結婚式をやった人は、何を得たと感じているのか。1位は同率で2つありました。
「お互いが相手の家族・親族・友人などと親交を深めることができた」77.0%と、「特別な衣裳を着る/着せることができた」77.0%です。
数字はリクルートブライダル総研の結婚マーケット調査2025(トレンド編)から、挙式をした583人と披露宴・食事会をした692人の結果です。29項目それぞれについて5段階で聞いていて、「非常にそう思う」と「ややそう思う」を足したものが「そう思う・計」になります。合算・比率・年月への換算など、報告書にそのまま載っていない数値は当サイトによる計算です。

挙式で得たこと|上位は「人との関係」と「衣裳」
挙式をした583人の、そう思う・計の上位10項目です。
- お互いが相手の家族・親族・友人などと親交を深めることができた:77.0%
- 特別な衣裳を着る/着せることができた:77.0%
- 結婚したことを素晴らしい記録として残すことができた:76.8%
- お互いの家族・親族・友人同士などが親交を深めることができた:76.7%
- 親に結婚して幸せになった姿を見せてあげることができた:76.3%
- 自分の家族・親族・友人などとの絆やつながりを確かめ合うことができた:74.3%
- 相手との絆やつながりを確認できた:73.8%
- 二人が結婚したことを家族・親族・友人などに承認してもらえた:72.0%
- 自分の家族・親族・友人などとの絆やつながりを深めることができた:71.6%
- 家族・親族・友人などにこれまでの感謝の気持ちを伝えることができた:71.0%
上位10のうち8つが、人との関係についての項目です。相手の家族と、家族同士と、自分の家族と。結婚式で得られたものの中心は、人とのつながりでした。
「衣裳を着られた」が同率1位|やる理由としては21位だったのに
人との関係が並ぶなかに、1つだけ性格の違う項目が同率1位で入っています。「特別な衣裳を着る/着せることができた」の77.0%です。
ここで披露宴をやる理由と並べると、はっきりしたずれが出ます。挙式をやる理由として「特別な衣裳が着たかった/着せたかったため」を選んだ人は、36項目中21位の4.5%でした。
先に断っておきます。この2つは設問の形が違います。理由のほうは36項目から当てはまるものを選ぶ複数回答、得たことのほうは29項目それぞれを5段階で答える形です。4.5%と77.0%を直接比べることはできません。比べられるのは、それぞれの中での順位です。
そのうえで見ると、衣裳は「やる理由」としては下のほうなのに、「得たこと」では最上位にあります。期待して挙げたわけではないのに、終わってみるといちばん多くの人が得たと答えている項目だということです。
もうひとつ、反対の少なさでも目立ちます。「そう思わない・計」は特別な衣裳が5.7%、相手との絆を確認できたが5.1%。どちらも1割を大きく下回ります。賛成が多いだけでなく、異論が出にくい項目でもあるということです。
衣裳は費用の面でも動きやすい費目です。ウェディングドレスは何着着る?のとおり2着目でほぼ倍になりますし、新郎側は花婿の身だしなみ・タキシード選びにまとめました。削る候補に入れる前に、この77.0%を見ておく価値はあります。

結婚式で自己肯定感は高まるのか|56.1%で最下位
下から5項目も見ておきます。
- 自己肯定感が高まった:56.1%(そう思わない15.5%)
- イベント・パーティーとしてうまくいった:61.4%
- 二人に関わりのある人が大勢集まった:62.1%
- 今後のライフプランを考えるきっかけになった:64.4%
- 幸福感が高まった:65.3%/家族を持つことはよいことだと思った:65.3%
自己肯定感は56.1%で最下位、そう思わないも15.5%で最多でした。29項目のうち、そう思うが6割を切ったのはここだけです。
下位に並ぶのは、「イベントとしての出来」と「人数」と「自分の内面」です。上位が人との関係で占められているのと、きれいに裏表になっています。大勢集めてうまくやること自体は、得たものの中では上のほうに来ません。
人数の設計は少人数結婚式・家族婚の費用相場に、そもそもやるかどうかから迷っているなら結婚式をしない選択にまとめました。
披露宴は形が違う|1位は「自分たちに合った披露宴ができた」78.3%
披露宴・食事会をした692人にも、同じ形で聞いています。こちらの1位は「実際に自分たちに合った披露宴・ウエディングパーティー、結婚を機とした食事会ができた」の78.3%でした。
挙式では、同じ趣旨の「実際に自分たちに合った挙式ができた」が66.3%です。12ポイントの差があります。
挙式は形が決まっているぶん、自分たちに合わせた感覚は出にくい。披露宴は決めることが多いぶん、そこが最大の得たものになる。そう読むと筋が通ります。ただし、この調査は理由を聞いていません。
披露宴側のほかの数字も並べておきます。自分の家族との絆を深められた73.9%、お互いの家族同士が親交を深められた73.5%、親に幸せになった姿を見せられた73.1%、承認してもらえた72.9%、特別な衣裳を着られた70.7%。
下のほうは自己肯定感が高まった56.9%、結婚のけじめをつけることができた58.5%、二人の誓いを立てることができた58.7%、結婚の記念にふさわしいものだった59.2%、周囲の人を喜ばせることができた60.5%、二人に関わりのある人が大勢集まった60.7%です。
披露宴でも自己肯定感が最下位で、これは挙式と同じでした。どこまで決めるかの分担は結婚式の準備、どこまで二人で決めている?にまとめています。
得たことと、満足度は別に聞かれています。結婚式の満足度は当日85.4%・準備62.8%のとおり、同じ調査の満足度では、結婚式当日の総合満足度が85.4%で最高、結婚式準備の総合満足度は62.8%でした。終わって得たものと、進めている最中の満足度は、別の形で出ています。
結婚式の準備に、この数字をどう使うか
- 人と会える設計を優先する。上位10のうち8つが人との関係です。誰と、どれだけ話せるかが、あとから効いてきます
- 衣裳は最後に削る。やる理由としては小さいのに、得たこととしては同率1位でした
- 人数を増やす方向に寄せない。「大勢集まった」は62.1%で下から3番目です。人数より、話せる相手の数で考えます
- 演出の完成度に寄りすぎない。「イベントとしてうまくいった」は61.4%で下から2番目でした
- 披露宴は「自分たちに合っているか」で判断する。そこが1位の78.3%です。挙式より自由度が高いぶん、効きます
装花や演出をどこまでやるかは結婚式の会場装花はいくらかかる?が目安になります。

まとめ
- 挙式で得たことの1位は「相手の家族・親族と親交を深められた」と「特別な衣裳を着られた」の同率77.0%
- 上位10のうち8つが人との関係についての項目でした
- 衣裳は「やる理由」では21位の4.5%。設問の形が違うので直接は比べられませんが、順位は完全に逆です
- 最下位は「自己肯定感が高まった」56.1%。29項目でそう思うが6割を切ったのはここだけです
- 「イベントとしてうまくいった」61.4%、「大勢集まった」62.1%も下位。集めてうまくやること自体は上位に来ません
- 披露宴の1位は「自分たちに合った披露宴ができた」78.3%。挙式では同じ趣旨が66.3%でした
- 数字はリクルートブライダル総研 結婚マーケット調査2025(トレンド編)。挙式は583人、披露宴・食事会は692人が母数です
やる前に思っていたことと、やって得たものは、同じではありませんでした。親のために挙げて、いちばん多くの人が得たのは人とのつながりと、衣裳を着られたこと。準備で迷ったときは、この順番を思い出してください。