、撮影許可・施設の使用料・雨天時の振り替えの3点を予約前に確認しておくと安心です。公園や庭園はプロのカメラマンによる撮影に申請が必要な場所があり、行けば撮れるとは限りません。具体的な場所の候補と申請の考え方は東京・神奈川・千葉の前撮りロケーションにまとめています。

当日の流れと所要時間

所要時間はスタジオで3〜4時間、ロケーションなら半日、複数の場所を回る場合は7〜8時間になることもあります。内訳は次のとおりです。

  • ヘアメイクと着付け:1時間30分〜2時間。和装は洋装より時間がかかります
  • 撮影:1〜2時間
  • 移動:ロケーションの場合は、回る場所の数だけ増えます
  • 着替え:10〜20分
  • 写真選び:1時間ほど

和装と洋装の2着を撮るなら、着替えとヘアメイクの直しがもう一度入ります。1日に詰め込みすぎると後半で表情が疲れてくるので、着数と回る場所の数は欲張らずに決めたほうが仕上がりは良くなります。

衣装は何を着る?|和装と洋装の選ばれ方

前掲の調査で選ばれた衣装は次のとおりでした(複数回答)。

  • ウェディングドレス:61.1%
  • カラードレス:34.4%
  • 白無垢:30.5%
  • 色打掛:26.7%
  • カジュアルな私服のスタイル:7.6%

白無垢と色打掛を合わせると半数を超えます。当日はドレス、前撮りで和装という分け方が定番になっているためです。白無垢・色打掛・引き振袖の違いは別の記事にまとめてあります。洋装で撮るならドレスの選び方、ベールやアクセサリーはヘアアクセ・小物の選び方が参考になります。新郎側の衣装と髪型は花婿の身だしなみをご覧ください。

撮った写真の使い道

前撮りの満足度は、撮ったあとにどれだけ使えたかで変わります。よくある使い道を挙げます。

使い道が決まると、必要なカットも決まります。ウェルカムボードなら縦位置で余白のある構図、ムービーなら横位置、はがきなら顔がはっきり写ったもの、という具合です。撮影前に「この写真をこう使いたい」と伝えておくと、あとで使いやすいカットが残ります。

よくある質問

Q. 雨が降ったらどうなりますか?

プランによって、日程の変更、スタジオへの振り替え、小雨なら決行と対応が分かれます。予約前に、変更できる回数と追加料金の有無を確認してください。屋根のある場所を代わりの候補として1つ決めておくと、当日の判断が早くなります。

Q. 式場のプランと外部のスタジオ、どちらがいいですか?

式場のプランは打ち合わせが一度で済み、衣装やヘアメイクも当日と同じ流れで手配できるのが利点です。外部のスタジオは価格や作風の選択肢が広い代わりに、衣装をどこから借りるか、式場の衣装を外へ持ち出せるかを自分で調べる手間がかかります。どちらを選ぶ場合も、契約の前に衣装の手配先と、追加料金が発生する条件を確認しておくと、あとで揉めません。

Q. 後撮りでもいいですか?

写真を当日のアイテムに使わないなら、後撮りでも構いません。式の準備と重ならないので落ち着いて臨めますし、費用も前撮りと大きく変わりません。逆に、ムービーやウェルカムボードに使う予定があるなら前撮りを選んでください。

Q. 親や家族も一緒に撮れますか?

家族を入れられるプランもあります。人数の上限、追加料金、家族側の衣装レンタルができるかは、プランによって扱いが違うので事前に問い合わせておくと安心です。

Q. 前撮りは絶対にしたほうがいいですか?

必須ではありません。当日にドレスも和装も着る予定で、写真を使いたいアイテムもないなら、前撮りをしない選択も十分あります。判断の軸は「当日は着られない衣装があるか」と「写真を使いたいアイテムがあるか」の2つです。

まとめ

  • 時期は写真の使い道の締切から逆算する。当日のアイテムに使うなら式の2〜3ヶ月前、招待状に入れるなら4〜5ヶ月前
  • 予約は撮影日の3ヶ月前が目安。春と秋はさらに早めに動く
  • 実際の支出は10万〜20万円台が最多。プラン料金は出発点で、そこから足していくもの
  • 総額を動かすのは、衣装の点数・写真の枚数・アルバム・撮影場所
  • スタジオとロケーションは天候・費用・写真の雰囲気で選ぶ。両方を組み合わせる人も3割いる

場所から決めたい場合は、東京・神奈川・千葉の前撮り人気スポットで海・街・庭園・自然のタイプ別に紹介しています。あわせて読んでみてください。