結婚式の前撮りをした理由1位は「記念に残したかった」44.4%|後悔の上位4つは全部「人」

結婚式の前撮りをした理由1位は「記念に残したかった」44.4%|後悔の上位4つは全部「人」

前撮りをするかどうかで迷うとき、だいたい「写真がきれいに残るか」と「いくらかかるか」で考えます。ところが、実際に撮った人の答えを見ると、少しずれた景色が出てきます。

撮った理由の1位は「記念に残したかった」44.4%。これは想像どおりです。ところが撮ってよかったことの1位は、写真そのものではなく「大きな決断を一緒にしたり、希望をすり合わせたりすることで、絆が深まった」38.8%でした。よくなかったことの上位4つは、全部「人」に関することで、写真の出来への不満はすべて1桁にとどまっています。

数字はリクルートブライダル総研の結婚マーケット調査2025(既婚編)から、写真撮影を実施した人の結果です。撮影方法ごとに別の設問になっていて、スタジオ撮影174人・ロケーション撮影114人・エンゲージメントフォト34人・それ以外のフォトグラファーに依頼したフォト32人。撮った理由は4つのいずれかを実施した244人、費用は金額を答えた153人の集計です。複数の方法で撮った人がいるので、4つの人数を足した数と244人は一致しません。理由・よかったこと・よくなかったことはいずれも複数回答、費用は金額の回答です。合算・差の計算・比率など、報告書に載っていない計算を当サイトで行った場合は、その都度ことわりを入れています。

前撮りの時期や費用の相場、当日の流れは結婚式の前撮りはいつ・いくら?に、撮影場所の選び方は東京・神奈川・千葉の前撮り人気スポットにまとめています。この記事は「撮った人が何をよかったと言い、何を悔やんだか」に絞ります。

前撮りをした理由|1位は「記念に残したかった」44.4%、2割を超えたのは上位4つだけ

まず、何のために撮ったのかです。スタジオ撮影・ロケーション撮影・エンゲージメントフォト・それ以外のフォトのいずれかを実施した244人に、43項目から選んでもらった結果です。

写真撮影を実施した理由の上位8項目 結婚マーケット調査2025によると、写真撮影を実施した理由は、記念に残したかったが44.4パーセント、ゆっくり時間をかけて撮りたかったが34.1パーセント、撮りたいシチュエーションやロケーションがあったが29.1パーセント、撮影自体が楽しそうだったが26.9パーセント、ウエディングドレスが着たかったが15.7パーセント、結婚したことを実感したかったが15.0パーセント、和装で撮りたかったが14.0パーセント、写真を撮られるのが好きが13.4パーセントです。2割を超えたのは上位4項目だけです。 2割 記念に残したかった 44.4 ゆっくり撮りたかった 34.1 撮りたい場所や場面 29.1 撮影が楽しそう 26.9 ドレスを着たかった 15.7 結婚を実感したかった 15.0 和装で撮りたかった 14.0 撮られるのが好き 13.4 0 10 20 30 40 50(%) 結婚マーケット調査2025(写真撮影実施者・複数回答・調査数244)
2割を超えたのは上位4つだけです。図に出ている5位以下は、すべて1割台です。上位4つのうち3つは「記念」「ゆっくり」「場所や場面」で、撮影そのものの体験に関することでした。図の項目名は文字数を詰めています。正式な項目名は下のリストのとおりです。
  • 記念に残したかった:44.4%
  • ゆっくり時間をかけて撮りたかった:34.1%
  • 撮りたいシチュエーションやロケーションがあった:29.1%
  • 撮影自体が楽しそうだった:26.9%
  • ウエディングドレスが着たかった:15.7%
  • 結婚したことを実感したかった:15.0%
  • 和装で撮りたかった:14.0%
  • 写真を撮られるのが好き:13.4%
  • 自分の好きなフォトグラファーがいた:12.6%
  • 結婚式当日の映像演出として使うため:11.3%
  • 結婚式当日と違う衣裳が着られる:11.0%
  • 写真くらいは残したいと思った:10.9%
  • 結婚式当日のウエルカムボードとして:10.1%

1位と2位の差は10.3ポイントあります。1位の「記念に残したかった」は写真が目的ですが、2位の「ゆっくり時間をかけて撮りたかった」は、結婚式当日との比較で出てくる理由です。当日は進行が詰まっていて、写真のために止まれる時間がほとんどありません。ここに不満があるから前撮りに回る、という流れが読み取れます。

一方で、当日の使い道を目的に挙げた人は1割前後にとどまります。映像演出として使うため11.3%、違う衣裳が着られる11.0%、結婚式当日のウエルカムボードとして10.1%、席次表などのペーパーアイテムに使うため5.8%です。前撮りは「当日のアイテムを作る作業」として選ばれているわけではないということになります。ウェルカムスペースやプロフィールムービー、エンドロールに使う写真は、結果として手に入るもの、という位置づけに近いです。

年齢で理由が変わる|40歳以上の「結婚のけじめをつけたかった」は全体の5倍以上

年齢別に見ると、同じ前撮りでも目的がはっきり分かれます。

  • 40歳以上(調査数10):記念に残したかった58.0%、撮りたいシチュエーションやロケーションがあった42.1%、撮影自体が楽しそうだった41.7%の3つが4割を超えます。さらに「結婚のけじめをつけたかった」が38.3%で、全体の7.0%より31.3ポイント高い
  • 24歳以下(調査数46):「写真を撮られるのが好き」が26.9%。25歳から29歳の5.1%と比べて5倍以上です。撮影そのものを楽しむ動機が強く出ます
  • 30歳から34歳(調査数43):「ウエディングドレスが着たかった」25.7%が全体の15.7%より高く、「記念に残したかった」は34.7%で5つの年代のなかで最も低くなります
  • 35歳から39歳(調査数27):「結婚したことを実感したかった」31.7%が全体の15.0%の2倍を超えます

40歳以上と35歳から39歳は、調査数が10人と27人と少ないので、傾向として読むだけにしてください。ただ、年齢が上がるほど「けじめ」「実感」という言葉が前に出てくる形は、この2つの年代で共通しています。

よかったことの1位は写真ではない|「大きな決断を一緒にした」38.8%

ここからが本題です。撮った理由は「記念に残したかった」が1位でした。では、撮ってよかったことは何だったのか。スタジオ撮影をした174人の答えがこちらです。項目は19あり、準備期間・撮影中・撮影後の3つの時期に分かれています。

  • 《準備期間》大きな決断を一緒にしたり、希望をすり合わせたりすることで、絆が深まった:38.8%
  • 《準備期間》準備が楽しく、思い出になった:32.7%
  • 《撮影中》特別な衣裳を着て、嬉しかった:29.2%
  • 《撮影後》お相手との絆が強くなった:25.7%
  • 《撮影中》とにかく自分たちが楽しかった:22.7%
  • 《準備期間》お相手の新しい一面を知ることができた:22.3%/《準備期間》お相手と価値観を擦り合わせるきっかけがあった:22.3%
  • 《撮影中》改めて結婚するという実感が湧いた:20.6%
  • 《撮影中》親・親族に喜んでもらえた:17.2%
  • 《撮影中》大事な節目をみんなに祝ってもらえた:14.7%/《撮影後》お相手と新しい家族をつくっていきたいという気持ちが増した:12.5%/《撮影後》家族のよさを実感した:12.3%

1位と2位がどちらも《準備期間》の項目です。撮影当日ではなく、その前の「決める時間」が最も高く評価されています。衣裳をどれにするか、どこで撮るか、どんな写真にしたいか。前撮りは決める項目がそれなりにあって、しかも結婚式本番ほど関係者が多くありません。二人だけで決めきれる規模の相談が、まとまって発生するわけです。

そして、「写真の仕上がりがよかった」に相当する項目は、この19項目のなかに1つもありません。設問自体が「写真の出来」ではなく「二人や家族に起きたこと」を聞く作りになっています。これは裏を返せば、調査する側も前撮りの価値を写真の品質だけでは測っていないということです。

日本のマンションのリビングで、ソファに並んで座り、テーブルの上の無地のパンフレットを指さしながら話している夫婦
撮ってよかったことの1位は《準備期間》の項目でした。大きな決断を一緒にしたり、希望をすり合わせたりすることで絆が深まった38.8%、準備が楽しく思い出になった32.7%。どちらも撮影当日より前の時間のことです。

POINT:前撮りを「写真を手に入れるための作業」と考えると、スタジオ選びと予算だけの話になります。実際にいちばん多く挙がったのは、準備期間に二人で決めたことでした。日程をぎりぎりに詰めて、相談する余裕がないまま撮影日を迎えると、いちばん評価が高かった部分を自分で削ることになります。

4つの撮影方法すべてで、1位は《準備期間》の項目だった

これはスタジオ撮影だけの話ではありません。4つの撮影方法を並べると、どれも1位は《準備期間》の項目でした。

  • スタジオ撮影(174人):大きな決断を一緒にしたり、希望をすり合わせたりすることで、絆が深まった38.8%
  • ロケーション撮影(114人):同じ項目が34.7%。2位も「準備が楽しく、思い出になった」31.7%で、スタジオと並び方が同じです
  • エンゲージメントフォト(34人):「準備が楽しく、思い出になった」が42.7%で、4つのなかで最も高い数字になります
  • それ以外のフォトグラファーに依頼したフォト(32人):「お相手の新しい一面を知ることができた」が36.6%で1位。自分で探して頼むぶん、相談の量が増えるのだと考えられます

エンゲージメントフォトとそれ以外のフォトは、調査数が34人と32人です。数字の上下は参考程度に見てください。ただ「1位が準備期間の項目」という形は4つすべてで共通しているので、ここは撮影方法によらない傾向として読めます。

よくなかったことの上位4つは、全部「人」のこと|写真の出来への不満は1桁

同じ174人に、よくなかったことも聞いています。項目は20あり、最後の1つが「実施してよくなかったことは特にない」です。

「特にない」と答えたのは46.8%。つまり残りの53.2%は、何かしら挙げています(この引き算は当サイトによるものです)。半分以上に心残りがあるわけですが、その中身が問題です。

スタジオ撮影をしてよくなかったこと 結婚マーケット調査2025によると、スタジオ撮影をしてよくなかったことは、人に関する項目が上位を占めます。友人など親・親族以外の方に感謝の気持ちを十分に伝えられなかったが20.4パーセント、友人など親・親族以外の方にあまり喜んでもらえなかったが15.5パーセント、親・親族に感謝の気持ちを十分に伝えられなかったが12.6パーセント、親や友人などにも来てほしかったが7.9パーセントです。一方で撮影そのものへの不満は低く、想定以上の出費があったが6.8パーセント、撮影時間が短かったが5.3パーセント、クオリティが低かったが2.3パーセント、自分たちらしい写真が撮れなかったが1.1パーセント、撮影したい場所でできなかったが0.4パーセントです。 「人」に関する項目の上位4つ 友人などに感謝を伝えられず 20.4 友人などに喜んでもらえず 15.5 親・親族に感謝を伝えられず 12.6 親や友人にも来てほしかった 7.9 写真の出来・費用・時間に関する項目 想定以上の出費があった 6.8 撮影時間が短かった 5.3 クオリティが低かった 2.3 らしい写真が撮れなかった 1.1 撮りたい場所でできなかった 0.4 0 5 10 15 20 25(%) 結婚マーケット調査2025(スタジオ撮影実施者・複数回答・調査数174)
上の4つは「人」に関する項目の上位4つ、下の5つは写真の出来・費用・時間に関する項目です。1位の20.4%は、写真のクオリティへの不満2.3%の8.9倍にあたります(この倍率は当サイトによる計算です)。撮る前に心配することと、撮ったあとに悔やむことが、ほとんど別の場所にあります。図の項目名は文字数を詰めています。正式な項目名は下のリストのとおりです。
  • 友人など親・親族以外の方に感謝の気持ちを十分に伝えられなかった:20.4%
  • 友人など親・親族以外の方にあまり喜んでもらえなかった:15.5%
  • 親・親族に感謝の気持ちを十分に伝えられなかった:12.6%
  • 親や友人などにも来てほしかった:7.9%
  • 想定以上の出費があった:6.8%
  • 親・親族にあまり喜んでもらえなかった:6.5%
  • 撮影時間が短かった:5.3%
  • 情報収集がスムーズにいかなかった:4.2%/やりたいプランやスタイルでできなかった:4.0%
  • 自分たちが楽しめなかった:3.4%/接客担当者からの提案物・提案内容が不満だった:3.2%/接客担当者の対応が不満だった:2.8%
  • 以前から憧れていたような形式でできなかった:2.5%/クオリティが低かった:2.3%/お相手と意見が合わず、関係が悪化した:1.7%
  • 自分たちらしい写真が撮れなかった:1.1%/準備を楽しめなかった:0.9%/撮影したい場所でできなかった:0.4%

上位4つが、すべて「人」に関する項目でした。順番に、友人などに感謝を伝えられなかった、友人などに喜んでもらえなかった、親・親族に感謝を伝えられなかった、親や友人にも来てほしかった、です。

一方で、前撮りを検討する段階でいちばん心配される部分は、ほとんど問題になっていません。クオリティが低かった2.3%、自分たちらしい写真が撮れなかった1.1%、撮影したい場所でできなかった0.4%。接客担当者への不満も3.2%と2.8%です。想定以上の出費があった6.8%も、1桁にとどまります。

つまり、スタジオやフォトグラファーの選定で失敗する人は、数字の上ではかなり少ないということです。これは撮影場所の選び方を丁寧に調べる価値がない、という話ではありません。そこは多くの人がすでに時間をかけていて、結果として失敗していないと読むほうが自然です。

POINT:前撮りの不満は「写真」ではなく「誰がその場にいたか」に集まっています。前撮りは二人だけで行くものだと思われがちですが、親や友人を呼べる撮影でもあります。結婚式に呼べなかった人、遠方で当日は来られない人、高齢で長時間の式はつらい人。そういう人と写真を撮る場として使えたのに使わなかった、という後悔がいちばん多いという結果でした。

この点は少人数結婚式・家族婚や結婚式はどこまで呼ぶかとつながります。呼ぶ人を絞った結婚式にするなら、前撮りのほうを「呼べなかった人と会う場」に回す手があります。結婚式をしない選択をした場合も同じで、写真だけにするなら、そこに人を呼ぶかどうかで後の満足度が変わる可能性があります。

日本庭園で、紋付羽織袴の新郎と白無垢の新婦が、新婦の両親と並んでカメラマンに撮影されているところ
よくなかったことの上位4つは、全部「人」に関することでした。1位は友人など親・親族以外の方に感謝の気持ちを十分に伝えられなかった20.4%。前撮りは、親や友人を呼べる撮影でもあります。

撮影方法で後悔の出方が変わる|「特にない」はスタジオ46.8%、エンゲージメントフォト15.5%

4つの撮影方法を並べると、心残りの出方がかなり違います。「よくなかったことは特にない」の割合と、その撮影方法でいちばん多かった項目を並べます。

  • スタジオ撮影(174人):特にない46.8%。1位は友人など親・親族以外の方に感謝を伝えられなかった20.4%
  • ロケーション撮影(114人):特にない37.2%。1位は友人など親・親族以外の方にあまり喜んでもらえなかった15.0%、2位は親・親族に感謝を伝えられなかった13.6%、3位に「以前から憧れていたような形式でできなかった」12.6%が入ります
  • それ以外のフォトグラファーに依頼したフォト(32人):特にない29.4%。1位は「お相手と意見が合わず、関係が悪化した」17.5%
  • エンゲージメントフォト(34人):特にない15.5%。1位は親・親族に感謝を伝えられなかった26.1%、2位は親・親族にあまり喜んでもらえなかった24.3%

読み取れることが3つあります。

1つ目は、ロケーション撮影でだけ「憧れていた形式でできなかった」が3位に入ることです。12.6%で、スタジオ撮影の2.5%の5倍以上あります。屋外なので天候と時間帯に左右され、撮影できる場所にも制約がかかります。ロケーション撮影の場所選びで、雨天時の代替をどうするかまで決めておく理由がここにあります。

2つ目は、自分でフォトグラファーを探して頼んだ人だけ「お相手と意見が合わず、関係が悪化した」が1位になることです。17.5%で、スタジオ撮影の1.7%の10倍以上です。スタジオのプランに乗ると、決める範囲があらかじめ絞られます。自分で手配すると、人選・場所・構成・料金のすべてを二人で決めることになり、意見が割れる場面が増えます。よかったことの1位が「お相手の新しい一面を知ることができた」36.6%だったのと、同じところから出ている数字だと考えられます。依頼先を4つの方法で比べた整理は前撮りって何から始める?にあります。

3つ目は、エンゲージメントフォトだけ「特にない」が15.5%しかないことです。残りの84.5%が何かを挙げています。しかも上位2つが親・親族に関することでした。婚約の段階で撮るものなので、まだ両家への報告や段取りが固まっていない時期と重なるのだと考えられます。結納や顔合わせの進め方と一緒に考える項目です。

エンゲージメントフォト34人、それ以外のフォト32人は、調査数が小さいことに注意してください。1人の回答が3ポイント前後動かします。順位そのものより、「スタジオ撮影がいちばん心残りが少ない」という大きな並びのほうが確かな情報です。

白い背景の写真スタジオで、タキシードの新郎とウェディングドレスの新婦を、女性カメラマンが撮影しているところ
「よくなかったことは特にない」はスタジオ撮影が46.8%で、4つの撮影方法のなかでいちばん高い数字です。ロケーション撮影は37.2%、エンゲージメントフォトは15.5%でした。

1年間の撮影費の合計は平均39.9万円|「相場は20万円台」と数字が違う理由

費用も出ています。2024年4月から2025年3月のあいだに実施した写真撮影の費用を、1人ごとに合計した金額です。金額を答えた153人の分布がこちらです。

  • 10万円未満:8.7%
  • 10万円から20万円未満:21.3%(最も多い区分)
  • 20万円から30万円未満:19.6%
  • 30万円から40万円未満:19.4%
  • 40万円から50万円未満:8.2%/50万円から60万円未満:7.5%
  • 60万円から70万円未満:4.7%/70万円から80万円未満:2.3%
  • 80万円から90万円未満:1.0%/90万円から100万円未満:0.7%
  • 100万円以上:6.7%
  • 平均:39.9万円

よく見かける「前撮りの相場は20万円台」という数字とは、だいぶ違います。理由は集計のしかたです。

この平均39.9万円は、パックプランの費用に、パックプラン以外に支払ったスタジオ撮影・ロケーション撮影・エンゲージメントフォト・その他のフォトの費用を足して、1人ごとに合計したものです。報告書にその旨が明記されています。つまり1年間に複数回撮った人は、その全部が合算されています。1回あたりの料金ではありません。

比べる相手として、ウエディングパークのフォトウエディング動向調査2025は実施率74.4%・平均約28万円と発表しています。こちらは撮影単位に近い集計です。20万円台という数字と39.9万円という数字は、どちらも正しくて、数えている範囲が違います。1回だけ撮るつもりなら20万円台の感覚で、和装と洋装を別日に分けるなど複数回を想定するなら40万円前後を見ておくほうが安全です。

分布を見ると、20万円未満が30.0%、40万円未満までで69.0%です(この合算は当サイトによるものです)。平均39.9万円は、いちばん多い区分(10万円から20万円未満)より上に来ます。100万円以上の6.7%が引き上げているためです。平均額をそのまま予算にすると、多くの人の実額より高めになります。

年齢別の平均は、40歳以上が70.5万円で最も高く、25歳から29歳が32.2万円で最も低いという結果でした。差は2.2倍です(この倍率は当サイトによる計算です)。ただし40歳以上は調査数7人なので、参考程度に見てください。

見積もりのどこで追加料金が出るかは前撮りの料金はいくら?に、プラン料金と実際に支払う金額がどう離れていくかは前撮りはいつ・いくら?に、衣裳を増やすと費用がどう動くかはウェディングドレスは何着着る?にまとめています。

この数字を、前撮りの決め方にどう使うか

  1. 誰を呼ぶかを、最初に決める。不満の上位4つが全部「人」でした。二人だけで行くと決める前に、呼べる人がいないかを一度考えてください。結婚式に呼べなかった友人、遠方の親族、高齢の祖父母あたりが候補になります
  2. 相談する時間を日程に組み込む。よかったことの1位は《準備期間》の「大きな決断を一緒にしたり、希望をすり合わせたりすることで、絆が深まった」38.8%でした。撮影日だけ押さえて当日まで何も話さないと、評価がいちばん高い部分が消えます
  3. スタジオかロケーションかは、天候の許容度で決める。ロケーション撮影は「憧れていた形式でできなかった」12.6%がスタジオの5倍以上です。雨天時にどうするかを契約前に確認してください
  4. 自分でフォトグラファーを手配するなら、決め方を先に決める。「お相手と意見が合わず、関係が悪化した」17.5%がこの方法の1位でした。予算の上限と、どちらが最終決定するかを撮影前に決めておくほうが安全です
  5. 予算は回数で変わる。1回なら20万円台、複数回なら40万円前後。平均39.9万円は複数回を含んだ合計額です。何回撮るつもりかを決めてから金額を調べてください
  6. 写真の仕上がりを過度に恐れなくていい。クオリティが低かった2.3%、自分たちらしい写真が撮れなかった1.1%です。ここで失敗している人はごく少数でした

よくある質問

Q. 前撮りに親や友人を呼んでもいいのですか?

呼べます。スタジオでもロケーションでも、見学や一緒の撮影に対応しているところが多くあります。よくなかったことの上位4つが全部「人」に関することだったので、呼ぶかどうかは早めに決めておく価値があります。ただし人数の上限や追加料金はスタジオごとに違うので、申し込み前に確認してください。

Q. 写真の仕上がりが心配です。何を確認すればいいですか?

調査では、クオリティが低かった2.3%、自分たちらしい写真が撮れなかった1.1%と、仕上がりへの不満はかなり低い結果でした。多くの人が事前に作例を見て選んでいるため、と考えられます。同じ手順を踏んでおけば、過度に心配する必要はありません。担当するフォトグラファーの作例を見せてもらい、撮りたい雰囲気の写真を何枚か共有しておけば十分です。

Q. 前撮りの予算はいくら見ておけばいいですか?

撮る回数で変わります。1回だけなら20万円台、和装と洋装を別日にするなど複数回なら40万円前後が目安です。調査の平均39.9万円は1年間に撮った分の合計額なので、1回あたりの料金として読まないでください。費用の内訳は前撮りはいつ・いくら?にまとめています。

Q. スタジオとロケーション、後悔が少ないのはどちらですか?

数字の上ではスタジオ撮影です。「よくなかったことは特にない」がスタジオ46.8%、ロケーション37.2%でした。ロケーションは天候と場所の制約があるぶん、「憧れていた形式でできなかった」が12.6%と高めに出ます。ただしロケーションを選んだ人の「よかったこと」の並び方は、スタジオとほぼ同じでした。満足度が低いという話ではありません。

Q. 結婚式をしないのですが、前撮りだけでも意味はありますか?

よかったこととして挙がった19項目のうち、上位に来たのは、準備期間に二人で決めたこと、特別な衣裳を着られたこと、お相手との絆が強くなったことでした。どれも結婚式の有無とは関係なく成り立ちます。結婚式をしない場合の進め方は結婚式をしない選択にまとめています。その場合も、親や親族を呼ぶかどうかは一度考えておいてください。

まとめ

  • 前撮りをした理由の1位は「記念に残したかった」44.4%。2位は「ゆっくり時間をかけて撮りたかった」34.1%。2割を超えたのは上位4つだけです
  • 撮ってよかったことの1位は写真ではなく、《準備期間》の「大きな決断を一緒にしたり、希望をすり合わせたりすることで、絆が深まった」38.8%。4つの撮影方法すべてで1位が《準備期間》の項目でした
  • よくなかったことは、スタジオ撮影で「特にない」46.8%=残り53.2%が何かを挙げ、その上位4つが全部「人」。1位は友人など親・親族以外の方に感謝を伝えられなかった20.4%
  • 一方でクオリティが低かったは2.3%、自分たちらしい写真が撮れなかったは1.1%、撮影したい場所でできなかったは0.4%。撮る前に心配することと、撮ったあとに悔やむことは別の場所にあります
  • 撮影方法で後悔の出方が変わります。ロケーション撮影は「憧れていた形式でできなかった」12.6%がスタジオの5倍以上、自分で手配したフォトは「お相手と意見が合わず、関係が悪化した」17.5%が1位です
  • 1年間の撮影費の合計は平均39.9万円。最も多い区分は10万円から20万円未満21.3%で、100万円以上も6.7%。複数回を合算した金額なので、1回あたりの料金ではありません

前撮りで迷ったときに最初に決めるのは、スタジオでも予算でもなく「誰と撮るか」です。撮った人がいちばん悔やんだのはそこでした。時期と費用の組み立ては結婚式の前撮りはいつ・いくら?、場所の選び方は東京・神奈川・千葉の前撮り人気スポットに続きます。