披露宴をやる理由|トップ3は全部「親」、「自分たちが楽しむため」は8.1%

披露宴をやる理由|トップ3は全部「親」、「自分たちが楽しむため」は8.1%

結婚式は誰のためにやるのか。一次データを見ると、答えははっきり出ています。

披露宴や食事会をやった人に理由を聞くと、上位3つはすべて「親・親族」でした。「自分たちが楽しむため」は36項目のうち12位で8.1%です。

数字はリクルートブライダル総研の結婚マーケット調査2025(トレンド編)から、国内で披露宴・ウエディングパーティーまたは結婚を機とした食事会を実施した692人の結果です。挙式の数字は国内挙式実施者583人。どちらも36項目からの複数回答です。合算・比率・年月への換算など、報告書にそのまま載っていない数値は当サイトによる計算です。

披露宴会場の高砂の前で、テーブルの両親に向かって深く頭を下げている新婦と新郎
上位3つはすべて「親・親族」。二人が出てくるのは7番目でした。

披露宴をやる理由、上位3つは全部「親・親族」

まず上位7項目です。

  1. 親・親族に喜んでもらうため:44.7%
  2. 親・親族からの祝福を実感したかったため:27.9%
  3. 親・親族に感謝の気持ちを伝えるため:22.9%
  4. 友人など親・親族以外の方からの祝福を実感したかったため:19.8%
  5. 友人など親・親族以外の方に喜んでもらうため:18.4%
  6. 友人など親・親族以外の方に感謝の気持ちを伝えるため:18.3%
  7. 二人の記念にするため:14.7%
披露宴・食事会をやった理由(上位7項目) 国内で披露宴または食事会を実施した692人への複数回答。親・親族に喜んでもらうためが44.7パーセント、親・親族からの祝福を実感したかったためが27.9パーセント、親・親族に感謝の気持ちを伝えるためが22.9パーセントで上位3つを占めます。次いで友人など親・親族以外の方からの祝福を実感したかったためが19.8パーセント、友人など親・親族以外の方に喜んでもらうためが18.4パーセント、友人など親・親族以外の方に感謝の気持ちを伝えるためが18.3パーセント。二人の記念にするためは7番目で14.7パーセントでした。 披露宴・食事会をやった理由(上位7項目) 国内で実施した692人。36項目から複数回答 親・親族に喜んでもらうため 44.7% 親・親族からの祝福を実感したかったため 27.9% 親・親族に感謝の気持ちを伝えるため 22.9% 友人など親・親族以外の方からの祝福を実感したかったため 19.8% 友人など親・親族以外の方に喜んでもらうため 18.4% 友人など親・親族以外の方に感謝の気持ちを伝えるため 18.3% 二人の記念にするため 14.7% 結婚マーケット調査2025【トレンド編】より作成
濃い3本が親・親族、薄い3本が友人など。二人が出てくるのは7本目です。

上の3つが親・親族、次の3つが友人など親・親族以外です。二人が出てくるのは7番目の「二人の記念にするため」14.7%でした。

ただし複数回答です。親がらみの3つを足して「これだけの人が親のためにやった」とは言えません。同じ人が3つとも選んでいることがあるからです。順位として親が上位を占めている、というところまでが読み取れる範囲になります。

下のほうも見ておく

36項目の下のほうには、こういうものが並びます。

  • 自分たちが楽しむため:8.1%(12位)
  • するのが当たり前だから:3.2%(30位)
  • あまりお金がかからなそうだったため:2.4%(32位)
  • 周囲の意向で仕方なく:2.4%(34位)

「仕方なく」はほとんどいません。親のためというのは、嫌々やっているという意味ではない、ということです。

挙式でも同じ形|ただし「二人の記念」は披露宴より高い

挙式のほうも見ておきます。国内で挙式をした583人の結果です。

  • 親・親族に喜んでもらうため:40.4%
  • 親・親族からの祝福を実感したかったため:38.2%
  • 友人など親・親族以外の方からの祝福を実感したかったため:25.9%
  • 親・親族に感謝の気持ちを伝えるため:24.6%
  • 二人の記念にするため:19.9%

こちらは上位4つのうち3つが親・親族で、3位に友人が入ります。披露宴のように上位3つを親が独占してはいません。

違いが出るのはそのあとです。「二人の記念にするため」は挙式19.9%、披露宴14.7%。「自分たちが楽しむため」は挙式9.1%、披露宴8.1%でした。

挙式のほうが、わずかに二人のためです。披露宴は人を招いて見てもらう場なので、そのぶん人のための色が濃くなる。差は1.0ポイントと5.2ポイント。小さいものの、2つとも同じ向きに出ています。

結婚を決めるのは二人。でも披露宴は親のため

この数字は、当サイトの別の記事と正面からぶつかります。

結婚を決めたきっかけのとおり、結婚を決めた理由で「親に認められたから」は4.7%、「親に勧められたから」は4.0%。足しても8.7%です。1位は「一緒にいたいと思ったから」の48.3%でした。

先に断っておきます。母数が違います。きっかけは【既婚編】821人、披露宴の理由は【トレンド編】692人で、設問も選択肢も別です。引き算はできません。

それでも向きははっきりしています。結婚を決める場面に親はほとんど出てこないのに、披露宴をやる理由では親が上位を独占する。親は決める場面にはいません。お披露目する場面で出てきます。

結婚式の準備、どこまで二人で決めている?でも同じ形が出ていました。親が準備に入るのは4工程だけで、会場や演出は二人で決めています。決めるのは二人、喜んでもらう相手は親という役割分担です。

入口のほうにも同じ形があります。結婚式場はどこで見つけた?のとおり、会場を検討したときに使った情報源の1位は「親の紹介・口コミ」27.1%で、インターネット系のどれかを使った25.3%を上回りました。会場を見つけてくる段階から、いちばん多い入口が親です。

式場の支度部屋で、黒留袖の母親が新婦のベールの位置を直している様子
親が準備に入るのは4工程だけ。それでも、やる理由の上位は親が占めます。

結婚式をやる理由は、調査によって1位が違う

結婚式をやる理由を聞いた調査はほかにもあります。並べると1位が全部違います。どれも間違いではありません。

  • この記事の44.7%:リクルートブライダル総研が2025年に、国内で披露宴・食事会を実施した692人に聞いた調査。36項目の複数回答。1位は「親・親族に喜んでもらうため」
  • 37.8%:マイナビウエディングが2025年7月に、2024年7月から2025年6月に結婚式をした20歳から49歳の男女1,000人へ聞いた調査。1位は「一生に一度しか経験できないものだから」、2位「思い出に残したいから」36.7%、3位「家族・親族への親孝行」31.5%
  • 40.9%:アニヴェルセルが2015年3月に、首都圏と関西の20歳から36歳の男女1,397人へ聞いた調査。1位は「結婚式は人生のけじめだと思うから」、2位「ずばり親孝行のため」40.3%、3位「みんなに祝福してもらいたいから」36.4%

1位が違うのは、並べた選択肢が違うからです。リクルートの36項目には「一生に一度だから」に当たる選択肢がありません。マイナビにはあります。アニヴェルセルには「人生のけじめ」と「世間体を考えて」が入っています。選択肢が変われば、1位も変わります。

アニヴェルセルの調査はさらに2つ違います。2015年の調査で、いまから11年前です。そして結婚式をした人ではなく、一般の20歳から36歳の男女に聞いています。これから挙げる人も、挙げない人も混ざった数字です。

それでも共通していることがあります。どの調査でも、親は上位3つに入っています。リクルートで1位44.7%、マイナビで3位31.5%、アニヴェルセルで2位40.3%。設計がばらばらな3つで、そこだけは動きません。

35歳から39歳だけ57.7%|年齢で理由が入れ替わる

年齢別を開くと、理由が入れ替わります。左が「親・親族に喜んでもらうため」、右が「二人の記念にするため」です。

  • 24歳以下:37.2%/15.3%(39人)
  • 25歳から29歳:35.0%/17.8%(154人)
  • 30歳から34歳:40.7%/19.8%(174人)
  • 35歳から39歳:57.7%/12.6%(126人)
  • 40歳以上:48.9%/8.9%(199人)

35歳から39歳の57.7%が最高で、全体の44.7%より13ポイント高い。逆に「二人の記念にするため」は30歳から34歳の19.8%がいちばん高く、40歳以上は8.9%でいちばん低いという結果でした。

年齢が上がるほど親に寄り、二人の記念から離れていきます。親の年齢も上がっているので、いつまでも待たせられないという時間の要素が入ってくるのかもしれません。ただし、この調査は理由の理由までは聞いていません。ここから先は推測です。

なお24歳以下は39人しか答えていません。幅を持って見てください。

結婚式は誰のためにやるのか|この数字の使い方

  1. 親をどこまで入れるかを先に決める。理由の上位が親なら、親の意向を聞く場面は自然に増えます。あとで揉めるより、最初に決めておくほうが早く済みます
  2. 「自分たちのため」でなくていい。自分たちが楽しむためは8.1%です。二人のためでないと本物ではない、という前提は数字に合いません
  3. 呼ぶ人の設計が変わる。親・親族に喜んでもらうのが目的なら、親族の席を厚くするほうが目的に合います
  4. 費用の話につながる。親のためにやるのなら、親が出すという流れも不自然ではありません

費用の分担は結婚式の費用は誰が出す?に、親族中心で小さくやる形は少人数結婚式・家族婚の費用相場にまとめました。

そもそもやるかどうかで迷っているなら結婚式をしない選択を、集まるご祝儀の額はご祝儀は結局いくら集まる?で確かめられます。

やったあとに何を得たのかは、別の設問で聞かれています。結婚式をやってよかったことのとおり、挙式で得たことの1位は「相手の家族・親族と親交を深められた」と「特別な衣裳を着られた」の同率77.0%でした。理由では21位だった衣裳が、得たことでは最上位に来ています。

ダイニングテーブルに招待客リストと席次表の下書きを広げて相談している女性と男性
「自分たちが楽しむため」は8.1%。二人のためでなければいけない、という前提は数字に合いません。

まとめ

  • 披露宴・食事会をやった理由の上位3つは全部「親・親族」。44.7%・27.9%・22.9%です
  • 「二人の記念にするため」は7位で14.7%、「自分たちが楽しむため」は12位で8.1%
  • 「周囲の意向で仕方なく」は2.4%。親のためというのは、嫌々という意味ではありません
  • 挙式も同じ形。ただし「二人の記念」は挙式19.9%、披露宴14.7%で、挙式のほうがわずかに二人のためです
  • 結婚を決めた理由で親は合わせて8.7%。決めるのは二人、喜んでもらう相手は親という分かれ方でした
  • ほかの調査では1位が違います。選択肢が変われば1位も変わる。それでもどの調査でも親は上位3つに入ります
  • 35歳から39歳だけ57.7%。年齢が上がるほど親に寄ります
  • 数字はリクルートブライダル総研 結婚マーケット調査2025(トレンド編)。披露宴は692人、挙式は583人が母数です

誰のためにやるのかに、正解はありません。ただ多くの人が親のためと答えているという事実は、知っておいて損がないはずです。二人のためでなければいけない、と思い込む必要はありません。